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自然教室 1
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ここは私立向陽学園。
幼稚園から高校まで一貫のエスカレーター式男女共学の学校。
高校からは毎年何人ものT大合格生を出しているS県内でもとびきりズバぬけた進学校である。
学力は経済力に比例すると世の中で言う通り在校生は医者や弁護士の子供が多いが、サラリーマンや自営業など世の中で言う中流一般家庭の子供たちも通っている。要は入学時の厳しい試験に合格さえすれば良いわけだから。
仲良くなれるかどうかはまた別の話。
*
昼休みが終わってその日の五時間目。
生徒の親たちから集めた多額の寄付金で数年前に立て直したピカピカの体育館に、小学三年と五年の児童が集められていた。
「じゃあ、グループ決めが終わったところでそれぞれ自己紹介をするように。十月の自然教室で助け合って行動する仲間だぞ。五年は三年の面倒をきちんとみれるように顔と名前をしっかり覚えていけよー」
マイクを持つ五年の学年主任の言葉に、向かい合って体育座りしていた生徒たちがパラパラと自己紹介を始める。
その中で周りの生徒たち(主に女子)から注目を浴びているグループがあった。
「いいなぁー、あそこ。新堂君がグループリーダーだよ」
「かっこいいよね」
と、五年の女子たちがキャッキャとしゃべる視線の先に、色白のツンと尖ったおとがいに少しだけ幼さ残す綺麗な顔をした少年が座っている。胸元に隠れて見えないがそこにつけられた名札には新堂洸夜と書かれているはず。彼の容姿の良さはずば抜けていて明らかに周りから浮き上がって見えていた。
「でも新堂君って、カノジョがいるんでしょ」
「いいなぁー、カノジョ。私もなりたかった」
と喋っていた女子たちの会話が一瞬止まる。そして、
「あ、あの子」
と、洸夜の真向かいに座る痩せた三年生男子を指差した。
「知ってるー。例のボヤ騒ぎの子でしょ。よく学校辞めさせられなかったよね」
「河川敷で火遊びしてたんだって。うちの親が言ってたー」
「こわーい」
「バカだよねぇ。火事になったらどうするつもりだったんだろ」
幼稚園から高校まで一貫のエスカレーター式男女共学の学校。
高校からは毎年何人ものT大合格生を出しているS県内でもとびきりズバぬけた進学校である。
学力は経済力に比例すると世の中で言う通り在校生は医者や弁護士の子供が多いが、サラリーマンや自営業など世の中で言う中流一般家庭の子供たちも通っている。要は入学時の厳しい試験に合格さえすれば良いわけだから。
仲良くなれるかどうかはまた別の話。
*
昼休みが終わってその日の五時間目。
生徒の親たちから集めた多額の寄付金で数年前に立て直したピカピカの体育館に、小学三年と五年の児童が集められていた。
「じゃあ、グループ決めが終わったところでそれぞれ自己紹介をするように。十月の自然教室で助け合って行動する仲間だぞ。五年は三年の面倒をきちんとみれるように顔と名前をしっかり覚えていけよー」
マイクを持つ五年の学年主任の言葉に、向かい合って体育座りしていた生徒たちがパラパラと自己紹介を始める。
その中で周りの生徒たち(主に女子)から注目を浴びているグループがあった。
「いいなぁー、あそこ。新堂君がグループリーダーだよ」
「かっこいいよね」
と、五年の女子たちがキャッキャとしゃべる視線の先に、色白のツンと尖ったおとがいに少しだけ幼さ残す綺麗な顔をした少年が座っている。胸元に隠れて見えないがそこにつけられた名札には新堂洸夜と書かれているはず。彼の容姿の良さはずば抜けていて明らかに周りから浮き上がって見えていた。
「でも新堂君って、カノジョがいるんでしょ」
「いいなぁー、カノジョ。私もなりたかった」
と喋っていた女子たちの会話が一瞬止まる。そして、
「あ、あの子」
と、洸夜の真向かいに座る痩せた三年生男子を指差した。
「知ってるー。例のボヤ騒ぎの子でしょ。よく学校辞めさせられなかったよね」
「河川敷で火遊びしてたんだって。うちの親が言ってたー」
「こわーい」
「バカだよねぇ。火事になったらどうするつもりだったんだろ」
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