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アンバランサー・ユウと世界の均衡「星の船」編
わたしたちは、盗賊の正体を知る。
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盗賊団「地獄の猟犬」は、壊滅した。
盗賊団は総勢三十二人の戦力でわたしたちを襲撃したのだが、首領と、その参謀役の魔法使いをふくめ、十四人が死亡、十五人は大怪我を負い動けず、なんとか動けるのは三人のみという惨状で降伏した。
こちら側は、流れ矢によって負傷した者が一人いるのと、肉弾戦になったときに軽い傷を負ったもの二人、あとれーざーにやられたウォリスさんである。ウォリスさん以外の負傷者も、「月下の黒豹」と「夜明けの誓い」の魔法使いが、治癒魔法をつかって、問題なく回復した。
「まあ、こんなもんか……」
と、リベルタスさんが言った。
「こちらの戦力を考えると、本来なら襲撃するのには力不足なのを、古代兵器に頼ってましたからね。あれさえなければ、それほどの脅威ではなかった」
と、ユウ。
「それにしても……」
リベルタスさんが、ユウに
「あんた、恐ろしいな……。いったい、なにをやった?
魔法なのか? 首領もろとも、古代武器をこなごなにしてしまったが」
「それに、君は、あの赤い魔法の光をねじ曲げたな? これが、アンバランサーの力というやつなのか?」
「夜明けの誓い」のヴァンさんも言う。
「ええ、まあ……」
と例によってユウは口をにごす。
しかし、以前の「牙」といい、今回の「地獄の猟犬」といい、ユウに手を出す盗賊団はたいへんな目に遭う。もう、盗賊団は、ユウには近づかないのがいいと思う。
「ねえ、ライラ……」
アーダが、わたしに小声で
「あれって、重力操作じゃないの? それに空間も歪めてるよね?」
と聞いてくる。
「えっ、アーダ……」
あなた、なんで、それを知っているの?
「ところで、あいつら、アーダをひきわたせって言ってましたね。
なんででしょうね」
「うむ、たしかに考えてみると、最初から、お嬢さんが狙いだったふうでもあるからな……」
リベルタスさんは、凄みのある顔で、
「それでは、尋問をはじめるか」
生き残りの盗賊を問い詰める。
残念ながら、首脳陣が全員死亡しており、話をきけたのは下っ端の盗賊ばかりだったので、核心の部分は直接は聞けなかったが、生き残った盗賊の一人が言うことには——
——俺たちは、もともとは、五六人の気の合う仲間で、細々とちんけな稼ぎをしていたんだ。
追い剥ぎとか、コソ泥とか、一人で旅しているような女をさらって売り飛ばすとか、まあ、そんなもんだ。
それが、ある日、酒場でおだをあげていると、ラマノスという男から声をかけられて。
そう、こいつが、もうあんたらにやられて死んじまったが、「地獄の猟犬」の首領だ。
首領は、自分と一緒に大きな稼ぎをやらないか、という。そんなにガタイのいいやつでもない。神経質そうな、どちらかといって弱っちい感じの男だったから、あんた、大きな稼ぎなんて、どうやってできるんだよ、そういって俺たちが笑うと、秘密の武器があるんだという。誰も持ってない、たいへんな代物だ。それを使えば、勝てる奴はいない。
ほう、もしその話がほんとうなら、一つのってもいいが、言葉だけじゃ信じられないな。
俺たちがそういうと、見せてやるからついてこいと言う。
じゃあ、見せてもらおうか、とおれたちは酒場を出た。
首領の後について、暗い夜道を歩いていくうちに、俺たちは思ったんだ。もし、その話が本当なら、今、こいつを襲って、その秘密の武器とやらを俺たちのものにしてしまえばいいんじゃないか?
首領は、のんきに歩いていく。
俺たちは目配せをして、一気に襲いかかった。
ところが、首領は、後ろに目があるかのようだった。あとできいたら、どろーんとか言うからくりで、つねに周りを見張っていたらしいがね。
赤い光が、暗闇の中にひらめいて、仲間の一人は、もののいわずバタリと倒れた。
仲間の額の真ん中には、小さな穴があいて、その穴は頭の後ろにつきぬけていたよ。
即死だ。恐ろしいもんだ。
首領は、つめたく笑うと、わかっただろう、これにかなう奴はいない、どうするんだ、お前たち、ここで死ぬか、わたしの手下になって忠誠をちかうか、どちらだ? そう言って、迫ってきた。
いちもにもなく、俺たちは従った。じっさい、これまで、どんないかつい戦士だろうが、力の強い魔法使いだろうが、あの武器に抵抗できたものはいないからな。どの相手も、防ぎようがなく、一撃で斃れたんだ。
まあ、それでも、あんたらには通用しなかったがな。いったいどうやったんだ?
