93 / 222
第一章 出会い編
真相
しおりを挟む
「…殺すつもりはなかったんだ。」
彼は何かを吐き出すかのように胸の内を語った。
「俺はただ…、まだ死にたくない、と…。そう思ってしまっただけで…。」
ギュッと拳を握り締めながら、続けて言った。
「勝手に力が暴走してしまって…、止められなかった。俺にはどうすることもできなかった…。
ただ、目の前で相手が死んでいく様を見る事しかできなかった…。」
「殿下…。」
無表情でありながらもその目は苦しそうで辛そうだった。
リスティーナはそんな彼に何と声を掛ければいいのか分からなかった。
「もしかして…、その人達は殿下に何か危害を…?」
「あいつらは、全員、俺の命を狙った刺客だった。」
リスティーナは息を呑んだ。刺客…?じゃあ、殿下は何度も殺されかけたという事?
「そ、そんな…、ど、どうして…?」
「俺の命を狙う相手は大勢いる。皇帝の子である俺の存在を邪魔に思う者、俺を殺すことが国の為、王家の為だと過激な思想を抱いた貴族もいる。…俺の周りは敵だらけだ。使用人の中にそいつらの手先が大勢潜んでいたし、暗殺者を使って襲われかけたこともある。」
「ッ!」
リスティーナはその事実に愕然とした。そんな…、彼にそんな壮絶な過去があっただなんて…。
「毒を盛られたり、事故に見せかけて殺されかけたり…、何度も命を狙われた。だが、俺はこの妙な力のせいで殺されることなく、生き延びることができた。ただ、そのせいで俺を殺そうとした奴らは全員、命を落とすか後遺症が残る傷を負った。」
何か理由があるのだと思っていたが、まさかそんな事実があっただなんて想像もしていなかった。
ルーファスはこの国の王子。王位継承権を持つ王族は常に命を狙われる立場にある。
同じ王族でも私とは全然違う。リスティーナは王族の端くれではあるが王女であるため、王位継承権はない。王妃やレノア達からは嫌がらせを受けていたが命を狙われるまでの危険な目に遭わされたことはなかった。でも、彼はその地位によって何度も命を狙われていたのだ。いつ殺されるか分からない状況で誰が味方か敵かも分からない。それは、どれ程、恐ろしくて、怖かったことだろう。
「騒ぎを聞きつけた衛兵や使用人達が駆け付けた時には、俺の目の前には、明らかに殺されたと一目で分かる死体が転がっていたし、しかも、俺はそいつらの返り血を浴びていた。
そんな俺はさぞ、恐ろしい殺人鬼の様に見えたことだろうな。命が助かった奴らもいたが、全員元の生活には戻れず、悲惨な末路を辿っていた。
あの噂はその時の俺を目撃した使用人達が流した噂だ。その噂を聞いた貴族や使用人達は俺に関わると、呪い殺されると恐れた。」
「そんな…、そんな事が…、」
あの噂にはそんな真実が隠されていたなんて…。思えば、あの噂は呪いの恐ろしさと彼の冷酷さを強調しているかのような内容ばかりだった。彼が命を狙われて殺されそうになっていたという話は聞いたことがない。恐らく、そういった事情は全て隠されたか知られていなかっただけなのかもしれない。
そして、その事情を知らない人達は目撃した使用人達の話を鵜呑みにして、そのまま噂として広がってしまったのだ。
「これが君が知りたがっていた真実だ。…これでも、君は俺を優しいなどといえるのか?」
そう問いかける彼の口調は嘲笑うかのように皮肉めいていて、冷ややかな声をしていた。
けれど、言葉とは裏腹にどこか傷ついたような表情を浮かべていた。
リスティーナはコクン、と頷いた。
「はい。やっぱり、殿下は優しい方です。…今の話を聞くと、よりそう思います。」
