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童貞ダンジョン
10幻覚
しおりを挟むそう言えば何故リーレがこのダンジョンにいるのだろうか……俺誰かを探していた筈なんだけどボーッとしてしまって何も考えられなくなってきた。
でも良いや。
俺はリーレと幸せになるから……。
「ウインドフレアー!!」
そう思っていた所で、急に風がビュウビュウ吹き荒れて周りのピンク色の景色が洞窟の中に変わる。
「ロジェ!!幻覚を見せられたかっ!!目を覚ませ!!お前が抱いているのは何だ!!」
「えっ??あ……ランズ……そう言えば俺はランズと童貞ダンジョンに入って……俺はリーレと幸せになる事にしたんだ。リーレを紹介するよ」
そうだ!!俺はランズを探していたんだ。それでリーレと運命的な再会を果たして……リーレと一緒でも契約が続行できるかランズに聞いてみないと……
そう思って俺は抱きしめていたリーレを見るとそこには尻尾の先がハート型になっているサキュバスがいて、粘着力の強い粘液で俺をグルグルに締め上げていて動けない。
「ぎゃあーー!!サ、サキュバス!!何で??リーレは!!リーレは何処いった??」
「ロジェェェ……私がリーレよぉぉぉお」
サキュバスの目と合った時、またボーっとしてリーレに抱き締められていた。でも俺はもうとっくにリーレに振られたんだ。くっ思い出したく無かったけどもう失恋しているんだぞ!!
まだ完全に幻覚が解かれていない俺にランズは叫んでいる。
「ロジェ!!サキュバスから離れろ!!身動きが取れなくなった獲物に奴は耳に針を刺して脳を快楽で支配しようとするぞ!!」
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