とにかく、おれたちは首領のもとで稼ぎをくりかえし、だんだん、人が集まって、大きな組織になっていったわけだ。いまでは、「地獄の猟犬」といえば、それなりに名の知れた盗賊団だからな。名前を聞いただけで、抵抗を諦めた連中もおおぜいいたぜ。いろいろ、いい思いもできた。
今回も、いつもの調子で、ちょろい稼ぎのはずだったんだがなあ……。
「なるほど……」
とリベルタスさん。
「それで、神官のお嬢さんを狙ったのはどう言うわけだ?」
盗賊は答えた。
「俺にはわからん。でも、首領は、あの娘を人質にすれば、新しい武器が手に入るんだ、とは言っていたが……」
「新しい武器が、手に入る? あれは古代文明の残した武器だろうが? どうやって手に入れるんだ?」
「そうなのか? 古代文明の武器だって? まさか、そんなものがほんとにありやがるとは……」
「知らなかったのか?」
「知らんよ。首領はおれたち下っ端には、武器をけっして触らせたりはしないし、なんの説明もしないから……」
話を聞いていたアーダが、
「わたしには、どういうことかわかります……」
と言った。
みんなは、いっせいにアーダを見た。
「あの首領——ラマノスは、元、王立古代遺跡院の職員です。三年前に、遺跡の発見物を盗んで、失踪した人物です」
「なるほど!」
リベルタスさんが膝を打った。
「そういうことか……。古代遺跡院の職員なら、な。でも、お嬢さんを人質にって、それはどういうことなんだ?」
アーダが答えた。
「それは……わたくしが、王立古代遺跡院の院長である、マリア・ビーグルの娘だからです」
「「えっ、そうなの?」」
わたしも、ジーナもびっくりして声をあげた。
そうか、古い言い伝えとかを研究しているお母様って。
それで、アーダは、あんなふうにいろいろ詳しかったんだ。
「お嬢さんを人質にとって、マリア院長と交渉しようとしたわけか……」
「たぶん、そうだと思います。わたくしは、遺跡院でなんどかラマノスに会ったことがあります。気の小さそうな男で、まさか、こんなことになっているとは思いませんでしたが……」
「でも、それなら、あんた、今なんで神官見習いなんてやってるのよ」
ジーナが無遠慮に聞く。
「それは……」
アーダはちょっとためらったが
「まあ、母とはいろいろありまして……」
つらそうな顔をした。
「ジーナ、だめよ。みんな事情というものがあるんだから」
「そうだね……ごめん」
ジーナがしょぼんとする。
「気にしないで。いいのよジーナ」
アーダがとりなす。
「これで、だいたい事情はわかったな。あとは、この連中をどうするかだ……」
と、リベルタスさんが続けた。
ニヤリと笑って、
「ずっと、この先、連れていくわけにもいくまい。全員、ここで始末してしまうか?」
盗賊たちが真っ青になる。
「たっ、たすけてくれ!」
「どうせ厳罰をくらうんだから」
「死ぬよりはましだ!」
「お前らだって、これまでに、さんざん人を殺してきたんだろう?」
「いや、それは……ちょっとだけだ……」
「殺してるじゃないか! 自業自得だ」
言葉で盗賊たちをいたぶるリベルタスさん。
「あの……あんまり非人道的なことは……」
といったのは、シュバルツさんだ。やはり、すこしばかり甘い。
けっきょく、事告げ鳥をギルドに送り、事情を知らせ人を呼ぶことになった。
事告げ鳥は一瞬で向こうにつくが、ギルドから人が来るのに、いそいでも四日はかかるだろう。
「土の精霊と水の精霊の紡ぐ金剛の茨の格子、不壊の覆い!」
わたしたち魔術師の詠唱により、たちまち大地から鉄色の茨が伸び広がり、大きな籠となって盗賊たちを包み込んだ。盗賊たちは武装解除し、一日分の水と糧食をおいてある。今はもう、魔法使いはいないから、この牢獄を解除してそとに逃げだすことは、彼らにはできない。
このまま、迎えがくるまでここで過ごしてもらう。
まあ、よほど強力な魔獣が襲ってこなければ、なんとか生き延びることができるのではないだろうか。
「すげえよ、女帝の後継者……こわいこわい」
また、「暁の刃」の連中が何かいっているが、あなたたち、ちゃんと見てましたか?
