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第四章 素晴らしき野宿生活
最悪の出会い
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夕焼けと夕闇が天を分かち合う頃、御伽公園に戻ったレゥは空にも似た暗い顔で呟く。
「何か・・・悪かったな」
「改まってらしくないじゃん、レゥの世話が焼けるのは今に始まった事じゃないでしょ?」
「助けられて、養ってもらって、その上頭まで下げさせちまって、借りを返すどころかどんどん増えていく。カッコ悪ぃ・・・」
いつもはふてぶてしいレゥが小さな体をさらに小さくして縮こまる、その姿が何ともおかしくいくさは腹を抱えて笑った。
「プッ、アハハハハ!」
「な!?何だよいきなり、何か可笑しな事でも言ったか?」
「レゥってどうしてそうイケメンなの?狙ってるなら凄く痛いんだけど」
「痛いって何だよ?人が真剣に話してんのに」
「私は別に恩を着せたくてレゥを助けた訳じゃないんだよ。友達になりたい、ただそれだけ、なのに貸し借りとか水臭いよ」
「あぁ~もう!それじゃあたしの気がおさまんねぇんだよ。このままおめおめと帰ったら人狼の名折れだ。この恩は返す、必ずだ!」
「大袈裟だなぁ、具体的に何してくれるって言うの?」
レゥは息を吸うと指を三本立てていくさに突きつけた。
「三つだ、どんな言う事も、どんな頼みも聞いてやる。どんな命令だろうとあたしは従う。この身は三度、お前の手となり足となろう。この言葉に嘘偽りはない、これはあたしの決意であり、そして誓いだ」
“だからそういう所が痛いのだ”と正義は突っ込みたくなった。こうもくさい事を隣で言われると三日間体を洗ってないのとは別に背中の辺りがむず痒くなる。
「朏、怪人の言う事なんて真に受けるなよ。裏切りはこいつらの十八番だからな」
「また先生はそういう事言う、口では悪く言ってるけど内心レゥの事は嫌いじゃないでしょ?でなきゃわざわざ助けに来てくれないもんね」
「ふざけんなよぉ~!お前が呼びつけたんだろ、でなきゃ何でヒーローたるオレが怪人の父親になって身元を引き受けなきゃならんのだ!?どうでも良い事で自爆するのは勝手だが人を巻き込むな!」
「先生言ったじゃん、レゥの命と自分の人生は同価値だって。もしレゥがヒーローに殺られるような事があったら先生の秘密皆に言いふらすから」
「あぁ~お前!そういう事言っちゃうんだ。人の足元見やがって、ならもう泊めてやんねぇ!」
口を尖らせ年甲斐も無く子供のように拗ねる正義は一人黙々と段ボールハウスを組み立て始める。
「いいよ~だ、今日から寝カフェに泊まるから」
「補導されてそいつの正体がバレてもオレは一切関係ないからな!もう巻き込むなよ」
「先生もこんな近場に寝床構えて他の誰かに見つかっても知らないからね。イチャモンつけてレゥを襲いに来ないでよ」
ふと、レゥが振り向いた。
「誰か来る・・・」
つられて二人もその方を見る。人の気配など感じない、だが暫く耳を澄ましていると枯葉を踏みしめる音が微かに聞こえてきた。ここは公園内でも本通りから外れた茂みの奥、夜ともなれば街の光すら届かない。この時間帯にこの場所に来る人間は珍しい。
パキパキと小枝を踏み、暗がりからそれは現れる。視線の先にもう一つ、沈んだ太陽の代わりにギラギラと正義を滾らせる強い眼差し。少しでも気を緩めたら気圧されそうな眼力。
息を潜めていた正義といくさは絶句する。それは二人のよく知る人物だった。特に正義にとってはプライベートで最も合いたくない人物。
「糾先生・・・こんな所で何をやっているんですか?」
淡々とした声に正義の手が止まる。その凄みに全身を押さえつけられ指一本動かせない。正義は両手で顔を遮り声を裏返した。
