異世界ラブコメは永久に不滅です!ーラブコメが廃れた世界で誰もが羨むラブラブパーティーを作ってのんびり過ごします。

ゆぱ@NieR

文字の大きさ
19 / 26
令嬢婚約破棄クエスト

クエスト論争

しおりを挟む




全ての料理を完食した俺たちは粗茶を頂きながらくつろいでいた。


「…お腹いっぱい。」


「ホントにどれも美味しかったですねー!」


「ああ、思いのほか旨くてびっくりしたよ。」


「なに…まるで私が料理下手だと思ってたのかしら?

 これでも毎日料理してるんだから、このくらいは朝飯前よ。」


「へえー、毎日ね…。」


彼女の指を見つめながら、ついニヤニヤと笑ってしまった。


「なに?」


カエデにギロッと睨まれる。


「なんでもありません。」


俺がそっぽを向くと、ニャミスが会話に割って入ってきた。


「そういえばさっきギルドで話していたクエストってどんなものだったんですか?」


おお!そうだ!その話があった!

おれは粗茶をコトンとテーブルに置く。


「その話をしなければいけなかったな。クーからもらったクエストの
 
 依頼内容にはこう書かれていたんだ。

 聞いて驚くなよ…。」


俺はえっへんとわざとらしく咳払いをする。


「さる令嬢に婚約破棄した、さるお方との中を取り持ち婚約破棄を解消すること

 報酬は出来高払い、スティグマランク無条件、詳細は面接で採用判断。」



周りの反応をみるが思ったより反応は薄かった。 


「へえ、随分珍しい依頼内容ね。報酬は出来高払いになっているけど

 どの程度貰えるのかしら?」


彼女は貴族階級に詳しくないのだろうか?

まあおれもラノベとアニメで見た偏った知識しか無いのだが…


「令嬢だぞ、ランクにもよるが最低でも男爵以上だ。

 低く見積もっても300はくだらないだろう。」


カエデがテーブルを勢いよくバンと叩く。
 

「本気!?…でも婚約破棄の解消なんて…私たちにできるの?」


俺は再び粗茶をゆっくりと飲んで湯呑をテーブルに置く。

そしてニヤリと笑みを浮かべて立ち上がり、自慢気に返答した。


「俺は異世界恋愛のプロフェッショナル、

 俺に解決できない婚約破棄は存在しない!!」


カッコつけてポーズを取っていると

俺の見せ場を無視するようにニャミスが話し出す。


「んー、でも問題はその面接に通るかどうかですよねえ?」


俺はさらにカッコイイポーズを取る。


「それも問題ない、心配するな。何千何万と見てきた婚約破棄ラノベ…

 解決法は全て俺の頭の中に入っている!

 俺に解消できない婚約破棄は存在しない!」


「………。」


アテネを除いた連中が大小様々であるが引いているようだ。

しかしそんなことは気にしない、長年培って会得したオタクスキル、

無我の境地!によって俺は鋼メンタルを手に入れていた。


「いやー、それにしてもマジもんの婚約破棄を現実に拝むことができるなんて…

 生きててよかったあ。どんなタイプのやつだろ?デュフッ…デュフフフフッ。」


「…誠もしかして異世界恋愛オタクなの?

 あの辺の小説は文学の最底辺よ。ちょっと引くわ…」


俺のラノベバカにされセンサーがピンと立った。

自分のことをキモイとか言われるのは構わない…

しかし!ラノベをバカにすることは許さない!


「うるさい!読んだことも無いヤツが異世界恋愛を語るな!

 ライトノベルは健全な魂とピュアな心を持ったものにしか理解のできない崇高なものな
 のだ!

 最底辺というのはお前らのような腐った思考を持つ性に乱れた若者どもが見ている
 
 あい〇りやテラス〇ウスとかいう嘘っぱちリアリティドラマのことだ!!」
 
 注※そんなことありません。


「そうだ!そうだー!」


アテネが俺に便乗した。


「テラス〇ウス面白いじゃない!それに誰の魂が腐ってるって!?アンタのそれこそ偏見
 じゃない!

 …どうしてもって言うんなら、ちょっとは興味持ってあげても良かったのに!」


「素晴らしい考え方よカエデさん、その一歩が健全な魂を復活させる大きな一歩になるの
 です!」


「貴方には言ってません!」


ニャミスとクーは粗茶をすすりながら完全に賢者モードだ。 


「こうしちゃいられねえ、クエスト早く受注しておかないと!」


俺も粗茶を一気に飲み干すと論争の勝ち逃げを決め込み、駆け足でギルドに戻った。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

『農業スキルはいらない』と追放されたが、魔境の開拓ライフが勝手に世界配信されていた件。聖女や竜が集まり、元仲間は完全に詰みました

たまごころ
ファンタジー
「悪いがクビだ。魔王討伐に『農業』スキルなんて役に立たないからな」 幼馴染の勇者からそう告げられ、俺、アレンはパーティを追放された。 あてがわれたのは、人が住めないと言われるS級危険地帯『死の荒野』。 しかし、彼らは知らなかった。俺の農業スキルが、レベルアップによって神の領域(ギフト)に達していたことを。 俺が耕せば荒野は豊潤な大地に変わり、植えた野菜はステータスを爆上げする神話級の食材になり、手にしたクワは聖剣すら凌駕する最強武器になる! 「ここなら誰にも邪魔されず、最高の野菜が作れそうだ」 俺は荒野で拾ったフェンリル(美少女化)や、野菜の匂いにつられた聖女様、逃げてきたエルフの姫君たちと、にぎやかで楽しいスローライフを送ることにした。 その一方で、俺の生活が、荒野に落ちていた古代のアーティファクトによって、勝手に世界中に『生配信』されていることには全く気づいていなかった。 「え、この野菜食べただけで瀕死の重傷が治った!?」 「主様、強すぎます! ドラゴンを大根で叩き落とすなんて!」 『コメント:なんだこの配信……神か?』 『コメント:勇者パーティが苦戦してるダンジョン、この人の家の庭じゃね?』 これは、無自覚に最強の農園を作り上げた男が、世界中から崇拝され、一方で彼を追放した勇者パーティが没落していく様子を、リスナーと共にほのぼのと見守る物語。

転生貴族の領地経営〜現代知識で領地を豊かにして成り上がる

ファンタジー
ネーデル王国の北のリーディア辺境伯家には天才的な少年レイトがいた。しかしその少年の正体は現代日本から転生してきた転生者だった。 レイトが洗礼を受けた際、圧倒的な量の魔力やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のレイトを辺境伯領の北の異種族の住むハーデミア領を治める領主とした。しかしハーデミア領は貧困に喘いだ貧乏領地だった。 これはそんなレイトが異世界の領地を経営し、領地を豊かにして成り上がる物語である。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

処理中です...