70 / 321
一年生・夏の章
喧嘩は愛の味③★
しおりを挟む「うぅっ……ちゃんとごめんなさいするからぁ……お話も聞く、拗ねたりしないぃ」
フィンはぐったりした声で鼻を啜りながらそう言うと、リヒトは首を傾げる。
「……そんなに許して欲しいなら、ほら、イかせて」
リヒトはフィンを膝から下ろし床に膝をつかせると、自身のそそり立つ陰茎を取り出し、それをフィンの頬にぺちぺちとぶつけた。
「……」
フィンはすんすんと泣きながらも、両手でそれを持ち先端に舌を這わせ舐め始める。ちろちろとピンクの舌で舐め続けると、リヒトはフィンの顔を掴んで唇に強く陰茎を押し付けた。
「ずっとそうしててもイけないよ。ほら、奥まで咥えて?ちゃんと吸ったり舐めたりして、俺のこと愛してよ」
リヒトはフィンの鼻を摘んで口を開かせると、頭を掴んで一気に自身のモノをフィンの喉奥まで突っ込んだ。
「んぐっ……んっ、んんんっ、んぇ、んんんっ」
フィンは目を見開き涙を溜めながら、されるがまま頭を動かされ口いっぱいにリヒトの陰茎を咥え込み、咳き込むことも許されない状態でイラマチオを続ける。
口いっぱいにリヒトのモノが入り、喉奥まで犯されている気分になったフィンは、またもや身体が反応して勃起していた。
「ん、喉きゅうーって締めてみて」
リヒトがそう言うと、フィンは言われた通り喉をキュッと締めてみせる。
「上手。口の中も狭くて気持ちいい。顎が辛そうだから、早くイってあげるね」
フィンは涙をぽろぽろ流しながら必死に咥え続けていると、リヒトは少し息をあげフィンの頭を掴み激しく出し入れさせながらグッと最奥に突っ込んだ。
「……このまま奥に出すから飲んで」
リヒトがそう言うと、どぷっと濃い精液を喉よりも奥に流し込み、フィンは目を見開き唸りながら反射的にそれを飲み込んだ。
リヒトは射精し終えると、そのまま勢いよく陰茎を引き抜く。どろどろした精液が糸を引き、フィンの咥内は白い液体でいっぱいになった。
「えほっ、げほっ、げほっ……」
フィンは一気に酸素を吸い込み、残る異物感に咳き込みながらリヒトを見上げて目を潤ませる。
「ちょっとだけ許してあげる」と小さく囁いたリヒトに、フィンは目を潤ませたまま困ったように下唇をきゅっと噛む。
「………よいしょ」
射精したことで少し冷静になったリヒトは、フィンを抱き上げもう一度向かい合わせになるように太腿の上に座らせる。
口端の唾液を手で拭いながら、じっとフィンを見つめ口を開いた。
「くち、あーんて開けて。ちゃんと飲んだ?」
リヒトの言葉に、フィンは言われた通りパカっと口を開く。咥内に僅かに精液が残っているのを確認すると、リヒトは目を細めた。
「まだ残ってる。ちゃんとごっくんして」
フィンは言われた通りにもう一度飲み込むと、自発的に口をパカっと開けて見せた。
「……うん。いいよ。次、舌出して。ベーって」
フィンは言われた通りに舌を出したままリヒトを見つめると、リヒトは少し口角を上げてそのままその様子を眺める。
フィンのピンクの綺麗な舌からは、次第に唾液が滴り落ち、リヒトの服に垂れていく。それでも、リヒトは気にすることなくその様子を眺め続けた。
「その可愛い舌でキスしてくれる?」
リヒトの命令に、フィンはおそるおそる顔を近づけ、ぺろっとリヒトの唇を舐めてから唇を重ねる。柔らかい感触がリヒトの唇に広がり、しばらくすると唇が離れた。
「……もうおしまい?もっとして欲しい」
リヒトが目を細め甘い声でそう言うと、フィンは顔を赤くしてもう一度顔を近付け唇を押し付けた。普段ならリヒトが口を開けて舌を迎えることが多いが、今日は固く口を閉じたままのため、フィンはしつこくリヒトの唇をぴちゃぴちゃと舐めたり啄むことを繰り返す。
リヒトは目を細め、その様子を楽しんでいた。
「ん」
リヒトは舌を見せるように小さく口を開いて見せると、フィンはぺろっとリヒトの舌を舐めながら優しく吸い付く。
ぢゅるっと水音を立てながら舌を吸い、優しく絡めながらキスをしていると、リヒトの指が唐突にフィンの後孔に二本挿入され、フィンは驚きのあまりリヒトの下唇を噛んでしまった。
「っ……」
リヒトは痛みに顔を少し歪めると、フィンが顔を青ざめさせながら口を開く。
「ご、ごめんなさいっ!」
リヒトの下唇に少し血が滲んだのを見たフィンは、何度も「ごめんなさい」と言いながら指で下唇をなぞり心配した表情でリヒトの目をみたり下唇を見たりする。
「血が……ごめんなさい。いたいよね、ごめんね」
「…………」
フィンは必死に謝り続け、噛んだ箇所をぺろぺろと舐めた。先程までぐずぐずに泣いていた子が、リヒトに血を出させてしまったことで後悔の表情を浮かべて必死に謝る姿に、リヒトは力が抜けたように首をこてんと傾けて拍子抜けしたように表情を緩ませる。
「フィン。さっきまでお尻叩かれて痛い思いして、いじめられたのは君だよ。それなのに、俺がちょっと血を出しただけでそんな必死になるの?」
リヒトは仄かに痛む下唇をぺろっと舐めながらフィンを見つめる。思えば、腕輪に魔法をかけていた際に鼻血を出した時もフィンは必死だった事を思い出すリヒト。
噛まれたが、相手がフィンなので少しも怒りが湧かず、むしろ珍しいことなので可愛いと思ってしまった自分に内心呆れるも、フィンはそんなリヒトの心を知る訳もなく、申し訳なさそうな表情のままだった。
「だって、血が出ちゃってる。リヒトは僕に血が出るまでいじめたりしない」
「……」
フィンは子犬のような顔でリヒトを見つめ、今にも泣きそうな顔を浮かべ親指で優しく下唇をなぞる。その顔を見ていると、リヒトは最早先程まで抱えていた複雑な怒りは消え失せ、ふっと柔らかい表情を浮かべた。
「……フィン、こんなの全然痛くないよ。それに俺の自業自得だ、わざとじゃないだろう?」
リヒトはぎゅうっとフィンを抱き締めると、続けて耳元で「謝るのは俺だ、ごめんね」と謝罪し、叩いたお尻を撫でながらしばらく強く抱きしめる。
217
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される
中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」
夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。
相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。
このお話はムーンライトでも投稿してます〜
転生エルフの天才エンジニア、静かに暮らしたいのに騎士団長に捕まる〜俺の鉄壁理論は彼の溺愛パッチでバグだらけです〜
たら昆布
BL
転生したらエルフだった社畜エンジニアがのんびり森で暮らす話
騎士団長とのじれったい不器用BL
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
2026/02/14 累計30万P突破御礼バレンタインSS追加しました
2026/02/15 累計いいね♡7777突破御礼SS 19時に公開します。
様々な形での応援ありがとうございます!
もふもふ獣人に転生したら最愛の推しに溺愛されています
* ゆるゆ
BL
『もふもふ獣人転生』からタイトル変更しました!
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で息絶えそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
本編、完結済です。
魔法学校編、はじめました!
リクエストのお話や舞踏会編を読まなくても、本編→魔法学校編、でお話がつながるようにお書きしています。
リトとジゼの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントなくてもどなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
第12回BL大賞さまで奨励賞をいただきました。
読んでくださった方、応援してくださった皆さまのおかげです。ほんとうにありがとうございました!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる