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ダンジョンの外
71口裏合わせ
しおりを挟む「そうだな。だがロジェのお陰に何とか乗り切れそうだなぁ」
「酷い!!ランズ!!」
「ははは!!褒めているんだよ!!」
何故ランズが俺のお陰で危険を乗り切れそうだと言ったかというと、全ては俺が弱いからだ。
ダンジョンに行く前と比べたら冒険者としても魔法使いとしても格段にレベルも経験値も増えたというのに、やはり新米冒険者から直ぐ脱却できる訳では無い。
やはりダンジョンに行くチームからはまだ足を引っ張りそうな俺と上級冒険者のランズが経験値を上げる旅で回っていると言えば、ダンジョンに行って凄いお宝をゲットしたと言うより信憑性があって相手は納得してしまうんだ。
っくそう……相手が納得してくれる方がいいに決まっているというのに、何だろう……敗北感がハンパない。
そう思いながらも無事に街に行けそうだと安堵していたら、こんな時に運悪くガラの悪い冒険者一行も同じ森に遭遇してしまった。
ランズと俺は悪い予感しかなかったので気づかれない様に少しずつ距離を離れて歩いていた所、向こうから話しかけられてしまった。
「おい、お前達は2人でダンジョンから戻ってきたのか?」
「いや……俺は新米冒険者だからダンジョンにはまだ入った事がなくて、今は経験値を上げる旅をしているんだよ」
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