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細い道

13壁がおかしい

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 そう言って岩と岩の間にあった隙間を進んでいくと……そこには人が1人ずつ歩ける細い道があるが、道の左側の壁には腰くらいの位置にずらりと並んでいる色々な形や大きさのお尻が数えきれない程並んで壁に突き出していた。


「何だこれはっ!!壁にお尻、お尻、お尻が並んでる!!」


「ほらっ見た方が早いだろ……ここはこのお尻を気にしないで通れば何事も起こらないと思うから進もう!!」


 ランズはそうアドバイスを俺に言いながらも心配そうに俺の股間の膨らみを見ている。
 でもこんなにお尻があるなんて……このお尻達の中心部分をじっくり見てみたくなるけど……我慢だ俺。

「あっやっ、何とかお尻には気にしないで直ぐ進むからだ、大丈夫だよランズ……ふぅ」


 俺はランズにそう言いながらも目線がお尻達から外す事が出来ない。
 やっぱり俺が童貞だからか、お尻にドキドキするしサキュバスの時からの媚薬効果からか勃起が治らない。


 そう言えば、ランズだってこんなお尻達を見たら少しは勃起してないのかと気になって、こっそりランズの股間を確認してしまった。
 するとランズの股間も俺程じゃないけど少し盛り上がっていたので嬉しくなる。


「ランズ~俺だけ勃起して恥ずかしかったけど、ランズだって勃起してるじゃーん。ランズは精神力が強いから性欲のコントロールも出来ていると思ったけど、やっぱり人間だったんだなぁ」


「えっああ……そうだな……そんな事より、この細い道を通らなければならないが、ロジェが立ち止まらない様に手を引っ張って行くから」


「ふふふっはいはい」


 
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