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3巻
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しおりを挟むプロローグ
僕の名前はアルベール。生まれて間もない頃、川で溺れかけていたところを冒険者夫婦のクレマン父さんとエレーヌ母さんに拾われ、王都の下町で育てられたんだ。
前世の記憶を思い出してからは、下町のためにいろいろな発明をしたり、ブラックパンサーのノワールと従魔契約を結んだりと充実したスローライフを送っていた。
そんなある日、実は僕が、攫われて行方不明だったこの国の第一王子であることが判明する。どちらの家族も諦められなかった僕は、下町と王宮の二重生活を続けることを決意した。
僕の正体がわかってしばらくした頃、妹王女シャルロットに、隣国のフィリップ王子が婚約を申し込んできた。それを受けて、僕は彼の人となりを調査するために身分を隠し留学した。フィリップ王子とは最初はぎくしゃくした関係だったけれど、一緒に学校生活を送るうち、なんだかんだ言いつつもいい関係を築けたと思う。
帰国した後も、赤ちゃんドラゴンのレイと出会って従魔契約を交わしたり、ノワールの誘拐事件を解決したりと、トラブル続きの日常は変わらなかった。
そんなせわしない日々を送る中、だんだん僕の中である気持ちが膨らんできた。それは、この国のことをもっと知るため、旅に出たいという思いだ。
最初に家族に打ち明けたときは、案の定猛烈に反対された。
けれど、必死に説得した結果、とうとう僕は旅立つことを許されたんだ。
第一章 旅立ち
国王である父上から旅の許可が出たことで、僕の旅の準備が慌ただしく始まった。
まずは騎士団長と一緒に旅の装備を整えることになった。
騎士団長に連れられて、騎士団の備品が置いてある倉庫へ案内される。
「アルベール王子。マジックバッグはお持ちですね。キャンプ用の道具は何がありますか?」
騎士団長に聞かれて自分のマジックバッグの中を確認したが、今まで森に行く時はすべて日帰りだったからキャンプ道具なんて何もなかった。
「キャンプ道具は何も持っていないけど、やっぱり必要ですか?」
騎士団長に確認すると、彼は当然とばかりに頷いた。
「今まではクレマンが一緒でしたが、これからはノワールがいるとは言え、お一人での旅ですからね。不測の事態に備えておくことは大事です。マジックバッグに入れれば大した荷物にはなりませんし」
騎士団長に諭されて、確かにそうだと納得した。
今までは森の奥とは言っても、その日の内に帰れるようなところばかりに行っていた。
万が一野宿することになっても、テントくらいは自分の魔法で作れるかもしれないが、既にそういう道具があるのならばありがたく使わせていただこう。
騎士団長に寝袋や自炊の道具などを用意してもらい、マジックバッグへと詰め込む。
これでもう抜かりはないなと思い倉庫を出ようとすると、騎士団長に呼び止められた。
「アルベール王子。もう一つよろしいですか?」
まだ何か忘れているものがあったかなと思い、後ろを振り返ると、騎士団長は少し声を潜めてこう言った。
「王都内では私達騎士団が目を光らせておりますが、他の地はその土地の領主である貴族が統治しております。その土地によってはいろいろときな臭い話がある貴族もおります。公園造りを了承した地方は問題ないと思いますが、公園がない領地、つまり王都の人間の介入を拒んだ領地にはくれぐれもご注意ください」
そんな場所があるのか? と僕が驚くと、騎士団長は少し申し訳なさそうな顔をした。
「はっきりした不正の証拠などがあれば手を打てるのですが、相手もなかなか尻尾を掴ませないものでしてね。おまけに仕事もできるのでむやみに処分できないんですよ。陛下も頭を悩ませているんですが……」
