7 / 18
ヒカルの体
元カノと私
街を歩く二人。
ゲームセンターのネオンに引き寄せられるように中へ入った。
ヒカル「ちょっと私、向こう見てくるね」
隼人はクレーンゲームの景品をぼんやり眺めていた。
その時。
「隼人じゃない?」
振り向くと、直美が立っていた。
受験前、自然と離れていった元カノ。
隼人「あ……直美、久しぶり」
直美「元気そうじゃん。大学、受かったの?」
隼人「うん、なんとか」
直美「私も。落ちてたら、あの別れ意味なかったよね」
少し笑う直美。
直美「で、今彼女は?」
その瞬間。
ヒカル「はやちゃん、あっち行こ~」
直美はヒカルをじっと見る。
上から下まで、静かに。
直美「ふーん……そういう感じね」
小さく笑って去っていった。
ヒカル「今の人……」
隼人「元カノ」
ヒカル「……まだ好きなの?」
ヒカルの声は、少しだけ強がっていた。
隼人はすぐ答えなかった。
ほんの一瞬、昔の記憶がよぎる。
でも。
隼人「……今、ドキッとしたのはヒカちゃんが横にいなくなるかもって思った時だよ」
ヒカルが目を見開く。
隼人「ヒカちゃんの方が好き」
ヒカル「本当に?」
隼人「うん」
今度は迷わず。
隼人はヒカルの手を握った。
ヒカルの指が、少し震えていた。
そのまま二人は、ゲームセンターの喧騒の中へ消えていった。
アパートまで戻ってきた二人。
ヒカル「ちょっと……部屋、寄って」
隼人「うん」
ヒカルの部屋に入ると、さっきまでの賑やかな空気が嘘みたいに静かになる。
ヒカルは、隼人と向き合ったまま言った。
ヒカル「ヒカちゃんの方が好きって言ったけどさ……」
指先が、震えている。
隼人の目を見たまま、上着のボタンを、ひとつ、またひとつ外していく。
隼人「ちょ、何してんだよ」
そのまま上着を脱ぐ。
隼人は思わず視線を逸らす。
ヒカル「ちゃんと見て」
静かな声。
ブラジャーも外し、上半身をさらすヒカル。
隼人の喉が、ごくりと鳴る。
隼人「ヒカちゃん……」
ヒカル「これでも……好き?」
その問いは、身体じゃなくて、
存在そのものを差し出しているみたいだった。
隼人「好きだよ」
ヒカル「本当に?」
隼人「本当だよ。どうしたんだよ」
ヒカルは目を伏せる。
ヒカル「だって、さっきの女の人……胸、大きかったし……」
隼人「バカだな」
そう言って、ヒカルを抱きしめる。
裸の肩が、少しひやりとする。
ヒカル「はやちゃん……」
隼人「ぶっちゃけ、まだ迷いはあるよ……でも」
ヒカル「でも?」
隼人は、ヒカルをまっすぐ見た。
隼人「ヒカちゃんといる方が、胸が高鳴る」
そのまま、強く抱きしめ、キスを落とす。
ヒカルの目から、静かに涙が溢れた。
ゲームセンターのネオンに引き寄せられるように中へ入った。
ヒカル「ちょっと私、向こう見てくるね」
隼人はクレーンゲームの景品をぼんやり眺めていた。
その時。
「隼人じゃない?」
振り向くと、直美が立っていた。
受験前、自然と離れていった元カノ。
隼人「あ……直美、久しぶり」
直美「元気そうじゃん。大学、受かったの?」
隼人「うん、なんとか」
直美「私も。落ちてたら、あの別れ意味なかったよね」
少し笑う直美。
直美「で、今彼女は?」
その瞬間。
ヒカル「はやちゃん、あっち行こ~」
直美はヒカルをじっと見る。
上から下まで、静かに。
直美「ふーん……そういう感じね」
小さく笑って去っていった。
ヒカル「今の人……」
隼人「元カノ」
ヒカル「……まだ好きなの?」
ヒカルの声は、少しだけ強がっていた。
隼人はすぐ答えなかった。
ほんの一瞬、昔の記憶がよぎる。
でも。
隼人「……今、ドキッとしたのはヒカちゃんが横にいなくなるかもって思った時だよ」
ヒカルが目を見開く。
隼人「ヒカちゃんの方が好き」
ヒカル「本当に?」
隼人「うん」
今度は迷わず。
隼人はヒカルの手を握った。
ヒカルの指が、少し震えていた。
そのまま二人は、ゲームセンターの喧騒の中へ消えていった。
アパートまで戻ってきた二人。
