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第一章 出会い編
夜会に参加する理由
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「ん…?」
「姫様!気が付かれましたか!?」
気が付いたら、ベッドの上だった。スザンヌが涙目でリスティーナを見つめている。
「スザンヌ…。私は一体…?」
「覚えていらっしゃらないのですか?姫様は床で倒れていらっしゃったのですよ?」
リスティーナはハッとした。思い出した。そうだ。私は殿下に…、すると、突然スザンヌがリスティーナを抱き締めた。
「お労しい!姫様…!呼ばれて駆けつけてみれば殿下の目の前で姫様が床に倒れてて…!
きっと、あの男の仕業なのでしょう!?あの悪魔のような王子に一体、どんな酷い真似を…!」
リスティーナは慌ててスザンヌから身体を引き剥がすと、首を振った。
「ち、違うわ!殿下のせいじゃない。それに…、殿下は悪魔なんかじゃないわ。むしろ…、」
「姫様?」
スザンヌの声にリスティーナはハッとした。
「な、何でもないの。あの…、ルーファス殿下は?」
「さっさとお一人で帰られましたわ。全く…。姫様を放置して帰るなんて何て薄情な方なんでしょう!」
「…。」
リスティーナはスザンヌの言葉に俯いた。違う。彼は…、薄情なんかじゃない。
もしかして、もしかして、殿下は…、リスティーナはルーファスの言葉と態度を思い出し、一つの可能性を考えた。
リスティーナはあの時のルーファスの顔が気になって仕方がなかった。
けれど、あれからルーファスは後宮に顔を見せに来ないので会う事ができない。
あれから一週間…。でも、側室である私では許可なく後宮に出られないし…。そう考えていると、
「姫様。明日の夜会の事ですが、不参加で本当によろしかったのですか?」
「夜会…。そういえば、明日だったわね。」
リスティーナはスザンヌの言葉に明日は夜会があるのだったと思い出した。
実は、リスティーナはスザンヌに一週間前にも夜会に参加するかどうか聞かれたのだ。
後宮の側室は許可がないと外には出られない。だが、夜会には参加申請を出して、許可さえ貰えば問題なく、夜会に参加できるのである。許可といっても、そこまで厳しいものではなく、余程のことがない限りは誰でも通る簡単なものだ。だから、小国の王女で立場の弱い日陰者のリスティーナでも希望すれば夜会に参加ができるのだ。
が、リスティーナはそもそも社交的な性格ではないし、華やかな席が苦手で夜会はあまり好きではなかった。何より、リスティーナは夜会ではいい思い出が何一つない。
それが夜会が苦手な理由の一つだった。
メイネシア国での夜会を思い出し、リスティーナは憂鬱な気分になった。
リスティーナはその血筋ゆえに王族の中でも冷遇され、離れに追いやられていた。そんなリスティーナはそもそも夜会に参加したことがほとんどない。
その数少ない機会で参加した夜会では、貴族達からは侮蔑の目で見られ、嘲笑されるのは当たり前。
意地の悪い令嬢達からクスクスとこれ見よがしに笑われ、リスティーナを見下し、嫌味と皮肉を浴びせられる。
異母姉レイアの嫌がらせでワインをかけられたり、足を引っかけられて転ばされたりと散々な目に遭った。
そんな辛く、苦しい思い出しかしなかった夜会など望んで行きたいと誰が思うだろうか。
きっと、小国の王女で庶子であるリスティーナが夜会に参加したところでこの国の貴族達からは母国の時と同じような扱いを受ける事だろう。どこの国も血筋や出自には敏感で少しでも劣った存在がいれば容赦なく攻撃する。それが貴族達だ。リスティーナはそれを身を持って知っていた。
そもそも、自分は夜会に参加する義務も役目もない。それなら、無理をして苦手な夜会に行く必要もないだろう。
そう思って、リスティーナは夜会には参加はしないとスザンヌは言っていた。
スザンヌはその最終確認をするために聞いたのだろう。
「ええ。私は明日の夜会には参加しないから、参加申請は出さなくてもいいわ。」
「…そうですか。」
リスティーナの言葉に少しだけ残念そうな顔をするスザンヌ。
スザンヌはリスティーナに夜会への参加をして欲しがっていた。
自分を誰よりも美しくて愛らしい姫と思っているスザンヌは自分を着飾らせてその美しさを披露するべきなのにと残念そうにぼやいていた。それと、意外とミーハーなスザンヌは夜会に参加することで素敵な出会いがあるかもしれません!と鼻息荒くしていた。
自分の為にそう言ってくれるのは嬉しいがリスティーナはそれでも夜会に参加したいとは思えなかった。
