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神様に転生させてもらいました

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…………………夢?
でも…じゃあ、ここはどこ?

不思議な空間…色々なものが浮かんでいたり、埋まっていたり……地面がまるで、雲みたいな所。

天国、とか…?
まぁ私、死んだからなぁ…。

『正解、かな?ここは、天国みたいなところだよ。』

少年のような、少し幼い声が聞こえた。

だれ…?

『ボク?ボクは…君たちの言うところの、神様みたいなものだよ。』

神、様……?

『そーそー、神様だよぉ!そこで突然ですが、ボクの世界に転生してもらうね!』

はぁ…てん、せい………………。
……………転生!?

『ふふっ、良い驚き方をしてくれるね!
そう、転生だよ。』

なん、で…私なんか……。

『なんで、ねぇ…。まぁね、直球に言うとね、君が良い行いをしていたから。後はなんか独身で死ぬとか可哀想だし?』

よ、余計なお世話です!
可哀想と言われるほど辛い事でもなかったし…。

『そう?でもボクは君を転生させるって決めちゃったから!』

勝手に決められてる!?

『君の助けた子ね…未来では大流行した病気を止めるワクチンを開発する大切な子なんだ。君は、とても良い事をしたんだよ!』

未来、で……………。
あの小さな子が、そんな事を為すんですか…。

『そう言ってるだろう?』

それが本当なら、私…結構良い事、したんですね…。

『うんうん、だからそんな君に褒美として第2の人生を歩んで欲しいなぁって!
ボクの世界はね、魔法が使えて…とても面白い所だから!』

えぇと…あの………。

『気に入ってくれるといいなぁ!
ふふっ、じゃあね…?ボクが加護を与えてるからなんの心配もいらないよー!』

え、ちょっと…え!?


困惑する中、私の意識は遠のき…。
フワフワと暖かい空気に抗う事も出来ず、私はスヨスヨと眠ってしまった。





次に目を覚ました時、そこは壮大な草原のど真ん中でした。
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