208 / 281
3学年 前期
第207話
しおりを挟む
「ヌンッ!!」
「ハッ!!」
“ガキンッ!!”
砂で作り上げた三叉の槍で突きを放つベルナベ。
その攻撃を、綾愛は刀で受け止める。
「ほお~、人間の小娘が私の攻撃を防ぐとはな……」
「…………」
自分の攻撃を防いだ綾愛に、ベルナベは感心したように呟く。
それもそのはず、魔人である自分は、魔力の身体能力を使用しなくても、身体強化した平凡な魔闘師と同等な実力を有している。
そんな自分が、本気ではないとは言っても身体強化した攻撃を、年端もいかない少女が弾いたのだから。
そんなベルナベの呟きを、綾愛は神妙な面持ちで聞き流した。
「しかし、それもいつまで持つかな?」
綾愛が神妙な面持ちで無言なのは、自分の攻撃に必死なのだからだ。
自分との問答に対応するよりも、攻撃に対応することに集中しているのだろう。
それがいつまでも続けられる訳がない。
ベルナベは余裕の表情で、またも綾愛に向けて再度槍を構えた。
「むっ!?」
今にでも綾愛に攻めかかろうとしていたベルナベだったが、一旦制止して右を見る。
そして、飛んできた火球や氷の矢や石の礫を、魔力障壁を張ることで防いだ。
「なるほど、お前は防御に徹し、攻撃はあの者たちに任せるということか……」
人間の小娘が自分の攻撃を防いだことは素晴らしいが、防ぐことはできても反撃まではできないだろう。
それでは一生自分には勝てない。
そう思っていたが、最初から綾愛が攻撃をするという考えを持たず防御に専念し、攻撃は仲間に任せるつもりなのだとベルナベは判断した。
そう考えると、綾愛が先程の攻撃を防御できたのも不思議ではない。
「しかし、この程度の攻撃なら、防ぐことなど造作もない」
「…………」
魔術で攻撃をしたのは、奈津希と後輩2人。
彼女たちの攻撃を、余裕をもって防いで見せたことで、ベルナベは綾愛たちに勝機はないと言いたいようだ。
そんなベルナベの言うことなど聞いていないのか、綾愛は無言で何の反応も見せなかった。
「無視か? 仕方ない、分からせるしかないようだな……」
勝てないと分かっていても、まだ諦めていないような目をしている。
そんな人間の心を折るには、痛みによる恐怖を与えるしかない。
そう考えたベルナベは、持っている槍を構えた。
「セイッ!!」
「ハッ!!」
綾愛との距離を一気に詰め、ベルナベは三叉の槍で突きを放つ。
今度は連射だ。
その攻撃を、綾愛は刀で防ぐ。
「「「ハッ!!」」」
「フンッ!」
綾愛が攻撃を防いでベルナベから距離を取ると、奈津希たちが魔術による攻撃を放つ。
しかし、その攻撃は通用せず、ベルナベの魔力障壁によって防がれた。
「シッ!!」
「…………」
奈津希たちの攻撃を防いだベルナベは、またも綾愛との距離を詰める。
そして、またも突きを放とうとする。
その攻撃に対処しようと、綾愛も槍の軌道上に刀を構えた。
「ハァーッ!!」
「っ!!」
またも突きを放とうとしていたベルナベだが、その槍を力づくで方向転換させる。
そして、手首だけで薙ぎ払いのように振るってきた。
魔人ならではの力技ともいえる攻撃に面食らいつつも、綾愛は刀で受け止めて直撃を防いだ。
見た目は老人の姿だというのに、さすが魔人とでも言うべきか、攻撃を防いだ綾愛は吹き飛ばされた。
「……チッ!」
綾愛との距離ができたことで、またもベルナベに3つの魔術が飛んでくる。
ベルナベは煩わしそうに舌打ちし、その攻撃を魔力障壁で防いだ。
「あいつらを先に始末した方がいいのかもな……」
柊家の娘の始末。
それがカサンドラの最低目的だ。
おまけとして、側にいた者たちも始末することになっているのだが、そのためには仲間の者たちが邪魔になっている。