スザンヌもリスティーナが夜会を苦手な理由も知っていたのでそれ以上は強く言ってこなかった。
だから、今回もリスティーナの不参加の意思表示にがっかりしながらも頷いた。
「では、後宮の妃達の中で参加しないのは姫様だけですわね。」
「ダニエラ様達は夜会に参加するの?」
「ええ。ダニエラ様もアーリヤ様もミレーヌ様も参加するそうですわ。特に、ダニエラ様はとても張り切っている様です。」
「そうなの?明日の夜会で何かあるのかしら?」
「私もよく知りませんが…、明日の夜会では王子達全員が出席するとのことでいつもより華やかになりそうだと他の侍女達が話していましたわ。」
「そう…。王子達が全員…。え…、という事は…、」
ローゼンハイム神聖皇国の王子は四人いる。
第一王子と第三王子は頻繁に夜会に出席している様だが第二王子であるルーファスはほとんど夜会に出席しない。呪われた王子と名高いルーファスは人前にはほとんど出ず、いつも別館の部屋に引きこもっているからだ。ついでに第四王子もほとんど夜会には参加しないらしい。
だから、王子達全員が夜会に参加することは滅多にないと聞く。
けれど、明日の夜会では王子達全員が揃うというのだ。つまり、それは…、
「そ、それって…、ルーファス殿下も参加されるのかしら?」
「え?あ、はい。そうですね。ルーファス殿下もあれから、体調も回復したみたいですし、夜会に参加することになったみたいですよ。皇帝陛下が王子達全員に出席するように言われたみたいで…、」
「本当!?」
思わずリスティーナはガタン!と音を立てて、椅子から立ち上がった。
「ひ、姫様?」
普段、物静かで大人しいリスティーナらしからぬ行動にスザンヌはびっくりしている。
「スザンヌ!あの…、ごめんなさい。さっきは夜会に参加しないって言ったけど…、やっぱり、明日の夜会に参加することにしてもいいかしら?」
「ええ!?」
夜会にちっとも乗り気じゃなかったリスティーナの突然の変わり身の早さにスザンヌは仰天した。
スザンヌが女官長に話を通してくれたおかげですんなりと夜会参加のお許しが下りた。
ルーファス殿下が夜会に参加する。ということは、彼に会えるのだ。
リスティーナはこれはチャンスだと思った。リスティーナはどうしても、ルーファスに確かめたいことがあった。明日の夜会で殿下に会える。その事にリスティーナは緊張で胸がドキドキした。
「姫様!気が付かれましたか!?」
気が付いたら、ベッドの上だった。スザンヌが涙目でリスティーナを見つめている。
「スザンヌ…。私は一体…?」
「覚えていらっしゃらないのですか?姫様は床で倒れていらっしゃったのですよ?」
リスティーナはハッとした。思い出した。そうだ。私は殿下に…、すると、突然スザンヌがリスティーナを抱き締めた。
「お労しい!姫様…!呼ばれて駆けつけてみれば殿下の目の前で姫様が床に倒れてて…!
きっと、あの男の仕業なのでしょう!?あの悪魔のような王子に一体、どんな酷い真似を…!」
リスティーナは慌ててスザンヌから身体を引き剥がすと、首を振った。
「ち、違うわ!殿下のせいじゃない。それに…、殿下は悪魔なんかじゃないわ。むしろ…、」
「姫様?」
スザンヌの声にリスティーナはハッとした。
「な、何でもないの。あの…、ルーファス殿下は?」
「さっさとお一人で帰られましたわ。全く…。姫様を放置して帰るなんて何て薄情な方なんでしょう!」
「…。」
リスティーナはスザンヌの言葉に俯いた。違う。彼は…、薄情なんかじゃない。
もしかして、もしかして、殿下は…、リスティーナはルーファスの言葉と態度を思い出し、一つの可能性を考えた。
リスティーナはあの時のルーファスの顔が気になって仕方がなかった。
けれど、あれからルーファスは後宮に顔を見せに来ないので会う事ができない。
あれから一週間…。でも、側室である私では許可なく後宮に出られないし…。そう考えていると、
「姫様。明日の夜会の事ですが、不参加で本当によろしかったのですか?」
「夜会…。そういえば、明日だったわね。」
リスティーナはスザンヌの言葉に明日は夜会があるのだったと思い出した。
実は、リスティーナはスザンヌに一週間前にも夜会に参加するかどうか聞かれたのだ。
後宮の側室は許可がないと外には出られない。だが、夜会には参加申請を出して、許可さえ貰えば問題なく、夜会に参加できるのである。許可といっても、そこまで厳しいものではなく、余程のことがない限りは誰でも通る簡単なものだ。だから、小国の王女で立場の弱い日陰者のリスティーナでも希望すれば夜会に参加ができるのだ。
