異世界ラブコメは永久に不滅です!ーラブコメが廃れた世界で誰もが羨むラブラブパーティーを作ってのんびり過ごします。

ゆぱ@NieR

文字の大きさ
23 / 26
令嬢婚約破棄クエスト

能力の正体

しおりを挟む


「うっ………。」


頭の痛みで目が覚める、辺りを見回すと、薄暗くてはっきりとは分からなかったが、

どうやら地下牢のような場所に入れられているようだ。

俺以外の4人はまだスヤスヤと気持ちよさそうに寝ている…呑気なやつらだ。

俺はまず初めにアテネを揺すって目覚めさせる。


「ん……もう朝?あれ、まだ暗いじゃない。

 あれ?誠?いい年なんだからおしっこくらい1人で行けるでしょ…」


「どうゆう寝ぼけ方してんだ!いいからさっさと起きろ!」


「えぇ?何よもう、一人じゃ何にもできないんだからって…

 何よここ?…え?なに、やだ!誘拐!?何なの!ここどこ!?」


「憶えてないのか?クエストの面接を受けている時にリラホーで眠らされただろ?」


「リラホー…?いや神である私にそんなチンケな呪文聞くわけないでしょ!

 舐めないでくださいよ!」


は?


「じゃあアテネはあの時何をしてたんだ?」


「何って…話が長くてつまらなかったから直ぐに寝ちゃってたんですよ。」


こいつ…腐っても異世界恋愛の神だろ…

いや、今はそんなことどうでもいい!

俺は慌ててアテネに質問する。


「おい!今回のクエストは俺が異世界ラブの能力で引き付けた

 クエスト何だよな、大丈夫なやつなんだよな!?」


真剣な表情の俺とは対照的に気の抜けた表情であくびをするアテネ。


「ふあ~、異世界ラブで引き寄せたってどういうことですか?」


「どういうことって…俺の能力のことだよ!

 異世界ラブの能力は常に発動しているんだろ?

 ならこれも能力で引き寄せたものなんだろ!?」


「う~ん、どうやら誠さんは異世界ラブの力を勘違いしているようです。」


「どういうことだ?」


「異世界ラブは能力ではありません。

 女神である私が特定の人物をサポートするシステム、

 それが異世界ラブの力のことです。

 常時発動しているというのは今は誠さん専属になっているので

 常にサポート状態にあるという意味です。」


「………。」


え?じゃあ今までの出会いって…


「………ここにいる奴らが俺のパーティに入ってくれたのって

 ただの偶然てこと…?」


俺はこの女神と出会ってからのことについて早送りで脳内再生した。


「偶然て、私がずっとサポートしてるじゃないですか!

 ニャミスさんを貴方にぶつけたり、後は、ぶつけたり…ぶつけたり…

 ぶつけたりしたじゃないですか!!」
 

「ぶつけただけじゃねえか!!」


こんな使えない女神が邪魔をしてくるだけの力?

…こんなんが続くだけなら、1人でやった方がマシだ。


「ちなみに途中解約は契約違反です。」


「何………?」


「ほらこの契約書、ちゃんと見てください。」


俺が天界?で書いた契約書をおもむろに取り出すアテネ。

なになに―

異世界ラブの力を特定の人間に付与させた場合、信仰者を現在の1万倍に増やすまで
 
力の途中解約はできない。もし途中で破棄した場合は………ぶっ殺す。


「…そんなこと聞いてないが。」


「聞いてないって…契約書はちゃんと読んでくださいって私言いましたよ!
 
 最悪ダメだった場合は私も一緒ですから、寂しくないですよ♪」


「…ちなみに聞きたんだが、お前に信仰者がいなくなった場合お前はどうなるんだ?


「…必要ない神として消滅するだけです♪」


「俺は?」


「契約をしていなければ、べつに何も♪」


……完全にハメられた。この世の契約は詐欺だらけだ。
 

「詐欺とは失礼な!ちゃんと契約書に契約内容が書いてあるじゃないですか!
 