ならば、先に仲間たちを始末してしまえば、綾愛を始末することに専念できる。
綾愛に心理的ダメージを与えることができるため、その方が良いだろうとベルナベは考えた。
「ハッ!!」
「ヌッ!?」
先に始末をしようと奈津希たちの方に視線を向けたベルナベ。
そんなベルナベに、綾愛が斬りかかった。
綾愛は防御しかしないと思っていたため、ベルナベは突然攻撃してきたことに驚き、戸惑いの声を上げてその場から飛び退いた。
「……良い不意打ちだが、残念だったな」
綾愛の攻撃によって、服の一部が斬られた。
それに気づいたベルナベは、綾愛の攻撃を褒める。
虚を突かれたが、躱すことのできる程度の攻撃だった。
所詮はその程度の攻撃しかできないのだと確認できたことで、更に心に余裕ができたからだ。
「まぁ、同じ手は通用……」
「ねえ!」
「っ!? ……何だ?」
同じ手は通用しない。
そのことを言おうとするベルナベの言葉に被せるように、綾愛が声をかける。
わざわざ忠告してやろうとしているのに、台詞の腰を折られたベルナベは、不機嫌そうに綾愛に返事をした。
「全力なの?」
「……何だと?」
どこか冷めた目で問いかける綾愛。
その態度もそうだが、それよりも質問の方が気に入らない。
もしかしたら聞き間違いなのかもしれないと思い、ベルナベは綾愛に問い返した。
「全力出してその程度なのかって聞いているの!」
「……ふざけるなよ。小娘がっ!!」
ここまで防御に徹していただけのくせに、まるで自分を下に見ているような物言い。
綾愛の問いに段々と怒りが沸き上がったベルナベは、顔を真っ赤にして怒鳴り声を上げた。
「ハッ!!」
“ガキンッ!!”
砂で作り上げた三叉の槍で突きを放つベルナベ。
その攻撃を、綾愛は刀で受け止める。
「ほお~、人間の小娘が私の攻撃を防ぐとはな……」
「…………」
自分の攻撃を防いだ綾愛に、ベルナベは感心したように呟く。
それもそのはず、魔人である自分は、魔力の身体能力を使用しなくても、身体強化した平凡な魔闘師と同等な実力を有している。
そんな自分が、本気ではないとは言っても身体強化した攻撃を、年端もいかない少女が弾いたのだから。
そんなベルナベの呟きを、綾愛は神妙な面持ちで聞き流した。
「しかし、それもいつまで持つかな?」
綾愛が神妙な面持ちで無言なのは、自分の攻撃に必死なのだからだ。
自分との問答に対応するよりも、攻撃に対応することに集中しているのだろう。
それがいつまでも続けられる訳がない。
ベルナベは余裕の表情で、またも綾愛に向けて再度槍を構えた。
「むっ!?」
今にでも綾愛に攻めかかろうとしていたベルナベだったが、一旦制止して右を見る。
そして、飛んできた火球や氷の矢や石の礫を、魔力障壁を張ることで防いだ。
「なるほど、お前は防御に徹し、攻撃はあの者たちに任せるということか……」
人間の小娘が自分の攻撃を防いだことは素晴らしいが、防ぐことはできても反撃まではできないだろう。
それでは一生自分には勝てない。
そう思っていたが、最初から綾愛が攻撃をするという考えを持たず防御に専念し、攻撃は仲間に任せるつもりなのだとベルナベは判断した。
そう考えると、綾愛が先程の攻撃を防御できたのも不思議ではない。
「しかし、この程度の攻撃なら、防ぐことなど造作もない」
「…………」
魔術で攻撃をしたのは、奈津希と後輩2人。
彼女たちの攻撃を、余裕をもって防いで見せたことで、ベルナベは綾愛たちに勝機はないと言いたいようだ。
そんなベルナベの言うことなど聞いていないのか、綾愛は無言で何の反応も見せなかった。
「無視か? 仕方ない、分からせるしかないようだな……」
勝てないと分かっていても、まだ諦めていないような目をしている。