が、リスティーナはそもそも社交的な性格ではないし、華やかな席が苦手で夜会はあまり好きではなかった。何より、リスティーナは夜会ではいい思い出が何一つない。
それが夜会が苦手な理由の一つだった。
メイネシア国での夜会を思い出し、リスティーナは憂鬱な気分になった。
リスティーナはその血筋ゆえに王族の中でも冷遇され、離れに追いやられていた。そんなリスティーナはそもそも夜会に参加したことがほとんどない。
その数少ない機会で参加した夜会では、貴族達からは侮蔑の目で見られ、嘲笑されるのは当たり前。
意地の悪い令嬢達からクスクスとこれ見よがしに笑われ、リスティーナを見下し、嫌味と皮肉を浴びせられる。
異母姉レイアの嫌がらせでワインをかけられたり、足を引っかけられて転ばされたりと散々な目に遭った。
そんな辛く、苦しい思い出しかしなかった夜会など望んで行きたいと誰が思うだろうか。
きっと、小国の王女で庶子であるリスティーナが夜会に参加したところでこの国の貴族達からは母国の時と同じような扱いを受ける事だろう。どこの国も血筋や出自には敏感で少しでも劣った存在がいれば容赦なく攻撃する。それが貴族達だ。リスティーナはそれを身を持って知っていた。
そもそも、自分は夜会に参加する義務も役目もない。それなら、無理をして苦手な夜会に行く必要もないだろう。
そう思って、リスティーナは夜会には参加はしないとスザンヌは言っていた。
スザンヌはその最終確認をするために聞いたのだろう。
「ええ。私は明日の夜会には参加しないから、参加申請は出さなくてもいいわ。」
「…そうですか。」
リスティーナの言葉に少しだけ残念そうな顔をするスザンヌ。
スザンヌはリスティーナに夜会への参加をして欲しがっていた。
自分を誰よりも美しくて愛らしい姫と思っているスザンヌは自分を着飾らせてその美しさを披露するべきなのにと残念そうにぼやいていた。それと、意外とミーハーなスザンヌは夜会に参加することで素敵な出会いがあるかもしれません!と鼻息荒くしていた。
自分の為にそう言ってくれるのは嬉しいがリスティーナはそれでも夜会に参加したいとは思えなかった。
スザンヌもリスティーナが夜会を苦手な理由も知っていたのでそれ以上は強く言ってこなかった。
だから、今回もリスティーナの不参加の意思表示にがっかりしながらも頷いた。
「では、後宮の妃達の中で参加しないのは姫様だけですわね。」
「ダニエラ様達は夜会に参加するの?」
「ええ。ダニエラ様もアーリヤ様もミレーヌ様も参加するそうですわ。特に、ダニエラ様はとても張り切っている様です。」
「そうなの?明日の夜会で何かあるのかしら?」
「私もよく知りませんが…、明日の夜会では王子達全員が出席するとのことでいつもより華やかになりそうだと他の侍女達が話していましたわ。」
「そう…。王子達が全員…。え…、という事は…、」
ローゼンハイム神聖皇国の王子は四人いる。
第一王子と第三王子は頻繁に夜会に出席している様だが第二王子であるルーファスはほとんど夜会に出席しない。呪われた王子と名高いルーファスは人前にはほとんど出ず、いつも別館の部屋に引きこもっているからだ。ついでに第四王子もほとんど夜会には参加しないらしい。
だから、王子達全員が夜会に参加することは滅多にないと聞く。
けれど、明日の夜会では王子達全員が揃うというのだ。つまり、それは…、
「そ、それって…、ルーファス殿下も参加されるのかしら?」
「え?あ、はい。そうですね。ルーファス殿下もあれから、体調も回復したみたいですし、夜会に参加することになったみたいですよ。皇帝陛下が王子達全員に出席するように言われたみたいで…、」
「本当!?」
思わずリスティーナはガタン!と音を立てて、椅子から立ち上がった。
「ひ、姫様?」
普段、物静かで大人しいリスティーナらしからぬ行動にスザンヌはびっくりしている。
「スザンヌ!あの…、ごめんなさい。さっきは夜会に参加しないって言ったけど…、やっぱり、明日の夜会に参加することにしてもいいかしら?」
「ええ!?」
夜会にちっとも乗り気じゃなかったリスティーナの突然の変わり身の早さにスザンヌは仰天した。
スザンヌが女官長に話を通してくれたおかげですんなりと夜会参加のお許しが下りた。
ルーファス殿下が夜会に参加する。ということは、彼に会えるのだ。
リスティーナはこれはチャンスだと思った。リスティーナはどうしても、ルーファスに確かめたいことがあった。明日の夜会で殿下に会える。その事にリスティーナは緊張で胸がドキドキした。
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