表立って領民が不利益を被っていない限りは手を出せないということか。
「わかりました。注意しておきます。いろいろとありがとうございます」
騎士団の倉庫を出たところで、今度は宮廷魔術団長のジェロームさんに会った。
どうやら僕達が出てくるのを待っていたようだ。
「アルベール王子。よろしいですか?」
僕は騎士団長にお礼を言って魔術団長についていった。
「お手を煩わせて申し訳ありません」
魔術団長はそう謝ってくるけれど、そんなに大したことではない。
「気にしないでください。ところで、どちらに向かうんですか?」
魔術団長の後についていくと、到着したのは宮廷魔術団の本部がある棟だった。
団長室の隣の部屋に案内される。
そこは魔石や魔導具が所狭しと置いてある。
「旅のお役に立ちそうなものを何か差し上げようと思うのですが、何がよろしいでしょうか?」
旅の役に立ちそうなものって言われても、僕にはここに何があるのかもわからない。
「えっと、どういったものがあるんでしょうか?」
魔術団長は魔導具のことをいろいろと説明してくれるが、これといって欲しいものはない。
「特にはないですね」
そう言うと、酷くがっかりした顔をされた。
そんな顔をさせるつもりはなかったんだけどね。
申し訳ないなと思っていると、魔術団長が一つの魔石を差し出した。
「これは?」
「万が一の場合、この王宮に一瞬で帰ることのできる魔石です。他に一緒に移動させたい人やものがある場合は、アルベール王子が触れていると一緒に移動させられます」
よくゲームにあるようなやつだね。
定期的に帰れって言われているから、陸路で往復するよりは行った先からこれで戻るのもありかな。
「これを使うとどこに出るんですか?」
「移動先は私の部屋に設定してあります」
「それって団長室ですか?」
「そうです」
それはちょっと使えないな。
「他の場所に戻るように設定できますか?」
できれば普段は誰も人がいない場所の方がいいな。
この魔石を使って僕が突然現れても驚く人がいなければいい。
「他の場所ですか? 不可能ではありませんが、少しお時間をいただけますか?」
団長室に現れずに済むのならば、少しくらい待っても構わない。
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
宮廷魔術団の棟を出たところで今度は宰相に出くわした。
「騎士団長からこちらだと伺ったのですが……少しお付き合い願えますか?」
宰相まで、一体なんの用だろう?
もちろん断る理由はないので宰相と一緒に歩き出す。
宰相に連れられて向かった先は父上の執務室だった。
「やっと来たか。遅かったな」
そこで待っていたのはやはり父上だった。
僕を呼ぶためにわざわざ宰相を使いに出したのか?
執務室に置いてあるソファーに腰掛けると、宰相が何かを差し出した。
「これは?」
渡されたのは紋章が描かれた書状だった。
「こちらはこの国の紋章付きの書状です。万が一、訪れた先の貴族とトラブルがあった際にはこちらをお見せください。地方にいる貴族の中にはアルベール王子をご存じない方もおられますからね。もっとも、そのお顔を見れば王家の者だとわかると思いますがね」
まあ、父上と宰相の心配はわかる。
万が一の場合に備えて、ありがたくいただいておこう。
「わかりました。ありがとうございます」
こうして旅の準備は着々と進んでいくのだった。
魔術団長が魔石の移動先の設定を王宮での僕の自室に変更してくれている間に、僕は下町の皆に挨拶をしてくることにした。
ノワールを抱きかかえ、自室の魔法陣から下町の自室へ移動する。
転移した途端にノワールは自室を飛び出していった。
