15 / 15
またしてもハプニング
しおりを挟む
ふわぁ、と大きな欠伸をするとのっそりと起き上がった。
昨日は疲れ(主に精神的な)もあってかグッスリ眠れた。
うん、疲れてた。
正直に言うと、色々な事があり過ぎて疲れてしまっていた…。
転生してからというもの、自分のチート能力に驚いたり、野原───ウェリア野原と言う名前なのを最近知った───を焼け野原にしてしまったり、第1王子が怖かったり、初クエストで迷うし、昨日は怖い人に物凄ーく睨まれるし…。
まぁ幸せな方なのかもしれないけれど、環境の変化とか諸々も相俟って(主に精神的な)疲労が溜まりまくってる。
「……よし、いっちょ気分転換でもしますか!」
グッと伸びをして起き上がる。
パンっと頬を叩いて、晴れやかにノエルは言った。
朝食を終えたノエルは、夕刻には帰ると言って出掛けた。
まだ地図とかは把握仕切れてないけれど、ある場所に向かって歩いて行く。
ゆっくり歩いて賑やかな街を通り越し、やがて何も無い様な森に入った。
周りを見渡しつつ、ゆっくり無言で歩く。ひたすら歩く。
疲れたら何処かに少し座って、また歩く。
そして数時間後、ノエルは見晴らしの良い、湖の近くに座って昼食を食べていた。
ドラゴド湖と言う綺麗な湖だ。
ギルドの噂で、とても綺麗な湖で、でも誰も近寄れない所らしい。
1人になれる場所!と何となく来てはみたが、誰も近寄れないのではなかったのか…?と思った。
ノエルは湖の近くに居るのだ。
誰も近寄れないのなら、ノエルは此処には近寄れないのだ。
まぁ1人になれたので別に良いのだが、ちょっと拍子抜けした。
どうしても近寄れなかった時の為に、最悪広い所で魔法の練習でもしたらストレス発散になるかと思って銃剣───花鳥風月───は持ってきていたけれど、特に持ってきた意味もなく終わりそうだ。
ティアさん宅ご自慢のシェフが作ってくれたお弁当(めちゃくちゃ美味しい)を食べながらそう思っていた。
モグモグと最後の一口を味わっていた時、それは現れた。
思わず噎せた。
だって、いきなり大きな水色の蛇(?)が湖の中から現れたのだから。
そして思わず叫んだ。
「ギャアアアアアアア!!!へ、蛇ぃぃぃ!!!?」
蛇って、黒光りする無駄に生命力の塊なヤツの次くらいには嫌いだった。
『我は蛇ではないっ!』
グォウッ!と言う音(鳴き声)と共に副音声的な感じで、そう聞こえた。
「どっからどう見ても巨大な蛇じゃん!」
『我は蛇等とは違う!我は誇り高き神龍族が一、水龍だっ!間違うでない同胞よ!』
「私は蛇と同胞なんかじゃっ……?神龍族…?」
神龍族、と聞いてスっと頭が冷えた。
しかも同胞て…私は神龍族になった覚えは…………あるわ。
私、神龍族の血が混ざってるんだったわ。
『うむ、そうだ、神龍族だ!異なる世界から来た同胞よ、歓迎するぞ!』
「…っな、なん………異なる、世界って………」
その言葉に驚いた。
何故私が異なる世界…異世界から来たとすぐに分かるのだろう。
『ん?あぁ、我は分かるのだよ!
誇り高き神龍族の純血だからな!
敬え同胞!はっはっはー!』
…なるほど、お調子者のお馬鹿龍族さんですか。
はぁ、せっかく1人で静かにストレスを癒そうと思ったのに。
思わぬハプニングだ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈短いですが、ここで区切ります。
テスト期間が重なってなかなか投稿出来ずすみませんでした!
