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一年生・夏の章
喧嘩は愛の味②★
しおりを挟む「なんでっ……ちょっとお部屋行こうとしてただけなのにっ」
フィンはリヒトの腕を掴みそう訴えるが、リヒトは動じることなくじっとフィンを見る。
「何で途中でいなくなろうとするの」
低い声色で言い聞かせるように言葉を放つリヒトだが、フィンも譲らず口を開く。いつもはここまで喧嘩になる程にはならないが、今回はリヒトの不安が収まらず感情が爆発している様子だった。
「リヒトがいつまでも僕を子供扱いするから、ちょっと困らせようと思って……」
フィンは拗ねたように顔を背けた。
「……俺は真剣に言ってるのに、そうやって俺のこと困らせて楽しいの?フィン。結局逃げたって、俺が追いかけるの分かってるくせに」
リヒトはフィンの顔を手で掴みこちらを向かせるようにするが、フィンはもう一度ぷいっと顔を背ける。
「追いかけなくたっていいよ!リヒトは少し僕のこと放っておいても、ばちは当たらないと思う……」
フィンはムキになっているためむすっとしたままそう告げる。リヒトは真顔のまま溜息を吐いて、もう一度フィンを無理矢理こちらを向かせた。
「……それも、俺が出来ないと分かって言ってるよね。その態度、俺じゃ無くてリカルドとかいう男にもやって欲しかったけど」
リヒトはミラを知るリカルドの名前を出し、唐突にそう告げると、フィンは目を細め眉を顰める。
「何でそのひとが出てくるの」
「君の母親が好きだった男が、瓜二つの君を気にしないわけないだろう。フィンを助けて無ければ接近禁止にするところだった」
「っ僕はお母さんじゃないよ」
「それでもだ。俺が一つ一つ牽制しないと、隙があれば簡単に君を狙う奴はこれから出てくる」
「………ちょっとは信用してくれてもいいのに」
フィンはぎゅっと目を瞑り、またしてもぷいっと顔を背けると、リヒトはじとーっとした顔でフィンを見下ろし、フィンのお尻が自らの太腿にくるように仰向けにさせた。
「なにするの?」
「フィンが俺にそんな態度とるから、怒ってる」
「えっ」
フィンは戸惑いながらリヒトを見るも、後頭部を押さえ付けられるとそのまま下着ごとズボンを片手で降ろされ、白くて柔らかそうなお尻が晒される。
「やっ……!」
「フィンがわからずやだから、お仕置き」
フィンは足をバタバタさせて抵抗するが、リヒトはパシンッと音を立ててフィンのお尻を叩き始めた。
「ひゃっ……」
フィンは小さく悲鳴を上げて目を見開く。
「っ……!」
パシンッ、パシンッ……と子供を叱るようにお尻を叩き続けるリヒト。叩くたびにフィンの身体がピクリと動き、次第に叩かれた箇所が赤くなっていく。
恥ずかしさと叩かれる衝撃に目を潤ませるフィンは、無意識に上へと逃げるが、その度にリヒトが無理矢理引き戻し、終いには腰をきっちりと押さえつけて動けなくした。
「やめて、やだっ……いやー!」
「お仕置きだから少しは痛くないと」
「ふぇ、うっ、やだぁっ……」
フィンは泣きじゃくり首を横に振って抵抗するも、リヒトは叩く手を止めない。
「ぅっ……うう、リヒト、おしり、もうやめて……っ、僕小さい子供じゃないのに」
「小さい子供のように拗ねるからだろう」
リヒトは続けてお尻を叩き続けると、フィンは息を上げて次第に諦めたように抵抗を示さなくなった。
鋭い痛みはやがて甘さを含む痛みに変わり、気付けばぱたぱたとフィンの先走りの汁がリヒトの服を汚している。それに気付いたリヒトは、一度手を止めフィンの熱を持ち始めた陰茎に手を這わせた。
