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〜クラウスside〜
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しおりを挟む「クラウスよ。私達はお前もリンゼも大切な子供達だと思っている。2人が将来幸せになる事を願っているのだ。
それなのにお前は何だ?……リンゼがお前をどう思っているか分からない内に、自分の思いと執着心ばかりをリンゼに押し付けようとして。
リンゼは気づいてはいなかったが、このままだとリンゼはお前のせいで不幸になってしまう可能性が高いと思っていたぞ。
だからリンゼにも自由を与えてやったんだ」
チッ……兄様には気づかれなかったから、あからさまにリンゼ兄様が私以外に目が向かない様に牽制していたのを今になって後悔した。
リンゼ兄様が家を出てしまったなら私はどうすればいいのか……
こんな事ならリンゼ兄様をもっと早く自分の物にしておけば良かった。
「クラウスよ。お前も寄宿学校でしっかり学んで自分の世界を広めろ。リンゼは何処に行ったか分からないが落ち着いたら手紙をくれる約束をしている。もしお前が卒業してもまだリンゼに思いを寄せていたなら、それからはお前も自由にしていい。勿論その時はリンゼの気持ちを優先するのが条件だ」
両親は私の気持ちを充分分かった上でそう提案してくれた。確かに私の事も大切に思ってくれているからこそ譲歩してくれているんだろう。
「分かりました……学校でしっかり学んできます」
「うむ。頑張れよ」
こうして、私もリンゼ兄様が卒業した貴族が通う寄宿学校に通う事になった。
王族貴族やこの国の金持ちしか通えないこの学校は、この校舎で学ぶ者は皆平等だと言っているが、それは表向きだけで実際には王族や上位貴族は優遇されている。
そんな中で中位貴族子息である私はとても優秀であった為に、最初こそ王族や上位貴族の子息から疎まれてもいたが、次第に仲良くなり勉強や剣術のコツなども教えていくと大変可愛いがられるようになっていった。
学校というのはこの国の貴族社会の小さな縮図の様だ。
力のありそうな人には媚びを売り、そこに群がってくる。
貴重な情報を持っていれば重宝がられて一目置かれる様になる。
私は中位貴族だから下位貴族からはギリギリ声を掛けやすい位置にいるし、上位貴族からも下の身分で優秀な私なら声をかけやすい。
そうして私は学校の数々の情報を収集して生徒の弱みを握り続けていく。
交流が盛んな私は性欲に対しても女性も男性ともに積極的に励んだ。
私のチンポは普通よりも大きいらしい。私は此方の方でも優秀だったようで、私の身体を求める奴らにしっかりと対応していたらやがて快楽堕ちしていくので、テクニックが相当上達したと思う。
そうやって生徒達の秘密をどんどん共有して身体でも骨抜きにしていくと、気がつけば皆が私を怖がるようになった。
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