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学院編
153 全校集会
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全校生徒が着席すると、先生方も続々と講堂に入って着席をしていく。
その中にはマーリン先生とヴィクター先生の姿もあった。
全員が揃ったのを見はからって、ディクソン先生が左前方のマイクの前に立った。
「皆さん、おはようございます。突然の全校集会となった事をお詫びいたします。それでは学院長よりお話があります。そのまま着席してお聞きください」
ディクソン先生が全校集会についての説明を終えると壇上に学院長が現れた。
中央に据えられたスピーチ台の前に立つと徐にマイクの位置を調節して話し出した。
「皆さん、昨日は学院に魔獣が出現した事でご迷惑をおかけいたしました。あの後、王宮魔術師団が調査に来られました。調査の結果、結界に綻びが見つかり、そこから魔獣が侵入したという事です。幸い綻びはすぐに王宮魔術師団によって修復されました。今後、魔獣が侵入する事はないと思われます」
学院長はそこで言葉を切ると生徒達を見回した。
「昨日の魔獣は二人の学生によって退治されました。エドワード・アルズベリー王子。そしてエドアルド・エルガー男爵令息です。ここでお二人の功績を皆さんで称えたいと思います」
エドワード王子だけでなく僕の名前まで呼ばれた事に僕は仰天した。
今朝のクラスメイトの話では僕の名前は出てこなかったから、エドワード王子だけの功績になったとばかり思っていたのだ。
僕の名前が呼ばれた途端、周りの生徒達が一斉に僕の方を振り向いた。
皆の視線を受けてアワアワしていると、先生が僕の前に現れて立ち上がるように促してくる。
ここで抵抗すると余計に注目を浴びるので、仕方なく僕は立ち上がった。
先生の後をついて壇上に向かうと、壇上に上がる階段の下には既にエドワード王子が来ていた。
エドワード王子が僕が近づいても振り返る事もなく前を向いていた。
壇上の下に僕達が揃ったのを見て学院長がこちらに合図を寄こした。
それを受けてエドワード王子と共に壇上へと上がる。
壇上にエドワード王子の姿が現れた途端、拍手喝采が講堂内に鳴り響く。
続いて僕が壇上に姿を見せると、拍手の音が小さくなり代わりに囁き声が僕の耳に届いた。
「男爵家の人間がエドワード王子と一緒に魔獣を退治しただって?」
「きっとお優しいエドワード王子が恐怖で逃げ遅れた彼に同情して功績を譲ったのよ」
僕を嘲るような声が聞こえてくるが、下手に関心を持たれるよりはよっぽどマシだ。
僕とエドワード王子が壇上に並ぶと学院長はマイクに向かって声を張り上げた。
「皆さん。この勇敢なお二人に盛大な拍手をお願いします」
再び講堂内に鳴り響くような拍手喝采が沸き上がる。
エドワード王子は悠然とした態度で生徒達を見回すが僕にはそんな真似が出来るわけがない。
僕は少し俯いて拍手が鳴り止むのをじっと待っていた。
拍手がまばらになった頃、学院長がスッと片手を上げると拍手が鳴り止んだ。
学院長が「もういい」と言うようにうなずいたので僕達は壇上から降りるために向きを変えた。
そのまま壇上から降りていると、最前列にいる生徒の声が僕の耳に届いた。
「ねえ、あの二人。後ろ姿が似ているように思うんだけど気の所為かしら?」
ギクッ!
まさかそんな声があがるとは思わなかった。
僕はそそくさと壇上から降りると一目散に自分の席へと戻って行った。
その中にはマーリン先生とヴィクター先生の姿もあった。
全員が揃ったのを見はからって、ディクソン先生が左前方のマイクの前に立った。
「皆さん、おはようございます。突然の全校集会となった事をお詫びいたします。それでは学院長よりお話があります。そのまま着席してお聞きください」
ディクソン先生が全校集会についての説明を終えると壇上に学院長が現れた。
中央に据えられたスピーチ台の前に立つと徐にマイクの位置を調節して話し出した。
「皆さん、昨日は学院に魔獣が出現した事でご迷惑をおかけいたしました。あの後、王宮魔術師団が調査に来られました。調査の結果、結界に綻びが見つかり、そこから魔獣が侵入したという事です。幸い綻びはすぐに王宮魔術師団によって修復されました。今後、魔獣が侵入する事はないと思われます」
学院長はそこで言葉を切ると生徒達を見回した。
「昨日の魔獣は二人の学生によって退治されました。エドワード・アルズベリー王子。そしてエドアルド・エルガー男爵令息です。ここでお二人の功績を皆さんで称えたいと思います」
エドワード王子だけでなく僕の名前まで呼ばれた事に僕は仰天した。
今朝のクラスメイトの話では僕の名前は出てこなかったから、エドワード王子だけの功績になったとばかり思っていたのだ。
僕の名前が呼ばれた途端、周りの生徒達が一斉に僕の方を振り向いた。
皆の視線を受けてアワアワしていると、先生が僕の前に現れて立ち上がるように促してくる。
ここで抵抗すると余計に注目を浴びるので、仕方なく僕は立ち上がった。
先生の後をついて壇上に向かうと、壇上に上がる階段の下には既にエドワード王子が来ていた。
エドワード王子が僕が近づいても振り返る事もなく前を向いていた。
壇上の下に僕達が揃ったのを見て学院長がこちらに合図を寄こした。
それを受けてエドワード王子と共に壇上へと上がる。
壇上にエドワード王子の姿が現れた途端、拍手喝采が講堂内に鳴り響く。
続いて僕が壇上に姿を見せると、拍手の音が小さくなり代わりに囁き声が僕の耳に届いた。
「男爵家の人間がエドワード王子と一緒に魔獣を退治しただって?」
「きっとお優しいエドワード王子が恐怖で逃げ遅れた彼に同情して功績を譲ったのよ」
僕を嘲るような声が聞こえてくるが、下手に関心を持たれるよりはよっぽどマシだ。
僕とエドワード王子が壇上に並ぶと学院長はマイクに向かって声を張り上げた。
「皆さん。この勇敢なお二人に盛大な拍手をお願いします」
再び講堂内に鳴り響くような拍手喝采が沸き上がる。
エドワード王子は悠然とした態度で生徒達を見回すが僕にはそんな真似が出来るわけがない。
僕は少し俯いて拍手が鳴り止むのをじっと待っていた。
拍手がまばらになった頃、学院長がスッと片手を上げると拍手が鳴り止んだ。
学院長が「もういい」と言うようにうなずいたので僕達は壇上から降りるために向きを変えた。
そのまま壇上から降りていると、最前列にいる生徒の声が僕の耳に届いた。
「ねえ、あの二人。後ろ姿が似ているように思うんだけど気の所為かしら?」
ギクッ!
まさかそんな声があがるとは思わなかった。
僕はそそくさと壇上から降りると一目散に自分の席へと戻って行った。
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