この魔法は、「月下の黒豹」「夜明けの誓い」の魔法使いと、わたしと三人でかけたんですよ。後継者は関係ないでしょう。
でも、エミリアには、わたしたちのところに来てもらって、この魔法を教えてあげた。
エミリアはとても喜んでいた。
「ありがとうございます、女帝の後継者様から、じきじきに教えていただくなんて! 光栄です!」
いや、そういう話ではないからね……。
そして、キャラバンは再び進み始める。
王都をめざして。
盗賊団は総勢三十二人の戦力でわたしたちを襲撃したのだが、首領と、その参謀役の魔法使いをふくめ、十四人が死亡、十五人は大怪我を負い動けず、なんとか動けるのは三人のみという惨状で降伏した。
こちら側は、流れ矢によって負傷した者が一人いるのと、肉弾戦になったときに軽い傷を負ったもの二人、あとれーざーにやられたウォリスさんである。ウォリスさん以外の負傷者も、「月下の黒豹」と「夜明けの誓い」の魔法使いが、治癒魔法をつかって、問題なく回復した。
「まあ、こんなもんか……」
と、リベルタスさんが言った。
「こちらの戦力を考えると、本来なら襲撃するのには力不足なのを、古代兵器に頼ってましたからね。あれさえなければ、それほどの脅威ではなかった」
と、ユウ。
「それにしても……」
リベルタスさんが、ユウに
「あんた、恐ろしいな……。いったい、なにをやった?
魔法なのか? 首領もろとも、古代武器をこなごなにしてしまったが」
「それに、君は、あの赤い魔法の光をねじ曲げたな? これが、アンバランサーの力というやつなのか?」
「夜明けの誓い」のヴァンさんも言う。
「ええ、まあ……」
と例によってユウは口をにごす。
しかし、以前の「牙」といい、今回の「地獄の猟犬」といい、ユウに手を出す盗賊団はたいへんな目に遭う。もう、盗賊団は、ユウには近づかないのがいいと思う。
「ねえ、ライラ……」
アーダが、わたしに小声で
「あれって、重力操作じゃないの? それに空間も歪めてるよね?」
と聞いてくる。
「えっ、アーダ……」
あなた、なんで、それを知っているの?
「ところで、あいつら、アーダをひきわたせって言ってましたね。
なんででしょうね」
「うむ、たしかに考えてみると、最初から、お嬢さんが狙いだったふうでもあるからな……」
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「それでは、尋問をはじめるか」
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——俺たちは、もともとは、五六人の気の合う仲間で、細々とちんけな稼ぎをしていたんだ。
追い剥ぎとか、コソ泥とか、一人で旅しているような女をさらって売り飛ばすとか、まあ、そんなもんだ。
それが、ある日、酒場でおだをあげていると、ラマノスという男から声をかけられて。
そう、こいつが、もうあんたらにやられて死んじまったが、「地獄の猟犬」の首領だ。
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ほう、もしその話がほんとうなら、一つのってもいいが、言葉だけじゃ信じられないな。
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じゃあ、見せてもらおうか、とおれたちは酒場を出た。
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首領は、のんきに歩いていく。
俺たちは目配せをして、一気に襲いかかった。
ところが、首領は、後ろに目があるかのようだった。あとできいたら、どろーんとか言うからくりで、つねに周りを見張っていたらしいがね。
赤い光が、暗闇の中にひらめいて、仲間の一人は、もののいわずバタリと倒れた。
仲間の額の真ん中には、小さな穴があいて、その穴は頭の後ろにつきぬけていたよ。
即死だ。恐ろしいもんだ。
首領は、つめたく笑うと、わかっただろう、これにかなう奴はいない、どうするんだ、お前たち、ここで死ぬか、わたしの手下になって忠誠をちかうか、どちらだ? そう言って、迫ってきた。
いちもにもなく、俺たちは従った。じっさい、これまで、どんないかつい戦士だろうが、力の強い魔法使いだろうが、あの武器に抵抗できたものはいないからな。どの相手も、防ぎようがなく、一撃で斃れたんだ。
まあ、それでも、あんたらには通用しなかったがな。いったいどうやったんだ?