「…君は人の話を聞いていたのか?優しい人間は人を殺したりしない。」
「優しくない人間はそんな事は言いません。それに、悪いのは、殿下を殺そうとした人達です。殿下はただ、自分の身を守っただけ。ですから…、殿下は何も悪くありません。」
リスティーナはルーファスに微笑んだ。例え、正当防衛だったとしても、彼は自分の手で人を殺めてしまったことに罪悪感と後悔を抱いている。やっぱり、彼は優しい人だ。
人を殺すのは悪い事。それは、当たり前の事で一般論であり、常識だ。
でも…、それでも…、リスティーナには彼が悪い事をしたとは思えなかった。そんな風に考えてしまうのは果たして、間違っているだろうか。
例え、そうだったとしても…、やっぱりリスティーナには彼の行動が間違っているとは思えなかった。
ルーファスはそんなリスティーナに一瞬、固まり、グッと唇を引き結ぶとそのまま顔を横に背けた。
「…本当に、そう思うのか?」
「はい。」
「…。」
暫くルーファスは無言だった。不意に彼は立ち上がると、カッ、カッ、と靴音を立てて、リスティーナに近付いた。そのままリスティーナの正面に立ってこちらを見下ろした。
「殿下…?」
リスティーナが彼の名を呟くと、その直後に彼がリスティーナの手首を掴んだ。
「ッ!?で、殿下…?ど、どうしま、」
「こっちを見ろ。」
彼はリスティーナの顎に手をかけて、視線を合わした。吸い込まれそうな黒い目…。
リスティーナは言われるがまま彼の目を見つめた。
「あ、あの…?」
どうしたのだろうか。リスティーナは彼の行動の意味が分からずに不安そうに彼を見つめる。
すると、彼はパッと手を離した。
「いきなり触れたりして、すまなかった。…何でもない。忘れてくれ。」
「は、はい…。」
リスティーナは気になったが彼が話す気がないのなら無理に聞く必要はないだろうと思い、それ以上は追及しなかった。
彼はその後、先程いた自分の席に戻り、リスティーナの向かいに座った。
「話を戻すが…、さっきも言ったように俺はこの力を上手く使いこなすことができない。
意識すれば使える力もあるが…、制御できるものとできないものがある。」
「そうなのですか?意識して、使える力もあるのなら、十分に凄い事だと思いますけど…。」
「使えるといっても、成功するかしないかはその時と状況次第だ。必ずできるとは限らない。」
そういえば、彼は確かイグアス殿下が池に落ちた時、軽く指先を振っていた。その直後にイグアス殿下は池から救出されていた。ということは…、
「も、もしかして…、イグアス殿下を池から救い出したのは殿下の力で…?」
「ああ。あれは、俺が意識して使った力だ。」
「そ、そうだったんですか。あんな事までできてしまうだなんて、本当に魔法みたいですね。」
指を振るだけであんな力が使えるだなんて…。そう感心するリスティーナだったが、
「だが、この力は欠点がある。使いすぎると身体に負担がかかるんだ。」
「え…、も、もしかして、殿下が昨夜苦しそうにしていらっしゃのはそれが原因で…?」
あの時のルーファスは明らかに様子がおかしかった。もし、そうだとしたら、それは私のせいで…、青褪めるリスティーナにルーファスはいや、と首を振った。
「それだけが原因じゃない。…確かに、今までも力を使い過ぎると、体調が悪化することはよくあった。
だが、あんな風に理性をなくすことなんてなかった。昨日、俺がああなったのは満月の夜だったからだ。」
「満月…?あ…、」
そういえば、彼は最初の方に途切れ途切れに言っていた。よりにもよって、満月の日に、と。
あれは一体、どういう意味だったのだろうか?
