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プロローグ
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__いつかまた、君と綺麗な星空が見たいんだ。こうやって2人で笑って見られる星空を。
暗闇の中、周りには何もなく、あるのはただただ無機質な黒のみ。声は反射すらしない。顔を上げるとポツリと小さな光が今にも消えそうに、揺らぎ不安定にチラつく。俺はその光を呼吸さえ忘れてしまうほど必死に、縋るように手を伸ばした。
「っー…」
あとほんのわずかで届いたその光は、触れてしまう前にふと消えてしまった。下唇を噛み締め、拳をぐっと握った。
ここれで何度目だろうか。もう数え切れないこの行動の繰り返し。だが、それになれることを知らずその度に悲しみに襲われる。
「外は、早く、迎えに行かなきゃ行けないんだ…!俺が!」
本当に現実は残酷で神様なんてものは無慈悲だ。だが、それでも俺はたとえ1%にも満たないのかもしれない希望を信じて歩いた。
暗闇の中、周りには何もなく、あるのはただただ無機質な黒のみ。声は反射すらしない。顔を上げるとポツリと小さな光が今にも消えそうに、揺らぎ不安定にチラつく。俺はその光を呼吸さえ忘れてしまうほど必死に、縋るように手を伸ばした。
「っー…」
あとほんのわずかで届いたその光は、触れてしまう前にふと消えてしまった。下唇を噛み締め、拳をぐっと握った。
ここれで何度目だろうか。もう数え切れないこの行動の繰り返し。だが、それになれることを知らずその度に悲しみに襲われる。
「外は、早く、迎えに行かなきゃ行けないんだ…!俺が!」
本当に現実は残酷で神様なんてものは無慈悲だ。だが、それでも俺はたとえ1%にも満たないのかもしれない希望を信じて歩いた。
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