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第二章 相思相愛編
ノエルの死
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ある日、ルーファスはまたいつものように悪夢に魘され、早朝に目が覚めた。
まだ日も昇っていないので外は薄暗い。また悪夢を見るのが怖くて、ルーファスは散歩に出かけることにした。
この時間なら、誰にも出くわさない筈だ。
庭に行けば、そこには誰もいない。辺りは薄暗くて、不気味なほど静かだ。
そう思いながら、ぼんやりと庭を眺めていると…、バサバサと鳥が羽ばたく音が聞こえた。
思わず、音のする方向に視線を向けた。見れば、鳥達が空に飛んでく姿が見えた。
まるで、天敵から逃げていくかのようだった。
ルーファスは何となく、気になり、鳥がいた場所に向かった。
薔薇の蔓が絡まったアーチを通り抜け、生垣で囲まれた小道を進んでいく。
この奥の庭園は迷路のようになっていて、入り組んだ構造になっている。辺りを見渡すが別に変った所はない。
そろそろ戻ろうと踵を返したルーファスだったが…、不意に強い風がルーファスを襲った。
「ッ!?」
思わずルーファスは風から身を守るように顔を手で覆った。
その時、ルーファスが羽織っていた肩掛けが風に飛ばされてしまった。
「あっ…!」
思わず肩掛けを取り返そうと追いかける。
肩掛けは地面に落ちていた。それを拾おうとしたルーファスだったが…、不意にツン、と何か鉄臭い匂いがした。
ぐちゃ、ぐちゃ、ぴちゃ…、
「…?」
匂いだけじゃない。変な音も聞こえる。まるで何かを舐めたり、噛み潰しているかのような…、
ルーファスは眉を顰めながら、音のする方に足を向けた。
音と匂いの正体を確かめるべく生垣の間を通り抜けると、そこは開けた場所になっていた。
見れば、毛で覆われた黒い生き物が見えた。獣のように四つん這いの姿勢で何かを食っている。
ルーファスは固まった。何でこんな所に獣がいるんだ。幸い、あの獣はまだこちらに気付いていない。距離もあるし、今ならまだ逃げられる。あの獣が餌に気を取られている内に逃げないと…、
そう思ってルーファスは足音を立てないように後ろに下がった。
その時、ルーファスは獣が食っている何かに目を向けた。
血まみれで一瞬、何であるか分からなかったがよく見れば、それは人間の赤ん坊だった。
視界の端にふわふわの茶色い髪の一房が目に入った。
ルーファスは目の前が真っ白になった。
「…の、ノ、エル…?」
ルーファスは思わず声を上げて、ふらり、とおぼつかない足取りで一歩、足を踏み出した。
すると、ルーファスの声に反応した獣はこちらを見た。獣は血で染まった口元を吊り上げて、笑った。
黒い毛の隙間から爛々と光った目がギョロリ、とこちらを見た。次の瞬間、獣の姿が消えた。
「…!?」
消えた!?
そう思った瞬間、目の前に毛むくじゃらの獣が現れた。一瞬の事でルーファスは動けなかった。
避ける事も叫ぶ間もなく、そのまま捕まり、押し倒される。
獣は唸り声を上げ、ルーファスの喉元に噛みついた。その瞬間、ルーファスの身体から黒い霧のようなものが放たれ、獣を包み込んだ。
「ギャン!」
身体の重みがなくなったと同時に犬のような叫び声がした。
いつの間にか獣がいない。慌てて起き上がれば、獣は弾き飛ばされ、地面に叩きつけられていた。
ルーファスは思わず自分の喉に手を当てた。痛みもないし、血も出ていない。
さっき、確かに喉を噛まれたはずなのに…、
「あぐ…、ううう…、」
獣は地面に倒れ込んだまま、苦しそうに呻いた。何度か起き上がろうとするが、力なく地面に倒れ込んでしまう。
ルーファスは目の前にいる獣を間近で見て、目を見開いた。
こいつ…、動物じゃない。人間だ。
熊のように毛深い身体、鷲のような爪に四足歩行。一見、野生の獣に見えるが目の前の生き物はよく見れば人に似た姿をしていた。
だが、目の前の生き物が同じ人間とは思えなかった。
髪は伸ばし放題で肌は変色し、酷い異臭がする。
しかも、服は着ておらず、全裸だった。
口元は血で汚れ、涎が垂れているその姿は人間というよりもまるで獣のようだった。
ルーファスが呆然と目の前の生き物を見つめていると、それはカッと目を見開き、いきなりルーファスに飛び掛かってきた。
「ッ!?」
ルーファスはまたしても捕まり、地面に倒れ込んだ。
大きな口を開けて今にも噛みつこうとする獣にルーファスは抵抗した。
「このっ…、放せ!」
そう言って、ルーファスの手が当たったと同時に獣の身体が弾き飛ばされた。
解放されたルーファスは立ち上がり、獣を睨みつけた。
弾き飛ばされた獣は今度はシュタッ、と素早い動きで地面に着地した。
本当に野生の獣のような俊敏性のある動きだった。
こいつ…、何なんだ?