「殿下の体調と満月が何か関係しているのですか?」
そう疑問を投げかければルーファスは頷いた。
「昔から、俺にはある厄介な特異体質がある。満月の日にだけ、異様に強い性欲を抱くようになるんだ。
真夜中になると、あれのことしか考えられなくなってしまう。」
そ、それって、つまり…、リスティーナはあれが何であるのかを何となく理解した。
「どうして、こんな体質になるのか俺にも分からない。まるで媚薬を盛られたように身体がおかしくなって、目の前に女がいたら力づくで犯してしまいそうな強烈な欲望を抱くようになってしまうんだ。
だが、今までは理性で抑えられていた。それに、あの時は真夜中ではなかったからまだ発情はしないと思っていたんだ。なのに、昨日は今までにない位に強烈な感覚に襲われて…、気が付いたら君を…、」
ルーファスはリスティーナの視線から逃れるように目を伏せた。
そんな彼にリスティーナは思わず声を掛けた。
「あ、あの…、その事でしたら、お気になさらないで下さい。私なら、もう大丈夫ですから!」
正直、腰は痛いし、歩くのも立つのも辛いのだが、目の前のルーファスを見ていたら責めることができなかった。
「そ、それに殿下の事情も分かりましたから!昨日、殿下の様子がおかしかったのは私も疑問に思っていたんです。ですから、理由が知れて良かったです。」
リスティーナはそう言って、彼を安心させるように微笑んだ。
彼は何かを吐き出すかのように胸の内を語った。
「俺はただ…、まだ死にたくない、と…。そう思ってしまっただけで…。」
ギュッと拳を握り締めながら、続けて言った。
「勝手に力が暴走してしまって…、止められなかった。俺にはどうすることもできなかった…。
ただ、目の前で相手が死んでいく様を見る事しかできなかった…。」
「殿下…。」
無表情でありながらもその目は苦しそうで辛そうだった。
リスティーナはそんな彼に何と声を掛ければいいのか分からなかった。
「もしかして…、その人達は殿下に何か危害を…?」
「あいつらは、全員、俺の命を狙った刺客だった。」
リスティーナは息を呑んだ。刺客…?じゃあ、殿下は何度も殺されかけたという事?
「そ、そんな…、ど、どうして…?」
「俺の命を狙う相手は大勢いる。皇帝の子である俺の存在を邪魔に思う者、俺を殺すことが国の為、王家の為だと過激な思想を抱いた貴族もいる。…俺の周りは敵だらけだ。使用人の中にそいつらの手先が大勢潜んでいたし、暗殺者を使って襲われかけたこともある。」
「ッ!」
リスティーナはその事実に愕然とした。そんな…、彼にそんな壮絶な過去があっただなんて…。
「毒を盛られたり、事故に見せかけて殺されかけたり…、何度も命を狙われた。だが、俺はこの妙な力のせいで殺されることなく、生き延びることができた。ただ、そのせいで俺を殺そうとした奴らは全員、命を落とすか後遺症が残る傷を負った。」
何か理由があるのだと思っていたが、まさかそんな事実があっただなんて想像もしていなかった。
ルーファスはこの国の王子。王位継承権を持つ王族は常に命を狙われる立場にある。
同じ王族でも私とは全然違う。リスティーナは王族の端くれではあるが王女であるため、王位継承権はない。王妃やレノア達からは嫌がらせを受けていたが命を狙われるまでの危険な目に遭わされたことはなかった。でも、彼はその地位によって何度も命を狙われていたのだ。いつ殺されるか分からない状況で誰が味方か敵かも分からない。それは、どれ程、恐ろしくて、怖かったことだろう。
「騒ぎを聞きつけた衛兵や使用人達が駆け付けた時には、俺の目の前には、明らかに殺されたと一目で分かる死体が転がっていたし、しかも、俺はそいつらの返り血を浴びていた。
そんな俺はさぞ、恐ろしい殺人鬼の様に見えたことだろうな。命が助かった奴らもいたが、全員元の生活には戻れず、悲惨な末路を辿っていた。
あの噂はその時の俺を目撃した使用人達が流した噂だ。その噂を聞いた貴族や使用人達は俺に関わると、呪い殺されると恐れた。」
「そんな…、そんな事が…、」
あの噂にはそんな真実が隠されていたなんて…。思えば、あの噂は呪いの恐ろしさと彼の冷酷さを強調しているかのような内容ばかりだった。彼が命を狙われて殺されそうになっていたという話は聞いたことがない。恐らく、そういった事情は全て隠されたか知られていなかっただけなのかもしれない。