ノワールにとっても、兄弟のレオとルイとはしばらくお別れになってしまうのだから当然だな。
自室を出てリビングに向かうと、父さんと母さん、それに弟のジルと妹のシモーヌが迎えてくれた。
「どうだ? 準備はもう終わったのか?」
少し寂しそうな表情の父さんに僕は頷いた。
「うん。大体終わったよ……急に旅に出るなんて決めてごめんね」
父さんと母さんへの報告は父上達との話し合いの後にしてあったけれど、ただ単に「旅に出る」と告げただけのものだった。事後報告になって本当に申し訳なかったと思っていたのだ。
「気にするな。それにアレクから連絡をもらって四人で話をしたから、アルがどうして旅に出たいと言ったのかも聞いている」
以前、魔術団長に設置してもらった魔導具で、父上達と連絡を取り、詳しい話を聞いたようだ。
「それに、一度はアルを手放すと覚悟したことがあるからな」
魔術団長に僕の素性を明かされた時に、僕を手放す決意をして王宮に連れていったのだと言われて、僕は苦笑した。王宮で一人寂しい気持ちを抱えていた時期のことは、あまり思い出したくない。
そんな僕の表情を見て、母さんが申し訳なさそうに言う。
「あの時はごめんなさいね。だけどアレクとマーゴの気持ちを考えたら、十年もアルと離れ離れにさせていたことが申し訳なくって、一刻も早く返してあげないと、と思ったの」
父さんと母さんも自分達の子どもを亡くしているから、父上と母上のつらい気持ちが十分過ぎるほど理解できたのだろう。
……行動は極端だけどね。
「それにアルはもう学校を卒業したでしょう。もう親元を離れて独り立ちしてもおかしくない年頃だわ。だから私達のことは気にしないで、しっかりと世の中を見てきなさい」
母さんに激励されて僕は気を引き締める。
確かにこの世界ではもう自立してもおかしくない年頃だ。
僕もいつまでも下町の家族に甘えている場合ではないのだろう。
「ありがとう、父さん。母さん」
父さん達としんみりしているところへ、突然乱入者が現れた。
『待て、待てー』
『やなこった! 追いつけるなら追いついてみろー』
ノワールをレオとルイが追いかけている。
僕達がいるテーブルの下を走り抜けたと思ったら、テーブルの上に飛び乗り、さらに走り出した。
「こらーっ! 誰が上がっていいって言ったの! いい加減にしなさい!」
母さんの雷に三匹は一斉にどこかへ隠れてしまった。
母さんはそれだけでは怒りが収まらず、三匹を捜し回っている。
きっと母さんなりに三匹を捜すことで落ち込む気持ちを紛らわせているんだろう。
父さんと僕は顔を見合わせて肩を竦めた。
母さんの怒りのとばっちりを受けないうちにと、ジルとシモーヌがこちらに移動してきた。
どうやらこの二人も追いかけっこに参加していたみたいだな。
妙に息を切らしているのでバレバレだ。
「兄さん、旅に出るんだって? いろんな名所に行ったり珍しい魔獣とかに遭遇したりするのかな……僕も一緒に行ってみたいけど、今は流石に無理だよね。だからお土産話を楽しみにしてるよ」
ジルらしい言葉に笑みを返す。
ジルはきっと父さん達と同じ冒険者になるつもりなんだろう。
既に体格でジルに負けている僕としては、これ以上差を広げないで欲しいところだ。
「お兄ちゃん。どこにいてもお兄ちゃんは私のお兄ちゃんだからね。怪我したりしないように気を付けてね」
シモーヌも既に僕とは血が繋がっていないことを聞いて知っているはずだ。
それでもこうやって兄と慕ってくれることには感謝しかない。
「ありがとう、シモーヌ……あまり母さん達を困らせるなよ」
シモーヌはちょっと視線を逸らす。
「べ、別に困らせてないわよ」
シモーヌは否定するけれど、最近は父さんを疎ましく思っているような行動が増えたらしい。
どこの世界でも、年頃の娘が父親とぎくしゃくした関係になるのは一緒なんだろうか?