獣によく似た人間はルーファスと距離を取り、涎をダラダラと垂らしながらも、ニタニタと笑ってこちらを見つめている。それがかえって不気味だった。ゾクッと背筋に悪寒が走った。
が、そいつはピクッと動きを止めた。そして、そのままルーファスに背を向けると、生垣を飛び越え、逃げ出した。
「!?待て…!」
ルーファスはすぐに追おうとしたが、視界の隅に映ったものにハッとした。
ルーファスは追うのをやめて、それに近付いた。
「ノエル…?」
返事はない。血の海の中で横たわった子供は確かにノエルだった。
既に息はない。林檎色の頬も今は血の気がなく、身体は氷のように冷たい。
身体の半分以上が食われていて、内臓が飛び出している。
「の、ノエル…。う、嘘だ…。」
ルーファスはノエルに触れた。ノエルはピクリ、とも動かない。
嘘だと思った。これは夢だと思った。また、いつものように悪夢を見ているのだと…。
そうだ。そうに決まっている。こんなの…、こんなの現実じゃない。
ノエルが…、ノエルが獣に食われているなんて…!
「夢だ…。これは…。だって、昨日まで…、あんなに楽しそうに笑ってたのに…、」
ルーファスは昨日もノエルに会ったのだ。
その時、ノエルはいつものように自分に笑いかけて、上機嫌な声を上げていた。
だから…、こんなのは有り得ない。ノエルはいつものように温かいベッドでスヤスヤと眠っている筈なんだ。こんな時間にこんな人気のない庭園にいる訳がない。
だから…、これは夢だ。夢なら、早く覚めてくれ。
ルーファスの視界が滲んだ。ポタポタとノエルの顔に滴が落ちていく。
「ノエル…。大丈夫。大丈夫だ…。これは夢だから…。すぐに覚めるから…、だから…、」
目が覚めたら、自分に笑いかけてくれ。いつものようにあの無邪気な笑顔で…。
ルーファスは目を閉じ、そう願った。
だが、いつまで経っても目が覚めない。
手にはべったりとノエルの血がついている。その生々しい血と匂いにルーファスの手は震えた。
「あ…、あ…、」
ルーファスは気付いた。
気付いてしまった。これは、夢じゃない。現実なのだと…。
その瞬間、ルーファスは慟哭した。
「う、うああああああ!ノエル!ノエル!嫌だ…!」
何で!?どうして!?どうして、ノエルがこんな目に…!
ノエルを抱き締めながら、ルーファスは声を上げて、泣いた。
「ノエル!死ぬな!目を開けてくれ!」
そう叫んでも、ノエルはぴくりとも反応しない。
冷たい。ノエルの血がルーファスの手や服に染みついた。
ノエルが死ぬ。そんな未来、考えたこともなかった。
守ると約束したのに…!この小さな命を守るって…!それなのに、俺は…!
