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童貞ダンジョン
11サキュバス
しおりを挟む抱きしめられていたリーレをよく見ると、俺の頭を両手で挟んでキスをしようとしていると思っていたら、両手には人差し指の爪の先が針の様な物が出ていて俺の耳に入り込もうとしている。
「うわああーー!!ハアハアッき、君はリーレじゃない!!ファイヤーボール!!」
「グゥ……ロジェ大好きよ……ワカガ………」
咄嗟に縛られていた手のままファイヤーボールを出したら、なんとか縛られていた粘着物から逃れられて、俺を呼ぶサキュバスの姿がある。
「ひぃーーーっサキュバス!!やっぱりリーレじゃなかったんだ……俺振られたんだもんな……」
「ロジェ!!後は私に任せて!!」
サキュバスは火に弱かったのか、苦しみ悶えている所をランズが迷う事なく倒した。サキュバスは攻撃力はとても弱いが、一度でも精力を取られると快感で逃げられなくなる。そして精力と体力を限界迄搾り取られて死んでしまうらしい。
「ハアハア……ランズ……有難う!!ランズが居なかったら俺は今どうなっていたか分からないよ」
「いや、私も空気がピンク色になった時にもっと早く気づいていたらロジェを危険な目に合わせる事もなかった」
「そんな事ない!!ランズのお陰で助かったよ!!」
サキュバスを倒した今、元のダンジョンの景色に戻っていて、辺りは上級冒険者らしい大柄だった人間の屍が結構転がっていた。俺もそうなっていた可能性があったと思うとゾッとする。
ランズがサキュバスを倒してくれたお陰で一難は去ったが、俺はピンク色の空気を吸ったり、サキュバスからの粘液でグルグル巻きにされた時の媚薬効果で自分の肉棒が競り上がってしまっていた。
「あのランズ、俺ちょっと勃起しちゃってるけど……自然に収まると思うから笑わないでいてくれる?」
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