そんな人間の心を折るには、痛みによる恐怖を与えるしかない。
そう考えたベルナベは、持っている槍を構えた。
「セイッ!!」
「ハッ!!」
綾愛との距離を一気に詰め、ベルナベは三叉の槍で突きを放つ。
今度は連射だ。
その攻撃を、綾愛は刀で防ぐ。
「「「ハッ!!」」」
「フンッ!」
綾愛が攻撃を防いでベルナベから距離を取ると、奈津希たちが魔術による攻撃を放つ。
しかし、その攻撃は通用せず、ベルナベの魔力障壁によって防がれた。
「シッ!!」
「…………」
奈津希たちの攻撃を防いだベルナベは、またも綾愛との距離を詰める。
そして、またも突きを放とうとする。
その攻撃に対処しようと、綾愛も槍の軌道上に刀を構えた。
「ハァーッ!!」
「っ!!」
またも突きを放とうとしていたベルナベだが、その槍を力づくで方向転換させる。
そして、手首だけで薙ぎ払いのように振るってきた。
魔人ならではの力技ともいえる攻撃に面食らいつつも、綾愛は刀で受け止めて直撃を防いだ。
見た目は老人の姿だというのに、さすが魔人とでも言うべきか、攻撃を防いだ綾愛は吹き飛ばされた。
「……チッ!」
綾愛との距離ができたことで、またもベルナベに3つの魔術が飛んでくる。
ベルナベは煩わしそうに舌打ちし、その攻撃を魔力障壁で防いだ。
「あいつらを先に始末した方がいいのかもな……」
柊家の娘の始末。
それがカサンドラの最低目的だ。
おまけとして、側にいた者たちも始末することになっているのだが、そのためには仲間の者たちが邪魔になっている。
ならば、先に仲間たちを始末してしまえば、綾愛を始末することに専念できる。
綾愛に心理的ダメージを与えることができるため、その方が良いだろうとベルナベは考えた。
「ハッ!!」
「ヌッ!?」
先に始末をしようと奈津希たちの方に視線を向けたベルナベ。
そんなベルナベに、綾愛が斬りかかった。
綾愛は防御しかしないと思っていたため、ベルナベは突然攻撃してきたことに驚き、戸惑いの声を上げてその場から飛び退いた。
「……良い不意打ちだが、残念だったな」
綾愛の攻撃によって、服の一部が斬られた。
それに気づいたベルナベは、綾愛の攻撃を褒める。
虚を突かれたが、躱すことのできる程度の攻撃だった。
所詮はその程度の攻撃しかできないのだと確認できたことで、更に心に余裕ができたからだ。
「まぁ、同じ手は通用……」
「ねえ!」
「っ!? ……何だ?」
同じ手は通用しない。
そのことを言おうとするベルナベの言葉に被せるように、綾愛が声をかける。
わざわざ忠告してやろうとしているのに、台詞の腰を折られたベルナベは、不機嫌そうに綾愛に返事をした。
「全力なの?」
「……何だと?」
どこか冷めた目で問いかける綾愛。
その態度もそうだが、それよりも質問の方が気に入らない。
もしかしたら聞き間違いなのかもしれないと思い、ベルナベは綾愛に問い返した。
「全力出してその程度なのかって聞いているの!」
「……ふざけるなよ。小娘がっ!!」
ここまで防御に徹していただけのくせに、まるで自分を下に見ているような物言い。
綾愛の問いに段々と怒りが沸き上がったベルナベは、顔を真っ赤にして怒鳴り声を上げた。
1
あなたにおすすめの小説
プライベート・スペクタル
点一
ファンタジー
【星】(スターズ)。それは山河を変えるほどの膂力、千里を駆ける脚力、そして異形の術や能力を有する超人・怪人達。
この物語はそんな連中のひどく…ひどく個人的な物語群。
その中の一部、『龍王』と呼ばれた一人の男に焦点を当てたお話。
(※基本 隔週土曜日に更新予定)
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる