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第1章 幼少期
お披露目パーティー 2話
しおりを挟むパーティー会場まではそんなに時間はかからなかった。
まぁ、城の敷地内にあるから当然と言えば当然か。
…馬車で移動しないと行けないくらいの広い敷地ってなんだよ。前世でこんな大きさのものなんて見たことないぞ。
と、内心で荒れていると馬車の扉が開いた。
先に聞かされていた情報によると王族と貴族の出入り口は別々、しかも真反対の場所にあるらしい。
ホールの中に入ると、ソファーが人数分ある部屋に通された。
王族は一番最後に入場する決まりだと言っていたからそのための待機場所だろう。
馬車を降りてからずっとシュンと一緒に抱き上げられていたが、やっと降ろしてくれた。
ソファーにだけど…
て言うか父上、力持ちだな。ずっと5歳の男児ふたりを片腕ずつで持ち上げていたのに疲れた素振りすら見せないし。
部屋についてからは少し談笑していた。
が、すぐに貴族のほとんどが揃ったという報告を受けたので、部屋を出る。
部屋と会場は隣接していたらしく、扉の前に立っていた近衛騎士が俺たちに頭を下げたあと扉を開ける。
扉が開くとたくさんの人が目に入った。
身体が強張るのを感じたが、かろうじて外には出さないように努めた。
ふと隣にいるシュンに目をやると顔色が少し悪かったが、しっかりと前を見ていた。
…シュンは俺以上に人間にたいして恐怖心が強い。人間恐怖症と言っても差し支えないかもしれない。
前世の親が関係しているが、こっちの世界に来ても改善する兆候は見られない。
もしかして……。
そこまで思考したが、父上にうながされて王族用に用意されたホールの上座にあるそれぞれの椅子の前に立った。
そして、
「今日は良く集まってくれた。子供たちのお披露目のパーティーだ。楽しんでいくといい。だが、俺の手は煩わせるな」
そう父上が声をかけ、俺たちを手招きした。
「それでは紹介する。俺の息子レイハルトとシュレインだ。」
その言葉と共に俺たちは一歩前へ足を踏み出した。
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