 内容をちゃんと確認せずにサインした誠さんが悪いです!」


それは半グレの人間がやる高利貸しの手法と全く同じだ…

頭痛くなってきた…

そうだ…


「じゃあ今回のクエストも当然異世界ラブの力ではなく…。」


「もちろんただの自然発生したクエストです。

 大丈夫ですよ!私が今回は万全にサポートするんですから!

 大船に乗ったつもりでいてくださいな♪」


「ちなみに今回のクエスト失敗したら殺されるんだが…」


急に真顔になって青ざめるアテネ。


「…なんすかそれ。」


「お前と同じ詐欺契約だったんだ。もしこのクエスト、つまり

 公爵家のお嬢様の婚約破棄を解消できなければ、俺たちは殺される契約になってる。」


「…さすがにまた直ぐ死なれるのは困ります。

 書類偽造バレたらアウトなんで…そんなほいほい死人を生き返せません。」


お前の契約が詐欺であることは否定しないんだな。


「お前ら起きろ!!バルフレッド様がお呼びだ!」


牢屋の門番らしき奴に怒鳴られると、他の3人も目を覚ます。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生貴族の領地経営〜現代知識で領地を豊かにして成り上がる

ファンタジー
ネーデル王国の北のリーディア辺境伯家には天才的な少年レイトがいた。しかしその少年の正体は現代日本から転生してきた転生者だった。 レイトが洗礼を受けた際、圧倒的な量の魔力やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のレイトを辺境伯領の北の異種族の住むハーデミア領を治める領主とした。しかしハーデミア領は貧困に喘いだ貧乏領地だった。 これはそんなレイトが異世界の領地を経営し、領地を豊かにして成り上がる物語である。

お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜

双葉 鳴
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。 勇者としての役割、与えられた力。 クラスメイトに協力的なお姫様。 しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。 突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。 そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。 なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ! ──王城ごと。 王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された! そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。 何故元の世界に帰ってきてしまったのか? そして何故か使えない魔法。 どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。 それを他所に内心あわてている生徒が一人。 それこそが磯貝章だった。 「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」 目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。 幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。 もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。 そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。 当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。 日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。 「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」 ──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。 序章まで一挙公開。 翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。 序章 異世界転移【9/2〜】 一章 異世界クラセリア【9/3〜】 二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】 三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】 四章 新生活は異世界で【9/10〜】 五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】 六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】 七章 探索! 並行世界【9/19〜】 95部で第一部完とさせて貰ってます。 ※9/24日まで毎日投稿されます。 ※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。 おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。 勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。 ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。

『農業スキルはいらない』と追放されたが、魔境の開拓ライフが勝手に世界配信されていた件。聖女や竜が集まり、元仲間は完全に詰みました

たまごころ
ファンタジー
「悪いがクビだ。魔王討伐に『農業』スキルなんて役に立たないからな」 幼馴染の勇者からそう告げられ、俺、アレンはパーティを追放された。 あてがわれたのは、人が住めないと言われるS級危険地帯『死の荒野』。 しかし、彼らは知らなかった。俺の農業スキルが、レベルアップによって神の領域(ギフト)に達していたことを。 俺が耕せば荒野は豊潤な大地に変わり、植えた野菜はステータスを爆上げする神話級の食材になり、手にしたクワは聖剣すら凌駕する最強武器になる! 「ここなら誰にも邪魔されず、最高の野菜が作れそうだ」 俺は荒野で拾ったフェンリル(美少女化)や、野菜の匂いにつられた聖女様、逃げてきたエルフの姫君たちと、にぎやかで楽しいスローライフを送ることにした。 その一方で、俺の生活が、荒野に落ちていた古代のアーティファクトによって、勝手に世界中に『生配信』されていることには全く気づいていなかった。 「え、この野菜食べただけで瀕死の重傷が治った!?」 「主様、強すぎます! ドラゴンを大根で叩き落とすなんて!」 『コメント:なんだこの配信……神か?』 『コメント:勇者パーティが苦戦してるダンジョン、この人の家の庭じゃね?』 これは、無自覚に最強の農園を作り上げた男が、世界中から崇拝され、一方で彼を追放した勇者パーティが没落していく様子を、リスナーと共にほのぼのと見守る物語。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

処理中です...