そして、その事情を知らない人達は目撃した使用人達の話を鵜呑みにして、そのまま噂として広がってしまったのだ。
「これが君が知りたがっていた真実だ。…これでも、君は俺を優しいなどといえるのか?」
そう問いかける彼の口調は嘲笑うかのように皮肉めいていて、冷ややかな声をしていた。
けれど、言葉とは裏腹にどこか傷ついたような表情を浮かべていた。
リスティーナはコクン、と頷いた。
「はい。やっぱり、殿下は優しい方です。…今の話を聞くと、よりそう思います。」
「…君は人の話を聞いていたのか?優しい人間は人を殺したりしない。」
「優しくない人間はそんな事は言いません。それに、悪いのは、殿下を殺そうとした人達です。殿下はただ、自分の身を守っただけ。ですから…、殿下は何も悪くありません。」
リスティーナはルーファスに微笑んだ。例え、正当防衛だったとしても、彼は自分の手で人を殺めてしまったことに罪悪感と後悔を抱いている。やっぱり、彼は優しい人だ。
人を殺すのは悪い事。それは、当たり前の事で一般論であり、常識だ。
でも…、それでも…、リスティーナには彼が悪い事をしたとは思えなかった。そんな風に考えてしまうのは果たして、間違っているだろうか。
例え、そうだったとしても…、やっぱりリスティーナには彼の行動が間違っているとは思えなかった。
ルーファスはそんなリスティーナに一瞬、固まり、グッと唇を引き結ぶとそのまま顔を横に背けた。
「…本当に、そう思うのか?」
「はい。」
「…。」
暫くルーファスは無言だった。不意に彼は立ち上がると、カッ、カッ、と靴音を立てて、リスティーナに近付いた。そのままリスティーナの正面に立ってこちらを見下ろした。
「殿下…?」
リスティーナが彼の名を呟くと、その直後に彼がリスティーナの手首を掴んだ。
「ッ!?で、殿下…?ど、どうしま、」
「こっちを見ろ。」
彼はリスティーナの顎に手をかけて、視線を合わした。吸い込まれそうな黒い目…。
リスティーナは言われるがまま彼の目を見つめた。
「あ、あの…?」
どうしたのだろうか。リスティーナは彼の行動の意味が分からずに不安そうに彼を見つめる。
すると、彼はパッと手を離した。
「いきなり触れたりして、すまなかった。…何でもない。忘れてくれ。」
「は、はい…。」
リスティーナは気になったが彼が話す気がないのなら無理に聞く必要はないだろうと思い、それ以上は追及しなかった。
彼はその後、先程いた自分の席に戻り、リスティーナの向かいに座った。
「話を戻すが…、さっきも言ったように俺はこの力を上手く使いこなすことができない。
意識すれば使える力もあるが…、制御できるものとできないものがある。」
「そうなのですか?意識して、使える力もあるのなら、十分に凄い事だと思いますけど…。」
「使えるといっても、成功するかしないかはその時と状況次第だ。必ずできるとは限らない。」
そういえば、彼は確かイグアス殿下が池に落ちた時、軽く指先を振っていた。その直後にイグアス殿下は池から救出されていた。ということは…、
「も、もしかして…、イグアス殿下を池から救い出したのは殿下の力で…?」
「ああ。あれは、俺が意識して使った力だ。」
「そ、そうだったんですか。あんな事までできてしまうだなんて、本当に魔法みたいですね。」
指を振るだけであんな力が使えるだなんて…。そう感心するリスティーナだったが、
「だが、この力は欠点がある。使いすぎると身体に負担がかかるんだ。」
「え…、も、もしかして、殿下が昨夜苦しそうにしていらっしゃのはそれが原因で…?」
あの時のルーファスは明らかに様子がおかしかった。もし、そうだとしたら、それは私のせいで…、青褪めるリスティーナにルーファスはいや、と首を振った。
「それだけが原因じゃない。…確かに、今までも力を使い過ぎると、体調が悪化することはよくあった。
だが、あんな風に理性をなくすことなんてなかった。昨日、俺がああなったのは満月の夜だったからだ。」
「満月…?あ…、」
そういえば、彼は最初の方に途切れ途切れに言っていた。よりにもよって、満月の日に、と。
あれは一体、どういう意味だったのだろうか?
