隣に越してきたのは幼なじみの男の娘
俺は、とある私立大学に通う二年生、武田隼人(たけだ はやと)。
上京して一人暮らしを始めて、気づけばもう二年目。
最初は寂しかったこのワンルームも、今じゃすっかり自分の城だ。
講義はそこそこ、バイトもそこそこ。
彼女?……いない。
そんな平凡な日常に、小さな変化が起きた。
アパートの廊下に、段ボールが積まれている。
大家さんと見知らぬ人影。
どうやら、隣の部屋に誰かが引っ越してくるらしい。
(女の子だったらいいな……)
思わず、そんな期待が頭をよぎる。
いや、別に下心があるわけじゃない。
ただ、どうせなら可愛い子がいいなってだけで。
――まさか、その「隣人」が、
俺の人生をひっくり返す存在になるなんて、
この時の俺は、まだ知らなかった。
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