期限付きの側室なのに皇太子殿下が離してくれません!

林檎

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第一章 契約の側室編

散りゆく誇り

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気がつくと、リリアーヌは煙と炎に包まれた戦場に立っていた。
焼け焦げた大地、血の匂い、そして遠くから響く爆発音。
空は厚い雲に覆われ、不気味な赤い光が戦場を照らしている。

「退却だ!急げ!」

誰かの叫び声が戦場に響いた。黒い翼を模した紋章を背負った騎士たちが、何かから必死に逃げている。
黒翼の騎士団——王国最強と謳われた精鋭部隊だった。
だが、その誇り高い騎士たちの表情には恐怖が刻まれていた。

「帝国の新兵器だ!近づくな!」

その時、空気を裂くような不気味な音が響いた。ヒュルルルル、と何かが空を飛ぶ音。
そして、轟音。
大地が揺れ、巨大な爆発が騎士団の一角を飲み込んだ。
炎と煙が立ち上り、悲鳴が響く。

「ッ……!」

爆風でリリアーヌの髪が激しくなびいた。
煙が晴れると、そこには黒焦げになった騎士たちの姿があった。
鎧も武器も、そして肉体も、すべてが炭と化している。原型を留めているものなど何もない。

「クソッ!一体何なんだ、あの兵器は!」

先ほどの攻撃を受けた何人かの騎士が血を流しながら立ち上がる。騎士たちは魔法で反撃を試みるが、

「魔法も効かない…。一体どんな仕組みなんだ…!」

彼らは絶望的な表情で呟く。
防御魔法も、帝国の新兵器の前では紙切れ同然だった。
再び、空を裂く音が響く。

「また来るぞ!散れ!」

キリアンの指示で騎士たちが散開するが、間に合わない。
轟音と共に、また一つの爆発が戦場を襲った。
周囲では、次々と騎士団のメンバーが新兵器の餌食になっていく。誇り高い黒翼の騎士団が、まるで虫けらのように殺されていく。
再び空を裂く音が響き、今度はキリアンがいる場所を狙って帝国の新兵器が降ってきた。

「アリス……。」

キリアンの呟きには、ついに解放されるという安堵が滲んでいた。
キリアンの最後の言葉は、爆音に掻き消された。

轟音と炎。そして静寂。
煙が晴れると、そこには死体だけが残されていた。
煙が立ち上る中、帝国の兵士たちが戦場に降り立つ。彼らは生存者がいないことを確認する。

「黒翼の騎士団、全滅確認。」

帝国兵の冷たい声が、死の戦場に響いた。
リリアーヌは声も出せず、その光景を見つめていた。
やがて戦場の光景が薄れていく。だが、胸に刻まれた絶望感は、簡単には消えそうになかった。




視界がぼやけ、景色が変わった。
戦場を見下ろす小高い丘の上で、二つの人影が立っていた。
眼下に広がる惨状を、まるで舞台を観劇するかのように見下ろしている。
爆風が吹き上がり、硝煙の匂いが風に乗って高台まで運ばれてきた。
悲鳴や金属音——戦場のあらゆる音が、ここまで聞こえてくる。

「素晴らしい……。実に素晴らしい破壊力だ。」

白衣の男が恍惚とした表情で呟く。

「君の科学は、魔法などという古い技術を遥かに凌駕している。」

目を覆いたくなるような惨状を前に、まるで芸術作品を鑑賞するかのように眺めていた。

「鉄壁と名高いあの黒翼の騎士団を一瞬で殲滅してしまうとは……。」

白衣の男は感嘆の息を漏らした。
その視線の先に立っていたのは——深い赤髪をひとつに束ね、白衣に身を包んだ女。衣服の上からでも隠しきれない豊かな胸元と成熟した色香を纏いながらも、その瞳には冷徹な知性の光が宿っていた。

