小天使リフィエルのグダグダ転生記~どこにでもいるごく普通の高校生に異世界を救わせてみた~

もみじ

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第1話:目覚め

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「あれ・・・ここはどこだ?」

 俺は暗闇の中に手を伸ばす。

「確か俺は誰かに背中を押されて・・・そうだ、トラックにひかれたんだった!
じゃあここは病院?真っ暗で何にも見えねぇ、夜なのか?」

 ぼんやりと丸い蛍光灯の光がともる。

「力が・・・欲しい・・・か?」
「え?」
「力が・・・欲しいか?」
「いや、別にいらない」
「何でっスか!?男の子なら世界を変えたいとか、モテモテになりたいとか、
色々あるはずっスよ!」
「だってあからさまに怪しいんだもんよ~」
「な!?この幼女のピュアな心を土足で踏みにじるような発言」

 周りが突然明るくなる。うぉ、まぶし!
 そこにいたのは小さな女の子、5~6才くらいだろうか?頭には丸い輪っか、背中には白い羽、いかにも天使ですって恰好をしている。
 からかわれている、そう思った俺は大人の対応をした。

「あれ~、お嬢ちゃんどうちたのかなぁ?迷子かなぁ~?」

「迷子はおめぇのおつむの方だろがこのダボが!」

「へ?」
「自己紹介が遅れたっス、自分は小天使リフィエル、魔法世界オズワルドの担当官っス」
「小天使?魔法世界オズワルド?」
「君達で言うところの異世界ってやつっス。実は今、その異世界がとんでもないことになっていて君はその救世主に選ばれたんス」
「まさかこれって今流行りの異世界転生?」
「近頃の若者は皆飲み込みが早くて助かるっスねぇ~。そうっス、異世界に転生させるため君には事故ってもらったっス」
「もしかして押した?」
「押したっス」
「あの時背中を押したのはお前かクソ天使、ふざけんな!」
「別にどこにでもいるごく普通の高校生だったら誰でも良かったんス。たまたまっスよ、たまたま。ホントたまたま君をっちゃったんス。これも何かの縁、諦めて潔く異世界に転生してほしいっス」
「殺っちゃったじゃねぇよバカ野郎!俺の人生返せ!!」
「仕方ないっスね~、異世界斡旋あっせんのスペシャリストとしては無理強いは出来ないっス。それじゃあこのまま"Go To Hell"ってことで良いっスか?」
「え?ゴ―トゥー?」
「HELL」
「待て!ヘブンならまだしも、ヘルゥ~!?俺なんか悪いことしたかよ?」
「幼女の心を踏みにじった罪は重いっス、地獄でたっぷりと後悔するっス。ではでは~・・・」
「待て待て待て待て、待てってば!する!異世界転生する!!だからちょっと、あ・・・」

≪ワープ音≫プゥプゥプゥン・・・
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