「ひっ!・・・ちゅ、ちゅるぎしぇんしぇぇぇ~~~?・・・何でここに!?」
この世は非情だ。
「何か・・・悪かったな」
「改まってらしくないじゃん、レゥの世話が焼けるのは今に始まった事じゃないでしょ?」
「助けられて、養ってもらって、その上頭まで下げさせちまって、借りを返すどころかどんどん増えていく。カッコ悪ぃ・・・」
いつもはふてぶてしいレゥが小さな体をさらに小さくして縮こまる、その姿が何ともおかしくいくさは腹を抱えて笑った。
「プッ、アハハハハ!」
「な!?何だよいきなり、何か可笑しな事でも言ったか?」
「レゥってどうしてそうイケメンなの?狙ってるなら凄く痛いんだけど」
「痛いって何だよ?人が真剣に話してんのに」
「私は別に恩を着せたくてレゥを助けた訳じゃないんだよ。友達になりたい、ただそれだけ、なのに貸し借りとか水臭いよ」
「あぁ~もう!それじゃあたしの気がおさまんねぇんだよ。このままおめおめと帰ったら人狼の名折れだ。この恩は返す、必ずだ!」
「大袈裟だなぁ、具体的に何してくれるって言うの?」
レゥは息を吸うと指を三本立てていくさに突きつけた。
「三つだ、どんな言う事も、どんな頼みも聞いてやる。どんな命令だろうとあたしは従う。この身は三度、お前の手となり足となろう。この言葉に嘘偽りはない、これはあたしの決意であり、そして誓いだ」
“だからそういう所が痛いのだ”と正義は突っ込みたくなった。こうもくさい事を隣で言われると三日間体を洗ってないのとは別に背中の辺りがむず痒くなる。
「朏、怪人の言う事なんて真に受けるなよ。裏切りはこいつらの十八番だからな」
「また先生はそういう事言う、口では悪く言ってるけど内心レゥの事は嫌いじゃないでしょ?でなきゃわざわざ助けに来てくれないもんね」
「ふざけんなよぉ~!お前が呼びつけたんだろ、でなきゃ何でヒーローたるオレが怪人の父親になって身元を引き受けなきゃならんのだ!?どうでも良い事で自爆するのは勝手だが人を巻き込むな!」
「先生言ったじゃん、レゥの命と自分の人生は同価値だって。もしレゥがヒーローに殺られるような事があったら先生の秘密皆に言いふらすから」
「あぁ~お前!そういう事言っちゃうんだ。人の足元見やがって、ならもう泊めてやんねぇ!」
口を尖らせ年甲斐も無く子供のように拗ねる正義は一人黙々と段ボールハウスを組み立て始める。
「いいよ~だ、今日から寝カフェに泊まるから」
「補導されてそいつの正体がバレてもオレは一切関係ないからな!もう巻き込むなよ」
「先生もこんな近場に寝床構えて他の誰かに見つかっても知らないからね。イチャモンつけてレゥを襲いに来ないでよ」
ふと、レゥが振り向いた。
「誰か来る・・・」
つられて二人もその方を見る。人の気配など感じない、だが暫く耳を澄ましていると枯葉を踏みしめる音が微かに聞こえてきた。ここは公園内でも本通りから外れた茂みの奥、夜ともなれば街の光すら届かない。この時間帯にこの場所に来る人間は珍しい。
パキパキと小枝を踏み、暗がりからそれは現れる。視線の先にもう一つ、沈んだ太陽の代わりにギラギラと正義を滾らせる強い眼差し。少しでも気を緩めたら気圧されそうな眼力。
息を潜めていた正義といくさは絶句する。それは二人のよく知る人物だった。特に正義にとってはプライベートで最も合いたくない人物。
「糾先生・・・こんな所で何をやっているんですか?」
淡々とした声に正義の手が止まる。その凄みに全身を押さえつけられ指一本動かせない。正義は両手で顔を遮り声を裏返した。
「ひっ!・・・ちゅ、ちゅるぎしぇんしぇぇぇ~~~?・・・何でここに!?」
この世は非情だ。
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