ルーファスは後悔と罪悪感に押しつぶされた。
もう二度とノエルのぬくもりに触れることはできない。
あの無邪気な笑顔を見ることはできない。
ルーファスは目を瞑り、ノエルを掻き抱いた。
泣いても叫んでもノエルが生き返ることはない。
ルーファスは絶望で目の前が真っ暗になった。
「ノエル…。ごめ…、ごめんな…。俺が…、もっと早くに…、」
そう言って、ルーファスはノエルの冷たい頬にそっと手を触れた。
その瞬間、
「きゃあああああ!?人殺しー!」
背後から聞こえた叫び声にルーファスはバッと振り返った。
そこには、王宮の侍女が数人、立っていた。
「る、ルーファス殿下!?」
「嫌ああああ!ば、化け物!」
「の、ノエル殿下が…、だ、誰か!誰か来てー!」
侍女達は悲鳴を上げて、バタバタと逃げていく。
ルーファスはあ…、と手を伸ばした。
「ち、違う…。俺は…、」
ルーファスは自分の手を見つめた。真っ赤な血で染まった自分の手…。
手だけじゃない。ノエルの血がルーファスの服に染みついている。
こんな状況で自分じゃないといったところで誰も信じてくれない。
それに…、呪われた王子と蔑まれた自分の言葉を誰が聞き入れるというのだろう。
まだ日も昇っていないので外は薄暗い。また悪夢を見るのが怖くて、ルーファスは散歩に出かけることにした。
この時間なら、誰にも出くわさない筈だ。
庭に行けば、そこには誰もいない。辺りは薄暗くて、不気味なほど静かだ。
そう思いながら、ぼんやりと庭を眺めていると…、バサバサと鳥が羽ばたく音が聞こえた。
思わず、音のする方向に視線を向けた。見れば、鳥達が空に飛んでく姿が見えた。
まるで、天敵から逃げていくかのようだった。
ルーファスは何となく、気になり、鳥がいた場所に向かった。
薔薇の蔓が絡まったアーチを通り抜け、生垣で囲まれた小道を進んでいく。
この奥の庭園は迷路のようになっていて、入り組んだ構造になっている。辺りを見渡すが別に変った所はない。
そろそろ戻ろうと踵を返したルーファスだったが…、不意に強い風がルーファスを襲った。
「ッ!?」
思わずルーファスは風から身を守るように顔を手で覆った。
その時、ルーファスが羽織っていた肩掛けが風に飛ばされてしまった。
「あっ…!」
思わず肩掛けを取り返そうと追いかける。
肩掛けは地面に落ちていた。それを拾おうとしたルーファスだったが…、不意にツン、と何か鉄臭い匂いがした。
ぐちゃ、ぐちゃ、ぴちゃ…、
「…?」
匂いだけじゃない。変な音も聞こえる。まるで何かを舐めたり、噛み潰しているかのような…、
ルーファスは眉を顰めながら、音のする方に足を向けた。
音と匂いの正体を確かめるべく生垣の間を通り抜けると、そこは開けた場所になっていた。
見れば、毛で覆われた黒い生き物が見えた。獣のように四つん這いの姿勢で何かを食っている。
ルーファスは固まった。何でこんな所に獣がいるんだ。幸い、あの獣はまだこちらに気付いていない。距離もあるし、今ならまだ逃げられる。あの獣が餌に気を取られている内に逃げないと…、
そう思ってルーファスは足音を立てないように後ろに下がった。
その時、ルーファスは獣が食っている何かに目を向けた。
血まみれで一瞬、何であるか分からなかったがよく見れば、それは人間の赤ん坊だった。
視界の端にふわふわの茶色い髪の一房が目に入った。
ルーファスは目の前が真っ白になった。
「…の、ノ、エル…?」
ルーファスは思わず声を上げて、ふらり、とおぼつかない足取りで一歩、足を踏み出した。
すると、ルーファスの声に反応した獣はこちらを見た。獣は血で染まった口元を吊り上げて、笑った。
黒い毛の隙間から爛々と光った目がギョロリ、とこちらを見た。次の瞬間、獣の姿が消えた。
「…!?」
消えた!?
そう思った瞬間、目の前に毛むくじゃらの獣が現れた。一瞬の事でルーファスは動けなかった。
避ける事も叫ぶ間もなく、そのまま捕まり、押し倒される。
獣は唸り声を上げ、ルーファスの喉元に噛みついた。その瞬間、ルーファスの身体から黒い霧のようなものが放たれ、獣を包み込んだ。
「ギャン!」
身体の重みがなくなったと同時に犬のような叫び声がした。
いつの間にか獣がいない。慌てて起き上がれば、獣は弾き飛ばされ、地面に叩きつけられていた。
ルーファスは思わず自分の喉に手を当てた。痛みもないし、血も出ていない。
さっき、確かに喉を噛まれたはずなのに…、
「あぐ…、ううう…、」
獣は地面に倒れ込んだまま、苦しそうに呻いた。何度か起き上がろうとするが、力なく地面に倒れ込んでしまう。
ルーファスは目の前にいる獣を間近で見て、目を見開いた。
こいつ…、動物じゃない。人間だ。
熊のように毛深い身体、鷲のような爪に四足歩行。一見、野生の獣に見えるが目の前の生き物はよく見れば人に似た姿をしていた。
だが、目の前の生き物が同じ人間とは思えなかった。
髪は伸ばし放題で肌は変色し、酷い異臭がする。
しかも、服は着ておらず、全裸だった。
口元は血で汚れ、涎が垂れているその姿は人間というよりもまるで獣のようだった。
ルーファスが呆然と目の前の生き物を見つめていると、それはカッと目を見開き、いきなりルーファスに飛び掛かってきた。
「ッ!?」
ルーファスはまたしても捕まり、地面に倒れ込んだ。
大きな口を開けて今にも噛みつこうとする獣にルーファスは抵抗した。
「このっ…、放せ!」
そう言って、ルーファスの手が当たったと同時に獣の身体が弾き飛ばされた。
解放されたルーファスは立ち上がり、獣を睨みつけた。
弾き飛ばされた獣は今度はシュタッ、と素早い動きで地面に着地した。
本当に野生の獣のような俊敏性のある動きだった。
こいつ…、何なんだ?
