【完結】童貞ダンジョンに誘われた童貞の俺は信じられない程の大秘宝を手に入れる

解錠

64泉

「うぇっ……ぐずっ……だからやだっって言ったのに……」

   どこを触ってもツルツルで潤いのあるお肌になっている……やはり金粉の粉の成分は薬の効果があるとされているからお肌にもとても良かったのかも。
   これが女の子のお肌なら「ほおおおっ」となる所だが、何が悲しくて自分で自分の身体を触ってほおおおっとならなきゃいけないんだ。

   全て剃り終わったツルツルの俺は少し放心状態で恨み言をランズに言ったが、ランズの方は俺の言った事にはお構いなしに自分の身体についた金粉を素早くとっていた。


「よし、これで金粉を移し終わったぞ。じゃあ先ずは泉に戻って体を洗おう。そして地上に出てから街へ戻って鑑定するぞ。ロジェ、立てるか？」


   ランズが移し終わった金粉は小瓶が8割程埋まっていてキラキラと輝いている。


     その中にはまだ取り除けていない俺の体毛も完全に混ざっていてなんとも言えない気分にはなったが、街に戻ってしっかり分別すれば綺麗になるんだろう。


   とにかくこんな大量の妖精黄金は勿論見た事が無い。この妖精黄金は不治の病にも聞く幻の薬とも言われ、普通の黄金よりもかなり価値は高い。


「うん立てるよ……ランズありがとう」