元双子、生まれ変わって愛されることを知る

みお

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第2章  学園

学園編 6話

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「あ、ハルおかえり。誰かが置いていってくれたみたい。僕らが昼ごはん放ってたからだと思う」

あー、そういえば昼食べてない。

「え、声かけられた?」

「わかんない、僕も本読むのに集中してたから」

ん~…
誰が置いていったのかわからないのか。

「あ、大丈夫だよ、毒は入ってなかったから。心配しないで」

王族であるため、多少の毒耐性をつけているとは言え食べるのを渋っていた理由の核心をつかれた。

「うん、そうみたいだね、シュンが食べてるし。シュンの魔法も便利だね」

「うん、こういうときはね」

今までに、俺たちは何回か毒殺されかけた。シュンの鑑定で未遂に終わっているけど。

、、、
シュンが鑑定していたのもロベリアが関係してんのか?

「もうそろそろ夕飯だから少しだけにしとこう」

そういっておれも軽食もといサンドイッチを口に含む。

うん、美味しいな。



少し食べて書庫を出た。

「そろそろ夕飯の時間だけど先に部屋見とく?」

シュンに聞かれる。

「ああ、そうだね。あ、ねぇ君」

「はい、どうなさいましたか?殿下」

近くに居たメイドに声をかける。

「書庫のなかに置かれている食べ物片付けておいてくれるかな。忙しければ君じゃなくてもいいから」

前にも同じようなことがあったとき厨房まで届けたらここは殿下方王族の来るべき場所じゃないと言われたんだよね…マリナにも「片付けばメイドの仕事ですので!仕事は取らないでいただけると…」って言われちゃったし。

「かしこまりました」

そう一礼してメイドが去っていく。

「父上の部屋がある階に行くか」

「うん」

ーーーーーーー

「「あ、父上」」

俺たちの部屋があると言われた階へ行くと父上が部屋から出てきた。

「レイハルトとシュレインか。今から食堂へ行こうと思っていたんだ。一緒に行くか?」

そのといに頷き、父上に付いていく。

「父上はもう御公務は終わりですか?」

「ああ、」

そう短く言って父上は俺とシュンの頭を軽く撫でた。

シュンの方を見ると嬉しそうに表情をゆるめている。

「シュレイン、俺が撫でても平気か?」

そうたずねる父上の声は若干かたい。

緊張しているのか?…父上が?

「父上とハルと公爵家のあの三人とかなら平気だと思います。あとは…」

「…そうか。」

ほんの少し困ったように笑うシュンにそう言う父上の顔は少し苦しそうだった。


ーー1週間後ーー

「ハル?そろそろ出るってよ」

その声に読んでいた本から顔を上げる。

扉に目を向けるとシュンが扉から顔を覗かせていた。

うわ、可愛い。

「わかった。ちょっと待ってて」

そういってソファから腰を上げる。

本を戻して鞄をもっている間にシュンは部屋のなかに入ってきていた。

「ハル、やっぱり制服似合うね」

「シュンもだよ」

顔を輝かせて言うシュンに微笑む。

「じゃあ、行こうか」

そう言って部屋を出る。

「父上は?」

「見送りしたいって言ってたけどハレンに連れていかれてたよ」

俺の問いに苦笑いでシュンが答える。

「あれから忙しくしてるもんな」

「うん…」

あれからと言うのはシュンへの虐待に関する件のことだ。

ロベリア第2王妃、いや、ロベリアは処刑は免れたが、終身での幽閉が決まった。

その件からカルミア侯爵家への調査が入り、カルミア侯爵に連なる貴族たちの悪事がいもずる式に明らかになり、国内を キ  にするために父上たち国の主軸を担っている人たちが忙しくしている。







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