「まだ序章です。黒翼の騎士団の壊滅は計画内に過ぎません。これからが本番です。」

女は黒焦げになった死体を見下ろし、茶色の目を細めた。

「皇帝陛下と我が主は、喜んでくれるでしょうか。」

白衣の男が柔らかく応じる。

「ええ、もちろんです。今夜は祝宴が開かれることでしょう。」

女は自ら開発した兵器によって犠牲となった兵士たちを見ても、何の感情も示さなかった。

「あなたは帝国軍を勝利に導いた英雄です。今夜の祝宴にはぜひ、あなたも――」

「私は結構です。」

女は無表情のまま、背を向ける。

「次の段階に移りましょう。一刻も早く、ローゼンハイム神聖皇国を征服し、帝国の属国としなければ……。」

赤髪の美女の口から、不穏で計算高い決意が静かに漏れた。

リリアーヌは息を呑んでその光景を見つめていた。
やがて戦場の光景が薄れていく。だが、胸に刻まれた絶望感は、簡単には消えそうになかった。




その日の夜、アルフレートは黒翼騎士団全滅したとの報を受けた。

「ぜ、全滅だと…?黒翼の騎士団が…?」

「ハッ!帝国が新たに開発した兵器の前には成すすべもなく…。」

「き、キリアンもか…?」

「黒翼の騎士団は、帝国の新兵器により壊滅。遺体は‥‥、」

伝令は言葉を詰まらせた。

「……判別困難な状態でした。ただ、キリアン様の遺品のみ、確認できました。」

「……もういい。」

アルフレートは言葉を遮るように伝令を下がらせ、ソファーにドサッと座り込んだ。
目の前がぼんやりと暗くなったような気がした。
彼はそのまましばらく黙って座り込み、言葉が出なかった。

「キリアン…。」

その名を口にするのが精一杯だった。
親友の死を受け入れることができず、ただ震える手で顔を覆うことしかできなかった。

あの黒翼の騎士団のキリアンが、こんなにも簡単に‥‥。






やがて光景は薄れ、場面が変わった。
城壁はすでに崩れ落ち、炎と血煙が立ち込めていた。
敵兵が雪崩れ込もうとするその瞬間、蒼白な顔の青年が前に立った。

「……皆、下がれ。」

「エドウィン様?」

彼の声に、部下たちは言葉を失う。
震える両手で呪文を紡ぐその姿は、確固たる覚悟に満ちていた。

ラベンダーグレーの髪を靡かせ、血に染まった黒いローブの裾をはためかせ、両の手を掲げる。

「父上……、すぐに参ります。」

蒼白な顔に悲痛な笑みを浮かべ、彼は迫り来る敵軍を見据えた。
先の戦いで命を落とした父――その無念を晴らし、後を追うように、この場所で死を選んだのだ。

その足元には、複雑で巨大な魔法陣が描き出されていく。淡い紫色の光がほとばしり、空気そのものが震動した。

「これが……、僕にできる最後の忠義だ。」

呟きと共に、彼の身体から膨大な魔力が迸る。
兵も敵も、その異様な圧に言葉を失い、ただ見上げることしかできなかった。

「――地獄に堕ちろ!帝国軍!」

次の瞬間、大地を割る轟音とともに爆裂魔法が放たれた。
眩い閃光が戦場を包み、二百余名の敵兵が瞬時に灰燼と化す。
部下たちはその背を見つめ、声にならぬ悲鳴を飲み込むしかなかった。

「……これで……、父上と同じ道を……歩けます。」

彼の唇がそう動いた瞬間、膝をつき、爆炎の中で消えていった。




「……エドウィン卿が、最終防衛線にて戦死を果たしました……。」

報告を持ってきた士官の声は硬く震えていた。

「大規模な爆裂魔法を発動し、敵兵二百名を道連れに……。そのまま、命を落とされました。」

広間に重い沈黙が落ちる。

「……そうか。」

アルフレートは静かに目を閉じた。
脳裏に浮かぶのは、研究室にこもりきりだった内気な青年の姿。
だが、最期の瞬間、彼は誰よりも勇敢に立ち、敵を道連れに逝った。

「また、一人……。キリアンに続いて、エドウィンまで……。」

低く絞り出す声には、深い悔恨と怒りが滲んでいた。握りしめた拳が震え、爪が掌に食い込む。
エドウィンの父の魔導士団長も、つい先日戦死したばかりだった。父の仇を討とうと前線に立った自身の側近まで失い、アルフレートの心は激しい怒りに震えた。
だが彼は涙を見せなかった。ただ、胸の奥で燃え広がる怒りだけを、静かに押し殺していた。