「お尻叩かれて気持ち良くなってる?だらだらとやらしいの出してるけど」
「っぅう、きもちくなっ……」
フィンはビクッと強く身体を反応させ、声を出さまいと必死に堪える。リヒトは薄ら笑みを浮かべながら、ちゅくちゅくと音を立ててフィンの陰茎を擦り始めた。
「ふっ、う、あっ……」
フィンは快感でぷるぷると震えながら、次第に目を潤ませていく。
「フィンは少し酷くされたほうが気持ちよさそうなの、ちゃんと知ってるよ。ここまでとは思わなかったけど」
リヒトは服の上からフィンの乳首を抓り、フィンは大きく身体を反応させてから横に首を振った。
「ぁっ……ちが、ちがう」
「何が違うの。すごい勃起してるけど」
リヒトは再びフィンのお尻を叩くと、フィンはピクッと身体を震わせ次第に蕩けた表情に変わっていく。
「きゃうっ……おひり、だめ、っ」
先走り汁で既にリヒトの太腿部分の衣服がかなり汚れていたが、リヒトは気にせず叩き続けた。フィンはぐずる子供のように涙を流し懇願するような表情を浮かべている。
「フィン。君は泣き顔もびっくりするぐらい可愛いし、この顔をさせるために悪い事を考える奴は絶対にいるよ?信じない?」
リヒトはそういってペシッと音を立てながら叩き続ける。フィンは顔を紅潮させ次第に抵抗を示さなくなり、泣きながら「ごめんなさい」と小さく謝罪をした。
それでもリヒトはその謝罪に対し何か言うことはなく、さらに話を続ける。
「それに、こんないやらしい体してるんだから、食べてくださいと言ってるようなものだ。」
お尻を叩くのをやめたリヒトは、ぎゅっとフィンの陰茎を握り先端を強く刺激する。ピクピクと陰茎は脈打ち、涎のように先走りを垂らしていたフィンは、目をちかちかさせながら足を震わせた。
「ぅぅ、っごめんなさっ、い……」
リヒトは構わずぐりぐりと先端を刺激し続け、上下に扱き始めると、フィンは「ぁぁっ」と消え入りそうな声を出し呆気なく射精する。
「あーあ……イくときは言ってっていつも言ってるのに」
リヒトの手にはべっとりとフィンの精液が付着し、リヒトはそれを躊躇いもなく舐め取ると、フィンを抱き上げて向かい合わせになるように膝に座らせた。
涙でぐずぐずになり、蕩けたままの表情でぐったりとしたフィンは、リヒトの顔を見て「ごめんなさい」とまた謝罪をする。
「勝手にイったことに謝ってるの?それともさっきのこと?」
リヒトはフィンのリボンを解きブラウスを脱がせながら問いかける。
フィンは静かに泣くだけで、それ以上は何も言わず、されるがまま脱がされていった。
「フィン、泣いたってやめないよ?」
ブラウスを脱がせると、身体中にリヒトがつけたキスマークがあり、リヒトはゾクッと興奮した表情でそれを眺める。
フィンは抵抗することなく、ぐずぐず泣いたまま肩で呼吸をしていた。
「この間弄りすぎて、まだ赤いね」
リヒトはフィンの赤く腫れた乳首にねっとりと舌を這わせると、ちゅうっと小さく音を立てて吸い付く。
「いやっ……ぁ、んんっ」
乳首はすぐに硬くなり反応を示す。リヒトは赤くなった乳首にカリッと歯を立てると、フィンはビクンっと身体を震わせ、くてんと体の重心が不安定になった。
リヒトはそれを支えるように背中に手を回して何度も甘噛みを続ける。
「ぃっ……ちくびぴりぴりするの、やだよぉ……やめてっ……」
「やめない。今は君をこうやっていたぶって好き放題したい気分なんだ。むしゃくしゃするから」
リヒトの美しい碧眼に、支配欲と蹂躙欲が入り混じり、フィンを見る目付きに理性が遠のいていった。
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