ある夏の日の出来事

Y花

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未来ーーーー夜魔弘樹、藍野唯羅視点

5話

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夜「ここはね……きっとーーーーーーーー。」

そこで1回区切る。口に出すのは難しい。でも

夜「未来だよ。」藍野さんは目を見開く。

藍「みら……い?ここが?」

夜「うん。だから、戻るために少しこの付近を

  探してみよう。」

座っている藍野さんに手を差しのべる。

藍「あっ…ありがとう。」手を掴んでくれる。

藍「あのさ、こんなこと言うのあれだけど…

  弘樹って呼んでもいいかな?」

弘樹……か。昔はーーーーーーーーーーーー

夜「うん。俺も唯羅って呼ぶね。」

藍「あっうん!」俺たちは歩き始めた。

しばらく歩くと、街が見えてきた。

近くにいる男性に声をかけた。

夜「あの…すみません………」男性は振り向く。

目を見開いて固まった。幽霊を見るかのように

男「弘樹………?」なぜ俺の名を?しかし、

夜「弘樹?は知らないんですけど……。」

と言うと男性はハッとなって元の表情にもどる

男「ごめんね。少し知り合いに似てて……

 もう居ないんだけどね……俺の名前はーーーー

 大木智也だ。よろしく!!」

やっぱり智也か…それじゃあ俺はーーーー

夜「その知り合いの名前を…………聞いても?」

大「あぁ。夜魔弘樹って言うんだ。」

隣りの藍野さんは驚いている。

夜「ありがとうございました。」頭を下げる。

大「詳しいことは時計屋へ行くといいよ。」

そう言って智也は去って行った。

藍「弘樹……君?大丈夫?じゃないよね。」

夜「大丈夫だよ唯羅。時計屋行こっか。」

歩いて行くと、街の隅に時計屋が見えた。

カランコロンと音をたて戸を開く。

男「いらっしゃい。ってえぇ!?」

若い男性が驚いて店の奥へ走る。そして、

30代くらいの男性を連れてきた。

男「自己紹介ねー俺は高坂風馬だよー!」

男「俺は、宮本健介だ。」

藍野さんは涙を流している。知り合いか?

藍「風馬…健にい……」思い出した。

クラスメイトと、担任だった2人だ。

宮「唯……羅……お前なー海連れてってやるって

  言ったじゃねーか…俺……なのにさ、

  なんだよ行方不明って。」

藍「私が……行方不明?」そういう事か。

高「ほんとだよ……俺だってさ遊ぼうって

 いつか告白しようって思ってたのに……。」

夜「ここじゃ……ない。」唯羅の手を取り

夜「高坂、宮本先生。過去へ……連れてって

 ください。俺と唯羅を。」すると、2人は

高「唯羅、がんばれ。お前は強い………誰よりも


 どこに居ても俺の自慢の幼馴染だぜ!!」

宮「夜魔、唯羅のこと頼むぜ。そいつは俺の

 大切ないとこであり………行ってこい。」

再び光りが俺たちを包んだ。意識が遠のく。


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