混乱する群衆を前に、銀の長髪を緩く結び、眼鏡をかけた青年がいた。
眉一つ動かさず、落ち着いた声で指示を飛ばす。

「老人と女子供を優先しろ。」

高齢者と女子供を先に避難させるようとするが…、

「どけよ!俺が先だ!」

だが荒くれ者の男が子供を突き飛ばし、我先にと通ろうとした。
青年は目を細め、氷魔法で形作った槍の切っ先を突き付ける。

「ヒッ……!」

「老人と女子供が先だ。」

氷のように冷たい眼差しと静かな声音に、男は凍り付いたように動けなくなる。
その的確な指揮によって、人々は秩序を取り戻し、次々と避難していった。

「負傷者は右へ。道を塞ぐな。」

「ユベール様!早くお逃げください!もう、敵兵がすぐそこまで……!」

部下がユベールと呼ばれた青年に退却を促すが、彼は首を振る。

「お前達は先に行け。わたしはここに残る。まだ避難できていない民たちがいるからな。」

ユベールは残された民たちを見て、そう答えた。

「な、なぜ……?どうして、そこまでして……!」

部下の問いに、ユベールはわずかに目を伏せて答える。

「……わたしの婚約者は、一週間前に亡くなった。」

部下はハッと口を噤んだ。
モンクレール侯爵令嬢――アデライド。
ユベールと婚約者は仲がいいとはいえなかった。

政略で決められた婚約者だから、と心を通わせることもなく、必要最低限の交流もしなかった。
ユベールは婚約者をただ従順なお人形のような女だと思っていた。
彼女の死に様を聞くまでは……。
帝国軍の侵攻により、帝国軍に雇われた傭兵がこの国を蹂躙した。その犠牲者となった一人が、彼女だった。

ユベールは拳を握り締める。
生前、ほとんど呼んだことのない名を、今は噛み締めるように口にした。

「アデライド……。」

もし、自分がもう少し彼女に歩み寄っていたら、何か違ったのだろうか。
今更悔いても仕方ないが、そう考えてしまう。

「彼女は最後まで戦ったというのに、わたしがここで逃げたら――婚約者として恥ずかしいだろう。せめて最期くらいは、アデライドに誇れる自分でありたい。」

「ユベール様‥‥。」

不意に矢が雨のように降り注ぎ、敵兵が雪崩れ込んだ。

「敵兵が‥‥!?」

「……やはり来たか。」

彼はほんの一瞬だけ目を細めると、すぐに手に氷魔法を込めた。

「皆、後退を続けろ。私が食い止める。」

部下が叫ぶ。

「ユベール様、そんなことすれば……!」

「構わん。ここで止めねば、民が犠牲になる。」

理知的なその声に、迷いはなかった。

ユベールは氷魔法で氷の矢を放ち、次々と敵兵を貫く。
一人、また一人と倒れていくが、数はあまりに多い。
魔法陣が再び浮かび上がり、氷の壁を作り出して敵の進軍を食い止める。

だが、やがて魔力は尽き、体はふらつき始めた。
眼鏡が汗で曇り、息が荒くなる。
その隙を突かれた。

敵兵の槍が、ユベールの腹を貫いた。

「ユベール様あ!」

鮮血が溢れ、視界が揺らぐ。
それでも、ユベールの声は最後まで冷静だった。

「行け。……決して、振り返るな。」

その言葉を遺し、彼は敵の波に呑み込まれ、静かに倒れ伏した。

リリアーヌは、夢の中でその光景を見ていた。
胸を締めつけられるような痛みに声をあげるが、誰にも届かない。
ただ涙だけが、夢の中でも現実でも頬を濡らしていた。




エドウィンの死から間もなく、さらなる報せが舞い込んだ。
ユベールの死の報せに、アルフレートは一瞬、肩を震わせて目を伏せた。

「……ユベールが……、」

アルフレートの言葉は震え、視線は虚空をさまよった。
かつて共に笑い、語らった友人の面影を追うように。
側近でもあり、友人でもある三人。
大切な者たちが次々と散っていく現実が、胸を締めつけた。

そこへ伝令が駆け込んだ。

「陛下!城門まで敵兵が迫っております!」

「……来たか。」

アルフレートは椅子から立ち上がり、腰の剣を一閃で抜き放った。
鋼の刃が光を放ち、彼の決意を映す。

キリアンもエドウィンもユベールも……。三人とも、最後まで戦い、国のために潔く散った。
その覚悟を無駄にするわけにはいかない。
悲しみと喪失感は胸に深く刻まれたままだが、その痛みを力に変え、最後まで戦い抜く決意を固めた。

「ヴェロニカを逃がせ。護衛をつけ、必ず守れ。」

「はっ!……し、しかし、陛下は!?」

「俺は最前線に向かう。」

騎士たちは声も出せない。だが、アルフレートの背から放たれる覇気に、誰一人として止められる者はいなかった。

(キリアン、エドウィン、ユベール。お前たちの覚悟を無駄にはしない。俺もまた——最後まで抗おう。)

アルフレートは剣を携え、戦場の前線へと駆け出していった。

リリアーヌは叫ぼうとしたが、声は出なかった。
アルフレートの背中が遠ざかっていく。
夢の中の自分は、何もできない。
ただ傍観者として、彼を見送ることしかできなかった。

視界が白く染まっていく。

「待って!」

リリアーヌは叫び声と共に、目を覚ました。
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