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ダイエットマニアの嫁と、
しがないサラリーマンの旦那。
旦那は、今でも嫁を愛している。
けれど嫁は、旦那をもう“男”として見ていない。
隣には、
夫婦でジムを経営する、理想的な夫婦がいる。
比べるつもりはなくても、
視線は、自然とそちらに向いてしまう。
そんな夫婦が、
ある日、不思議な爺さんと出会う。
爺さんは、多くを語らない。
ただ、曖昧な言葉を残して笑うだけだった。
「隣の芝は、青く見えるもんじゃ」
「色恋沙汰は……なんたらぁ」
それが忠告だったのか、
ただの戯言だったのか。
気づいたときには、
二人の距離は、静かに、取り返しのつかないところまで
ずれていた。
文字数 16,376
最終更新日 2026.02.04
登録日 2026.02.04
内容紹介
中学時代、
エースで四番。
投げて、打って、勝ち続けた“二刀流”。
だが高校に進むと、
その才能は伸びることなく、
鈴木八郎は、しがないサラリーマンになっていた。
新聞やテレビで、
同じ「二刀流」として活躍するスター選手を見るたび、
八郎は思う。
――俺だって、あれくらいなれた。
――俺だって。
そんなある日、
ビールを買いに出た帰り道で、
八郎は見覚えのない古い店に迷い込む。
そこで出会ったのは、
不思議な爺さんと、
冗談のような効能を持つ薬だった。
「一日百球、すごい変化球が投げられる薬」
「一日十打点が取れる薬」
爺さんは言う。
「どっちか一つじゃ」
だが八郎は、
二刀流として栄光を取り戻すため、
両方を選んでしまう。
その選択が、
彼の人生を、
再び大きく動かし始める。
これは、
不思議な爺さんと、
“元”野球選手が出会ってしまった、
少し奇妙で、少し苦い物語。
文字数 9,392
最終更新日 2026.02.03
登録日 2026.02.03
しがない会社員・鈴木収【すずきおさむ】は、
女性上司に囲まれ、見下され、使い走りにされる毎日を送っていた。
ある夜、帰宅途中に立ち寄った見覚えのない漢方薬屋で、
収は「不思議な爺さん」と出会う。
爺さんから渡されたのは、
五時間だけ、他人の男になれるという奇妙な薬だった。
半信半疑で使ったその薬は、
確かに、収の現実を変えていく。
立場、名前、身体――
欲しかったものを手に入れるたび、
収は少しずつ、元の自分に戻れなくなっていく。
薬には、注意書きがあった。
だが、その詳細な意味は分からなかった。
爺さんは、最初から忠告していた。
「約束は、守らんとな」
その言葉の本当の意味を、
収が理解した時には――
もう、遅かった。
これは、
不思議な爺さんと、
しがない会社員が出会ってしまった、
少し奇妙で、少し怖い物語。
文字数 24,978
最終更新日 2026.02.03
登録日 2026.02.03
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