「殿下の体調と満月が何か関係しているのですか?」
そう疑問を投げかければルーファスは頷いた。
「昔から、俺にはある厄介な特異体質がある。満月の日にだけ、異様に強い性欲を抱くようになるんだ。
真夜中になると、あれのことしか考えられなくなってしまう。」
そ、それって、つまり…、リスティーナはあれが何であるのかを何となく理解した。
「どうして、こんな体質になるのか俺にも分からない。まるで媚薬を盛られたように身体がおかしくなって、目の前に女がいたら力づくで犯してしまいそうな強烈な欲望を抱くようになってしまうんだ。
だが、今までは理性で抑えられていた。それに、あの時は真夜中ではなかったからまだ発情はしないと思っていたんだ。なのに、昨日は今までにない位に強烈な感覚に襲われて…、気が付いたら君を…、」
ルーファスはリスティーナの視線から逃れるように目を伏せた。
そんな彼にリスティーナは思わず声を掛けた。
「あ、あの…、その事でしたら、お気になさらないで下さい。私なら、もう大丈夫ですから!」
正直、腰は痛いし、歩くのも立つのも辛いのだが、目の前のルーファスを見ていたら責めることができなかった。
「そ、それに殿下の事情も分かりましたから!昨日、殿下の様子がおかしかったのは私も疑問に思っていたんです。ですから、理由が知れて良かったです。」
リスティーナはそう言って、彼を安心させるように微笑んだ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
辺境伯と幼妻の秘め事
睡眠不足
恋愛
父に虐げられていた23歳下のジュリアを守るため、形だけ娶った辺境伯のニコラス。それから5年近くが経過し、ジュリアは美しい女性に成長した。そんなある日、ニコラスはジュリアから本当の妻にしてほしいと迫られる。
途中まで書いていた話のストックが無くなったので、本来書きたかったヒロインが成長した後の話であるこちらを上げさせてもらいます。
*元の話を読まなくても全く問題ありません。
*15歳で成人となる世界です。
*異世界な上にヒーローは人外の血を引いています。
*なかなか本番にいきません
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
売られた先は潔癖侯爵とその弟でした
しゃーりん
恋愛
貧乏伯爵令嬢ルビーナの元に縁談が来た。
潔癖で有名な25歳の侯爵である。
多額の援助と引き換えに嫁ぐことになった。
お飾りの嫁になる覚悟のもと、嫁いだ先でのありえない生活に流されて順応するお話です。
第3皇子は妃よりも騎士団長の妹の私を溺愛している 【完結】
日下奈緒
恋愛
王家に仕える騎士の妹・リリアーナは、冷徹と噂される第3皇子アシュレイに密かに想いを寄せていた。戦の前夜、命を懸けた一戦を前に、彼のもとを訪ね純潔を捧げる。勝利の凱旋後も、皇子は毎夜彼女を呼び続け、やがてリリアーナは身籠る。正妃に拒まれていた皇子は離縁を決意し、すべてを捨ててリリアーナを正式な妃として迎える——これは、禁じられた愛が真実の絆へと変わる、激甘ロマンス。
巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる