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第1章 幼少期
転生編 2話
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弟に会える日
「あちらはもう着いているはずですわ」
母上と一緒に王宮の長い廊下を歩く。
「なら急がないとですね」
母上の言葉を聞き、俺は少し足を早めた。
それを見て母上は微笑み、
「そんなに急がなくても逃げられることはないですわ」
と言った。
そしてようやく弟がいると言う部屋についた。
扉の前にたっていた騎士が部屋の中へ声をかける。
「王妃殿下並びに第一王子殿下が到着いたしました」
「どうぞお入りください」
中から女の人の声が聞こえて扉がひらかれた。
中にはいると翡翠色の髪の女の人と、今顔を見て確信した、前世、双子の弟であったシュンがいた。
「改めて自己紹介させてください。私は第2王妃ロベリアです。」
女の人が口を開いた。次いで
「第2王妃が一子 シュレインです。」
と、シュンが自己紹介した。
今世はシュレインって名前なのか。
俺と同じで前世の名前がどっかしらに入ってる。
「ではは私たちですわね。私は王妃のアルメリアですわ。」
「フローリア王国王妃が一子 レイハルトです。」
俺は母上にならって自己紹介をする。
「それではこの前できなかったお茶会をしましょう。」
母上が言い、お茶会が始まった。
「母上、シュレインと二人で遊んできてもいいですか?」
俺が母上に許可を求めると、母上は二つ返事で了承してくれた。
ただし、「この部屋からはでないのこと。」らしい。
俺たちが遊びたいと言い出すのを予想していたのか、テーブルから少しはなれたところに遊び道具がたくさん置いてあった。
少しと言ってもお互いの会話が聞こえないぐらいの距離であるため、ちょうどよかった。
「シュレイン、一緒にいこ」
俺は声をかけて返事を待たずに一目散におもちゃのあるところへ行く。
完全に声が聞こえなくなったところで手を離し、その場へ座る。
シュレインが俺の前に座ったところで声をかけた。
「お前、シュンだよな?」
シュレイン…いやシュンは安心したように息を吐いた。
「やっぱりハルなんだね」
これでお互いの確認は完了だ。
「なぁシュン、これって転生したってことでいいんだよな?」
「うん。それ以外考えようがないしね。」
よかった。お互い考えていることは一緒だ。
「それにしても」
「この世界って」
「俺/僕たちの無双確定じゃね/じゃない?」
俺とシュンは前世、並外れて頭がよかった。小・中・高は二人で学年1位保持。
さらに中・高は最難関校に特待生として入学した。
その頭脳に加え今世は全属性以上の属性を持ち、魔力量も歴代類を見ないほどらしい。
うん。おこがましいかもしれないけど、無双確定な気しかしない。
「あ、ハル、この前倒れたときの言い訳何て言った?」
シュンが聞いてきたので母上と同じ説明をする。
説明し終わると、シュンはまたしても安心したように息を吐いた。
「よかった~、僕の説明と同じで。でもこれ創世神様に失礼だから今度教会に行って謝ろうね。」
シュンに言われてその方がいいと俺は頷く。
そのあともしばらく話していると声をかけられた。
もうお開きらしい。
名残惜しいが、俺は母上にしたがってシュンと第2王妃に別れの挨拶をした。
扉がしまる前、ゾクッと嫌な気配を感じて後ろを見やるが、笑顔の第2王妃とシュンがこちらに手を降っている姿しか確認できなかった。
「あちらはもう着いているはずですわ」
母上と一緒に王宮の長い廊下を歩く。
「なら急がないとですね」
母上の言葉を聞き、俺は少し足を早めた。
それを見て母上は微笑み、
「そんなに急がなくても逃げられることはないですわ」
と言った。
そしてようやく弟がいると言う部屋についた。
扉の前にたっていた騎士が部屋の中へ声をかける。
「王妃殿下並びに第一王子殿下が到着いたしました」
「どうぞお入りください」
中から女の人の声が聞こえて扉がひらかれた。
中にはいると翡翠色の髪の女の人と、今顔を見て確信した、前世、双子の弟であったシュンがいた。
「改めて自己紹介させてください。私は第2王妃ロベリアです。」
女の人が口を開いた。次いで
「第2王妃が一子 シュレインです。」
と、シュンが自己紹介した。
今世はシュレインって名前なのか。
俺と同じで前世の名前がどっかしらに入ってる。
「ではは私たちですわね。私は王妃のアルメリアですわ。」
「フローリア王国王妃が一子 レイハルトです。」
俺は母上にならって自己紹介をする。
「それではこの前できなかったお茶会をしましょう。」
母上が言い、お茶会が始まった。
「母上、シュレインと二人で遊んできてもいいですか?」
俺が母上に許可を求めると、母上は二つ返事で了承してくれた。
ただし、「この部屋からはでないのこと。」らしい。
俺たちが遊びたいと言い出すのを予想していたのか、テーブルから少しはなれたところに遊び道具がたくさん置いてあった。
少しと言ってもお互いの会話が聞こえないぐらいの距離であるため、ちょうどよかった。
「シュレイン、一緒にいこ」
俺は声をかけて返事を待たずに一目散におもちゃのあるところへ行く。
完全に声が聞こえなくなったところで手を離し、その場へ座る。
シュレインが俺の前に座ったところで声をかけた。
「お前、シュンだよな?」
シュレイン…いやシュンは安心したように息を吐いた。
「やっぱりハルなんだね」
これでお互いの確認は完了だ。
「なぁシュン、これって転生したってことでいいんだよな?」
「うん。それ以外考えようがないしね。」
よかった。お互い考えていることは一緒だ。
「それにしても」
「この世界って」
「俺/僕たちの無双確定じゃね/じゃない?」
俺とシュンは前世、並外れて頭がよかった。小・中・高は二人で学年1位保持。
さらに中・高は最難関校に特待生として入学した。
その頭脳に加え今世は全属性以上の属性を持ち、魔力量も歴代類を見ないほどらしい。
うん。おこがましいかもしれないけど、無双確定な気しかしない。
「あ、ハル、この前倒れたときの言い訳何て言った?」
シュンが聞いてきたので母上と同じ説明をする。
説明し終わると、シュンはまたしても安心したように息を吐いた。
「よかった~、僕の説明と同じで。でもこれ創世神様に失礼だから今度教会に行って謝ろうね。」
シュンに言われてその方がいいと俺は頷く。
そのあともしばらく話していると声をかけられた。
もうお開きらしい。
名残惜しいが、俺は母上にしたがってシュンと第2王妃に別れの挨拶をした。
扉がしまる前、ゾクッと嫌な気配を感じて後ろを見やるが、笑顔の第2王妃とシュンがこちらに手を降っている姿しか確認できなかった。
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