【完結】敗北した雑魚の魔族ですが幸せな生活を手に入れました

うらひと

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 ムッチーside




 私は頭が良すぎたのか生まれた小さい時からの記憶が鮮明にある。


「弟は兄の邪魔になるだろうから捨てておけよ。私の後継者は私そっくりに生まれてくれた兄の方にする」


「そんなっどっちも私が産んだ可愛い子供なの。どうか捨てろなんて言わないで!!」


「良い加減にしろっ!!弟も一緒に大きくなってから兄弟の権力争いをしたら兄弟だ共倒れになる可能性だってあるんだぞ!!大きな揉め事になるより生存確率は上がるだろうがっ!!」


 そう言って私を捨てろと言っていた者は私を別の人物に引き渡していた。

 その人物はそのまま指示されれた通りに森と呼ばれる場所に俺を置いてどっかに行ってしまった様だ。
   なる程な……私は後継者が必要な家の弟に生まれたが、既に外見で兄に負けて捨てられるのだな。
 近くには小さな魔獣達がまだ動けない私を今かと狙って近づいてきているのが自分の魔力で感じとってしまう。

 折角この世に生まれてきたが、いくら魔力が高く生まれてもまだ小さな私にはどうしようもない。
   このまま呆気なく朽ちていきそうだと思った時、魔力が限りなく少なくて弱そうだが、とても綺麗な人が私を自分の家に連れて帰った。


 その綺麗な人は「アイナ」と言ったので私は話せる様になった時からアイナ兄ちゃんと呼ぶ事にするととても喜んで私を育ててくれくれる。
   何だコイツは?強くなる予定の私を見込んで餌付けをして奴隷にでもさせるつもりか?

   はっ残念だったな……。
   私には物心ついた時というのは生まれた時からなかったんだよ。
   お前も必要なくなればさっさと殺す予定だからな。

 私を捨てたあいつらは許せないから、とにかく自分で生きられる様になる迄はアイナに頼るしかないか……とアイナにお世話されながら身体の成長と魔力を貯める毎日。
  アイナのいない時には魔力のコントロールに明け暮れていたので、腹が減ってしまうから食事に関しては今の所アイナに頼りっぱなしだった。


   アイナはとても弱い魔族だった。
   だからアイナ自身が生きやすくなるする為に魔力の強い私を奴隷にするつもりで大きくさせているのかと最初は思っていた。
   だが、私が成長するのを純粋に楽しみにしているのが一緒に生活していれば嫌でも分かってくる。
   
   魔族としては頭がおかしい奴。
   それがアイナの印象だった。

   アイナは気づかないが私を拾ったすぐに私はアイナを殺せる程強くなったので、いつ殺そうかとアイナをじっと観察しているのに私に毎日笑顔を振り撒いて、せっせと大量のご飯を作って食べろという……。
   その出来立てのご飯は高級そうな食材などは一切入っていないのに、何故か信じられない程いつも美味しかった。









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