「ノワール。もういい加減に出ておいで。王宮に戻るよ」
呼びかけると、どこからともなくブラックパンサー三匹が姿を現す。
レオとルイを順番に踏み台にして、ノワールは僕の腕の中に飛び込んできた。
「レオ、ルイ。ジルとシモーヌを頼むよ。特にレオはジルと森に行くんだろう? ジルが無茶をしないように見張っててくれよ」
『任せといてー』
自信たっぷりに請け合うレオにルイがツッコミを入れる。
『とか言ってー。レオの方がジルに止められるんじゃないのー?』
『なんだとー。そんなことないよ!』
『そんなことあるよー』
レオとルイの漫才のようなやり取りに皆は大笑いしている。
皆との別れがしんみりしたものにならないのは、この二匹のおかげだな。
「じゃあね。行ってきます」
ノワールを抱いて魔法陣の上に立つ僕を、皆が見送ってくれる。
「アル、頑張れよ」
「……アル、いってらっしゃい」
涙混じりの父さんと母さんの声に送られながら、魔法陣に魔力を流すと、僕の体は一瞬で王宮に戻っていた。
王宮の自室に戻ると、いつものように侍女のエマが迎えてくれた。
「アルベール様。魔術団長からお届けものが届いております」
テーブルの上に置かれた箱を開けると、魔石が二つ入っていて、手紙が添えてあった。
『転移用の魔石をお届けいたします。もう一つの魔石は目の色を変化させるためのものです。王族だと知られたくない場合には、こちらを使って目の色を変化させてください。ただし、魔力の強い者、たとえば一部の高位貴族などには目の色を変化させたことがわかりますのでご注意ください。それでは、旅のご無事をお祈りいたします』
流石は魔術団長だな。
王族特有の紫の目の色を、どうやって誤魔化そうかと思っていたんだよ。
この世界にはサングラスなんてないし、そんなものを掛けていたら余計に目立っちゃうからね。
早速魔石の効果を試してみる。
魔石を握り魔力を流し込むと、目の辺りがじんわり熱くなった。
鏡を覗いてみると、紫色だった瞳がブルーに変化している。
これだけで随分と印象が変わってくる。
さあ、これで準備は整った。
そうなった以上、一刻も早く旅立つ方がいいだろう。
先延ばしにするとタイミングを逃しそうだ。
「じゃあ、エマ。僕はもう出発するよ」
立ち上がった僕にエマは精一杯微笑んでくれた。
「アルベール様。お気を付けて。お帰りをお待ちしております。ノワールも元気でね」
エマに頭を撫でられて嬉しそうにしているノワールを抱き上げて、僕は自室を出た。
王宮の玄関に行くと、お忍び用の質素な作りの馬車が待ち構えていた。
王都の門まではこれで向かい、そこからは歩いていくと決めている。
馬車に乗り込もうとしたところで僕を呼ぶ声が聞こえた。
「アルベール。あなた、誰にも声をかけないで行ってしまうつもりなの?」
現れたのは母上だった。
走ってきたらしく息を切らしている。
どんな時でも優雅さを忘れない母上に、無作法をさせてしまったみたいだ。
「申し訳ありません、母上。声をかけると別れがつらくなりそうなので、このまま黙って行ってしまおうかと思ったんです」
頭を下げる僕に母上はギュッと抱きついてきた。
「何も言わずに行かれる方がもっとつらいわ。ちゃんとわたくし達に『行ってきます』を言ってちょうだい」
涙声で訴えかける母上に、申し訳なさが募る。
「わかりました、母上。行ってきます」
母上と別れを惜しんでいると、そこへシャルロットと弟王子のリシャール、そして父上までもが顔を出した。
「お兄様。一言声を掛けてくださいな。黙って行かれるなんて酷いですわ」
「そうですよ、兄上。挨拶もなしに行ってしまったら、もう二度と口をききませんからね」
そう言いながらリシャールが抱きついてくる。
口をきかないなんて脅してくるけど、そんなことは絶対にしないとわかっている。
「ごめんね、リシャール。父上と母上の言うことをよく聞くんだよ」
グスン、グスンと泣きじゃくるリシャールを宥めていると、そこへ父上が割って入ってくる。