お気に入り登録者様が60人を超えていたのを見て( 'ω')ふぁっ!?ってなりました(笑)
ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします┏○ペコッ
昨日は疲れ(主に精神的な)もあってかグッスリ眠れた。
うん、疲れてた。
正直に言うと、色々な事があり過ぎて疲れてしまっていた…。
転生してからというもの、自分のチート能力に驚いたり、野原───ウェリア野原と言う名前なのを最近知った───を焼け野原にしてしまったり、第1王子が怖かったり、初クエストで迷うし、昨日は怖い人に物凄ーく睨まれるし…。
まぁ幸せな方なのかもしれないけれど、環境の変化とか諸々も相俟って(主に精神的な)疲労が溜まりまくってる。
「……よし、いっちょ気分転換でもしますか!」
グッと伸びをして起き上がる。
パンっと頬を叩いて、晴れやかにノエルは言った。
朝食を終えたノエルは、夕刻には帰ると言って出掛けた。
まだ地図とかは把握仕切れてないけれど、ある場所に向かって歩いて行く。
ゆっくり歩いて賑やかな街を通り越し、やがて何も無い様な森に入った。
周りを見渡しつつ、ゆっくり無言で歩く。ひたすら歩く。
疲れたら何処かに少し座って、また歩く。
そして数時間後、ノエルは見晴らしの良い、湖の近くに座って昼食を食べていた。
ドラゴド湖と言う綺麗な湖だ。
ギルドの噂で、とても綺麗な湖で、でも誰も近寄れない所らしい。
1人になれる場所!と何となく来てはみたが、誰も近寄れないのではなかったのか…?と思った。
ノエルは湖の近くに居るのだ。
誰も近寄れないのなら、ノエルは此処には近寄れないのだ。
まぁ1人になれたので別に良いのだが、ちょっと拍子抜けした。
どうしても近寄れなかった時の為に、最悪広い所で魔法の練習でもしたらストレス発散になるかと思って銃剣───花鳥風月───は持ってきていたけれど、特に持ってきた意味もなく終わりそうだ。
ティアさん宅ご自慢のシェフが作ってくれたお弁当(めちゃくちゃ美味しい)を食べながらそう思っていた。
モグモグと最後の一口を味わっていた時、それは現れた。
思わず噎せた。
だって、いきなり大きな水色の蛇(?)が湖の中から現れたのだから。
そして思わず叫んだ。
「ギャアアアアアアア!!!へ、蛇ぃぃぃ!!!?」
蛇って、黒光りする無駄に生命力の塊なヤツの次くらいには嫌いだった。
『我は蛇ではないっ!』
グォウッ!と言う音(鳴き声)と共に副音声的な感じで、そう聞こえた。
「どっからどう見ても巨大な蛇じゃん!」
『我は蛇等とは違う!我は誇り高き神龍族が一、水龍だっ!間違うでない同胞よ!』
「私は蛇と同胞なんかじゃっ……?神龍族…?」
神龍族、と聞いてスっと頭が冷えた。
しかも同胞て…私は神龍族になった覚えは…………あるわ。
私、神龍族の血が混ざってるんだったわ。
『うむ、そうだ、神龍族だ!異なる世界から来た同胞よ、歓迎するぞ!』
「…っな、なん………異なる、世界って………」
その言葉に驚いた。
何故私が異なる世界…異世界から来たとすぐに分かるのだろう。
『ん?あぁ、我は分かるのだよ!
誇り高き神龍族の純血だからな!
敬え同胞!はっはっはー!』
…なるほど、お調子者のお馬鹿龍族さんですか。
はぁ、せっかく1人で静かにストレスを癒そうと思ったのに。
思わぬハプニングだ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈短いですが、ここで区切ります。
テスト期間が重なってなかなか投稿出来ずすみませんでした!
お気に入り登録者様が60人を超えていたのを見て( 'ω')ふぁっ!?ってなりました(笑)
ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします┏○ペコッ
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
面白いですね。
これからも楽しみに待っています。