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第2章 学園
学園編 8話
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「みんな同じクラスかな?」
「多分な、入学試験でヘマしてなければ同じクラスだと思う」
シュンの言うみんなとは今世幼なじみとして仲のいい公爵家4人だ。
「第2王子だ。第2王妃のこと聞いたか?」
不意にそんな言葉が耳に飛び込んできた。
「ああ、あれだろ?終身で幽閉されることになったってやつ」
「そうそう。それに加えて第2王妃の生家カルミア侯爵家が取り潰しだろ?第2王子の母方が捕まったりしてんのになんで第2王子だけ免れたんだろうな」
「だよなー、罪人の子なのに」
目を向けると数人の男子生徒がこちらをコソコソ見ながら話していた。
俺がその生徒たちに威圧の効果を持つ魔力を飛ばすとその生徒たちは「ヒッ!」と声を上げて走り去って行った
チッ、話が広がるの早すぎるしどんな教育受けたらあんなに堂々と悪口を言えるんだ
「ハル、落ち着いて」
シュンにそう声をかけられた。
「でも、、、!」
落ち着けと声をかけられたが落ち着けずにいた俺にシュンはさらに声をかけた。
「僕はハルがいるから。大丈夫。ありがとう」
「っ!そんなこと言われたらおれ黙るしかなくなるじゃん」
「うん。知ってるよ」
そう言うと、シュンに俺の頭にポンッと手を置きながらそう返された。
シュンにこんな感じで弟扱い(実際は兄だけど)されるのは嫌ではないので(むしろ好き)されるがままになっていると後ろから声がかかった。
「今日も仲良いなぁー、お前ら」
声の主はアルフレートだ。
「おはよう、レイト」
「おはよう」
「おう!おはよう!」
挨拶をすると元気のいい声で挨拶が返ってくる。
「で、なんでハルは拗ねてんの?」
「ハルが生徒と争いかけたのを止めたから」
「、、、ハルってそんなにケンカ好きだっけ?」
「ちがう。お前も公爵から聞いただろ、その事でシュンを悪く言う奴がいたから、、、」
「あぁ、なるほど。ムカついたけどシュンに説得されたからか」
レイトが納得したようにそう言う。
ちなみにシュンの手はまだ俺の頭の上に置いたままだ。
「あ、もう教室だね」
そう言ってシュンは俺の頭の上に置いたままだった手を戻した。
だんだんと薄れていく温もりに寂しく感じた。
俺たちのクラスはSクラスだ。教室の前で少し立ち止まり、扉をレイトに開けてもらう。
この数年で染み付いた所作だ。
一人でいる時は自分で扉を開けるがレイトが一緒にいる。この学園は身分は関係ないが、レイトやリア、レオと一緒にいる時は王宮内と同じように扱われることを父上から指示された。
公爵家の3人は正式に俺の側近となることが決まっているため、その練習を兼ねるようだ。
ただ、言葉遣いなどはいつも通りでもいい父上から許可された。父上も学園に通っていた時は同じように過ごしていたらしい。
教室へ入ると既に来ていたクラスざんいん視線が集まった。未だに視線を大勢から向けられることになれず、体が強ばる感覚を無視してリアとレオを探す。
教室内を見渡してすぐに2人を見つけた。2人ともこっちに向かって手を振っている。
「多分な、入学試験でヘマしてなければ同じクラスだと思う」
シュンの言うみんなとは今世幼なじみとして仲のいい公爵家4人だ。
「第2王子だ。第2王妃のこと聞いたか?」
不意にそんな言葉が耳に飛び込んできた。
「ああ、あれだろ?終身で幽閉されることになったってやつ」
「そうそう。それに加えて第2王妃の生家カルミア侯爵家が取り潰しだろ?第2王子の母方が捕まったりしてんのになんで第2王子だけ免れたんだろうな」
「だよなー、罪人の子なのに」
目を向けると数人の男子生徒がこちらをコソコソ見ながら話していた。
俺がその生徒たちに威圧の効果を持つ魔力を飛ばすとその生徒たちは「ヒッ!」と声を上げて走り去って行った
チッ、話が広がるの早すぎるしどんな教育受けたらあんなに堂々と悪口を言えるんだ
「ハル、落ち着いて」
シュンにそう声をかけられた。
「でも、、、!」
落ち着けと声をかけられたが落ち着けずにいた俺にシュンはさらに声をかけた。
「僕はハルがいるから。大丈夫。ありがとう」
「っ!そんなこと言われたらおれ黙るしかなくなるじゃん」
「うん。知ってるよ」
そう言うと、シュンに俺の頭にポンッと手を置きながらそう返された。
シュンにこんな感じで弟扱い(実際は兄だけど)されるのは嫌ではないので(むしろ好き)されるがままになっていると後ろから声がかかった。
「今日も仲良いなぁー、お前ら」
声の主はアルフレートだ。
「おはよう、レイト」
「おはよう」
「おう!おはよう!」
挨拶をすると元気のいい声で挨拶が返ってくる。
「で、なんでハルは拗ねてんの?」
「ハルが生徒と争いかけたのを止めたから」
「、、、ハルってそんなにケンカ好きだっけ?」
「ちがう。お前も公爵から聞いただろ、その事でシュンを悪く言う奴がいたから、、、」
「あぁ、なるほど。ムカついたけどシュンに説得されたからか」
レイトが納得したようにそう言う。
ちなみにシュンの手はまだ俺の頭の上に置いたままだ。
「あ、もう教室だね」
そう言ってシュンは俺の頭の上に置いたままだった手を戻した。
だんだんと薄れていく温もりに寂しく感じた。
俺たちのクラスはSクラスだ。教室の前で少し立ち止まり、扉をレイトに開けてもらう。
この数年で染み付いた所作だ。
一人でいる時は自分で扉を開けるがレイトが一緒にいる。この学園は身分は関係ないが、レイトやリア、レオと一緒にいる時は王宮内と同じように扱われることを父上から指示された。
公爵家の3人は正式に俺の側近となることが決まっているため、その練習を兼ねるようだ。
ただ、言葉遣いなどはいつも通りでもいい父上から許可された。父上も学園に通っていた時は同じように過ごしていたらしい。
教室へ入ると既に来ていたクラスざんいん視線が集まった。未だに視線を大勢から向けられることになれず、体が強ばる感覚を無視してリアとレオを探す。
教室内を見渡してすぐに2人を見つけた。2人ともこっちに向かって手を振っている。
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