ヒカル「ちょっと……部屋、寄って」
隼人「うん」
ヒカルの部屋に入ると、さっきまでの賑やかな空気が嘘みたいに静かになる。
ヒカルは、隼人と向き合ったまま言った。
ヒカル「ヒカちゃんの方が好きって言ったけどさ……」
指先が、震えている。
隼人の目を見たまま、上着のボタンを、ひとつ、またひとつ外していく。
隼人「ちょ、何してんだよ」
そのまま上着を脱ぐ。
隼人は思わず視線を逸らす。
ヒカル「ちゃんと見て」
静かな声。
ブラジャーも外し、上半身をさらすヒカル。
隼人の喉が、ごくりと鳴る。
隼人「ヒカちゃん……」
ヒカル「これでも……好き?」
その問いは、身体じゃなくて、
存在そのものを差し出しているみたいだった。
隼人「好きだよ」
ヒカル「本当に?」
隼人「本当だよ。どうしたんだよ」
ヒカルは目を伏せる。
ヒカル「だって、さっきの女の人……胸、大きかったし……」
隼人「バカだな」
そう言って、ヒカルを抱きしめる。
裸の肩が、少しひやりとする。
ヒカル「はやちゃん……」
隼人「ぶっちゃけ、まだ迷いはあるよ……でも」
ヒカル「でも?」
隼人は、ヒカルをまっすぐ見た。
隼人「ヒカちゃんといる方が、胸が高鳴る」
そのまま、強く抱きしめ、キスを落とす。
ヒカルの目から、静かに涙が溢れた。
あなたにおすすめの小説
イケメンに惚れられた俺の話
モブです(病み期)
BL
歌うことが好きな俺三嶋裕人(みしまゆうと)は、匿名動画投稿サイトでユートとして活躍していた。
こんな俺を芸能事務所のお偉いさんがみつけてくれて俺はさらに活動の幅がひろがった。
そんなある日、最近人気の歌い手である大斗(だいと)とユニットを組んでみないかと社長に言われる。
どんなやつかと思い、会ってみると……
僕の幸せは
春夏
BL
【完結しました】
【エールいただきました。ありがとうございます】
【たくさんの“いいね”ありがとうございます】
【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】
恋人に捨てられた悠の心情。
話は別れから始まります。全編が悠の視点です。
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
みどりとあおとあお
うりぼう
BL
明るく元気な双子の弟とは真逆の性格の兄、碧。
ある日、とある男に付き合ってくれないかと言われる。
モテる弟の身代わりだと思っていたけれど、いつからか惹かれてしまっていた。
そんな碧の物語です。
短編。
アプリで元カノを気にしなくなるくらい魅力的になろうとした結果、彼氏がフリーズしました
あと
BL
「目指せ!!魅力的な彼氏!!」
誰にでも優しいように見えて重い…?攻め×天然な受け
⚠️攻めの元カノが出て来ます。
⚠️強い執着・ストーカー的表現があります。
⚠️細かいことが気になる人には向いてません。
合わないと感じた方は自衛をお願いします。
受けは、恋人が元カノと同級生と過去の付き合いについて話している場面に出くわしてしまう。失意の中、人生相談アプリの存在を知る。実は、なぜか苗字呼び、家に入れてもらえない、手を出さないといった不思議がある。こうして、元カノなんか気にしなくなるほど魅力的になろうとするための受けの戦いが始まった…。
攻め:進藤郁也
受け:天野翔
※誤字脱字・表現の修正はサイレントで行う場合があります。
※タグは定期的に整理します。
※批判・中傷コメントはご遠慮ください。
僕の恋人は、超イケメン!!
八乙女 忍
BL
僕は、普通の高校2年生。そんな僕にある日恋人ができた!それは超イケメンのモテモテ男子、あまりにもモテるため女の子に嫌気をさして、偽者の恋人同士になってほしいとお願いされる。最初は、嘘から始まった恋人ごっこがだんだん本気になっていく。お互いに本気になっていくが・・・二人とも、どうすれば良いのかわからない。この後、僕たちはどうなって行くのかな?