獣によく似た人間はルーファスと距離を取り、涎をダラダラと垂らしながらも、ニタニタと笑ってこちらを見つめている。それがかえって不気味だった。ゾクッと背筋に悪寒が走った。
が、そいつはピクッと動きを止めた。そして、そのままルーファスに背を向けると、生垣を飛び越え、逃げ出した。
「!?待て…!」
ルーファスはすぐに追おうとしたが、視界の隅に映ったものにハッとした。
ルーファスは追うのをやめて、それに近付いた。
「ノエル…?」
返事はない。血の海の中で横たわった子供は確かにノエルだった。
既に息はない。林檎色の頬も今は血の気がなく、身体は氷のように冷たい。
身体の半分以上が食われていて、内臓が飛び出している。
「の、ノエル…。う、嘘だ…。」
ルーファスはノエルに触れた。ノエルはピクリ、とも動かない。
嘘だと思った。これは夢だと思った。また、いつものように悪夢を見ているのだと…。
そうだ。そうに決まっている。こんなの…、こんなの現実じゃない。
ノエルが…、ノエルが獣に食われているなんて…!
「夢だ…。これは…。だって、昨日まで…、あんなに楽しそうに笑ってたのに…、」
ルーファスは昨日もノエルに会ったのだ。
その時、ノエルはいつものように自分に笑いかけて、上機嫌な声を上げていた。
だから…、こんなのは有り得ない。ノエルはいつものように温かいベッドでスヤスヤと眠っている筈なんだ。こんな時間にこんな人気のない庭園にいる訳がない。
だから…、これは夢だ。夢なら、早く覚めてくれ。
ルーファスの視界が滲んだ。ポタポタとノエルの顔に滴が落ちていく。
「ノエル…。大丈夫。大丈夫だ…。これは夢だから…。すぐに覚めるから…、だから…、」
目が覚めたら、自分に笑いかけてくれ。いつものようにあの無邪気な笑顔で…。
ルーファスは目を閉じ、そう願った。
だが、いつまで経っても目が覚めない。
手にはべったりとノエルの血がついている。その生々しい血と匂いにルーファスの手は震えた。
「あ…、あ…、」
ルーファスは気付いた。
気付いてしまった。これは、夢じゃない。現実なのだと…。
その瞬間、ルーファスは慟哭した。
「う、うああああああ!ノエル!ノエル!嫌だ…!」
何で!?どうして!?どうして、ノエルがこんな目に…!
ノエルを抱き締めながら、ルーファスは声を上げて、泣いた。
「ノエル!死ぬな!目を開けてくれ!」
そう叫んでも、ノエルはぴくりとも反応しない。
冷たい。ノエルの血がルーファスの手や服に染みついた。
ノエルが死ぬ。そんな未来、考えたこともなかった。
守ると約束したのに…!この小さな命を守るって…!それなのに、俺は…!
ルーファスは後悔と罪悪感に押しつぶされた。
もう二度とノエルのぬくもりに触れることはできない。
あの無邪気な笑顔を見ることはできない。
ルーファスは目を瞑り、ノエルを掻き抱いた。
泣いても叫んでもノエルが生き返ることはない。
ルーファスは絶望で目の前が真っ暗になった。
「ノエル…。ごめ…、ごめんな…。俺が…、もっと早くに…、」
そう言って、ルーファスはノエルの冷たい頬にそっと手を触れた。
その瞬間、
「きゃあああああ!?人殺しー!」
背後から聞こえた叫び声にルーファスはバッと振り返った。
そこには、王宮の侍女が数人、立っていた。
「る、ルーファス殿下!?」
「嫌ああああ!ば、化け物!」
「の、ノエル殿下が…、だ、誰か!誰か来てー!」
侍女達は悲鳴を上げて、バタバタと逃げていく。
ルーファスはあ…、と手を伸ばした。
「ち、違う…。俺は…、」
ルーファスは自分の手を見つめた。真っ赤な血で染まった自分の手…。
手だけじゃない。ノエルの血がルーファスの服に染みついている。
こんな状況で自分じゃないといったところで誰も信じてくれない。
それに…、呪われた王子と蔑まれた自分の言葉を誰が聞き入れるというのだろう。
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