「アルベール。ノワールがいるから大丈夫だとは思うが、無茶だけはするなよ。危なくなったらすぐに魔石を使って帰ってこい、いいな!」
確かに父上は四人でパーティーを組んでいたから、そんなに危険はなかったかもしれないけどね。
あるいは、無茶しそうになっても母上と母さんがストッパーになっていたのかな。
視界の端に宰相の姿が見えた。
どうやら父上を連れ戻しに来たようだ。
この辺りで出発することにしよう。
「父上、母上。シャルロット、リシャール。それじゃあ、行ってきます」
一人一人とハグを交わして、僕は馬車に乗り込んだ。
馬車の扉が閉まり、ゆっくりと走り出す。
すぐに四人の姿が視界から消えて、馬車は王宮の門を抜けて王都の街並みへ入っていく。
こちらの方角へはまだ来たことがなかったので、目新しい景色に釘付けになった。
やがて馬車は王都の街を出る門に到着する。
馬車が止まり、扉が開いた。
「お気を付けてお降りください」
僕に続いて馬車から降りたノワールが大きく伸びをする。
「ありがとう、行ってきます」
御者に別れを告げて、僕は門に向かって歩き出した。
門番に冒険者カードを見せて王都の街を出る。
このまま歩いていってもいいんだけど……
「ノワール。僕を乗せて走ってくれる?」
人目がなさそうだし、せっかくだからノワールに運んでもらおう。
『いいよー』
あっさり返事をしたノワールの体がみるみる大きくなり、僕を乗せて走れるだけの大きさになった。
僕はノワールの背中に跨り、振り落とされないように保護魔法をかける。
「ノワール。スピードの出し過ぎは駄目だよ。すぐに止まれないと大騒ぎになっちゃうからね」
『わかったー。任せておいて』
ノワールは魔獣だ。
しかも普通のパンサーよりも大きいので見つかったら大騒ぎになってしまう。
なるべく目立たないようにしないと、パトリック先生のような魔獣を密猟しようとする人物がどこかにいないとも限らない。
誰かがいたらすぐに止まって小さくなれるようにしておかないとね。
「よし、じゃあ、出発ー」
こうして僕とノワールの旅が始まった。
第二章 騒動
ノワールの背中に乗って街道を駆ける。
吹き抜ける風が爽快だ。
乗馬なんてしたことはないけれど、きっとこんな気分なんだろうな。
しばらく風を感じていると、「ぐうぅー」という音が聞こえてきた。
「ノワール、お腹が空いたんだね。どこかで食事にしよう」
体を大きくして僕を乗せて走っているのだから、ノワールのお腹が空くのも当然だろう。
食事にする、と言ってもまだ辺りには街や村は見えない。
森に入って狩りをするしかないようだ。
街道脇に広がる森の中に入り、手頃な空き地を探していると、すぐに開けた場所に出た。
「じゃあ、僕はここで食事の準備をしているから、狩りはノワールに任せるよ」
『うん、任せといて!』
ノワールは体を小さくすると、森の奥に走っていった。
あの小さな体で油断させておき、隙をついて仕留めるつもりだろう。
ノワールが姿を消すと、僕はマジックバッグから調理器具や調味料を取り出した。
この調理器具や調味料は父さんが持たせてくれた。
父さんほど料理は上手くないけれど、調味料があるだけでも違うだろう。
そんなことを考えて準備をしていると、ガサガサッと茂みが揺れた。
身構えると、オークを咥えたノワールが姿を現した。
小さかった体が元の大きさに戻っている。
これだけ大きなオークを仕留めたんだから、その大きさになるのは当然だな。
「お帰り、ノワール。随分と大きなオークを仕留めたんだな」
流石にノワールと僕だけじゃ食べ切れそうにないな。
残ったらマジックバッグに入れておこう。
マジックバッグの中では時間が経過しないので、食べものが腐ることはない。
血抜きをして内臓を取り出した後、皮を剥いで肉を切っていく。ノワールと僕が食べられる分だけを切り落とし、残りはマジックバッグに放り込んだ。
応援ありがとうございます!
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