とにかく、おれたちは首領のもとで稼ぎをくりかえし、だんだん、人が集まって、大きな組織になっていったわけだ。いまでは、「地獄の猟犬」といえば、それなりに名の知れた盗賊団だからな。名前を聞いただけで、抵抗を諦めた連中もおおぜいいたぜ。いろいろ、いい思いもできた。
今回も、いつもの調子で、ちょろい稼ぎのはずだったんだがなあ……。
「なるほど……」
とリベルタスさん。
「それで、神官のお嬢さんを狙ったのはどう言うわけだ?」
盗賊は答えた。
「俺にはわからん。でも、首領は、あの娘を人質にすれば、新しい武器が手に入るんだ、とは言っていたが……」
「新しい武器が、手に入る? あれは古代文明の残した武器だろうが? どうやって手に入れるんだ?」
「そうなのか? 古代文明の武器だって? まさか、そんなものがほんとにありやがるとは……」
「知らなかったのか?」
「知らんよ。首領はおれたち下っ端には、武器をけっして触らせたりはしないし、なんの説明もしないから……」
話を聞いていたアーダが、
「わたしには、どういうことかわかります……」
と言った。
みんなは、いっせいにアーダを見た。
「あの首領——ラマノスは、元、王立古代遺跡院の職員です。三年前に、遺跡の発見物を盗んで、失踪した人物です」
「なるほど!」
リベルタスさんが膝を打った。
「そういうことか……。古代遺跡院の職員なら、な。でも、お嬢さんを人質にって、それはどういうことなんだ?」
アーダが答えた。
「それは……わたくしが、王立古代遺跡院の院長である、マリア・ビーグルの娘だからです」
「「えっ、そうなの?」」
わたしも、ジーナもびっくりして声をあげた。
そうか、古い言い伝えとかを研究しているお母様って。
それで、アーダは、あんなふうにいろいろ詳しかったんだ。
「お嬢さんを人質にとって、マリア院長と交渉しようとしたわけか……」
「たぶん、そうだと思います。わたくしは、遺跡院でなんどかラマノスに会ったことがあります。気の小さそうな男で、まさか、こんなことになっているとは思いませんでしたが……」
「でも、それなら、あんた、今なんで神官見習いなんてやってるのよ」
ジーナが無遠慮に聞く。
「それは……」
アーダはちょっとためらったが
「まあ、母とはいろいろありまして……」
つらそうな顔をした。
「ジーナ、だめよ。みんな事情というものがあるんだから」
「そうだね……ごめん」
ジーナがしょぼんとする。
「気にしないで。いいのよジーナ」
アーダがとりなす。
「これで、だいたい事情はわかったな。あとは、この連中をどうするかだ……」
と、リベルタスさんが続けた。
ニヤリと笑って、
「ずっと、この先、連れていくわけにもいくまい。全員、ここで始末してしまうか?」
盗賊たちが真っ青になる。
「たっ、たすけてくれ!」
「どうせ厳罰をくらうんだから」
「死ぬよりはましだ!」
「お前らだって、これまでに、さんざん人を殺してきたんだろう?」
「いや、それは……ちょっとだけだ……」
「殺してるじゃないか! 自業自得だ」
言葉で盗賊たちをいたぶるリベルタスさん。
「あの……あんまり非人道的なことは……」
といったのは、シュバルツさんだ。やはり、すこしばかり甘い。
けっきょく、事告げ鳥をギルドに送り、事情を知らせ人を呼ぶことになった。
事告げ鳥は一瞬で向こうにつくが、ギルドから人が来るのに、いそいでも四日はかかるだろう。
「土の精霊と水の精霊の紡ぐ金剛の茨の格子、不壊の覆い!」
わたしたち魔術師の詠唱により、たちまち大地から鉄色の茨が伸び広がり、大きな籠となって盗賊たちを包み込んだ。盗賊たちは武装解除し、一日分の水と糧食をおいてある。今はもう、魔法使いはいないから、この牢獄を解除してそとに逃げだすことは、彼らにはできない。
このまま、迎えがくるまでここで過ごしてもらう。
まあ、よほど強力な魔獣が襲ってこなければ、なんとか生き延びることができるのではないだろうか。
「すげえよ、女帝の後継者……こわいこわい」
また、「暁の刃」の連中が何かいっているが、あなたたち、ちゃんと見てましたか?
この魔法は、「月下の黒豹」「夜明けの誓い」の魔法使いと、わたしと三人でかけたんですよ。後継者は関係ないでしょう。
でも、エミリアには、わたしたちのところに来てもらって、この魔法を教えてあげた。
エミリアはとても喜んでいた。
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