異世界でチートな私のスローライフプロジェクト

ターコイズ

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またしてもハプニング

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ふわぁ、と大きな欠伸をするとのっそりと起き上がった。
昨日は疲れ(主に精神的な)もあってかグッスリ眠れた。
うん、疲れてた。
正直に言うと、色々な事があり過ぎて疲れてしまっていた…。
転生してからというもの、自分のチート能力に驚いたり、野原───ウェリア野原と言う名前なのを最近知った───を焼け野原にしてしまったり、第1王子が怖かったり、初クエストで迷うし、昨日は怖い人に物凄ーく睨まれるし…。
まぁ幸せな方なのかもしれないけれど、環境の変化とか諸々も相俟って(主に精神的な)疲労が溜まりまくってる。

「……よし、いっちょ気分転換でもしますか!」

グッと伸びをして起き上がる。
パンっと頬を叩いて、晴れやかにノエルは言った。





朝食を終えたノエルは、夕刻には帰ると言って出掛けた。
まだ地図とかは把握仕切れてないけれど、ある場所に向かって歩いて行く。
ゆっくり歩いて賑やかな街を通り越し、やがて何も無い様な森に入った。
周りを見渡しつつ、ゆっくり無言で歩く。ひたすら歩く。
疲れたら何処かに少し座って、また歩く。
そして数時間後、ノエルは見晴らしの良い、湖の近くに座って昼食を食べていた。
ドラゴド湖と言う綺麗な湖だ。
ギルドの噂で、とても綺麗な湖で、でも誰も近寄れない所らしい。
1人になれる場所!と何となく来てはみたが、誰も近寄れないのではなかったのか…?と思った。
ノエルは湖の近くに居るのだ。
誰も近寄れないのなら、ノエルは此処には近寄れないのだ。
まぁ1人になれたので別に良いのだが、ちょっと拍子抜けした。
どうしても近寄れなかった時の為に、最悪広い所で魔法の練習でもしたらストレス発散になるかと思って銃剣───花鳥風月───は持ってきていたけれど、特に持ってきた意味もなく終わりそうだ。
ティアさん宅ご自慢のシェフが作ってくれたお弁当(めちゃくちゃ美味しい)を食べながらそう思っていた。

モグモグと最後の一口を味わっていた時、それは現れた。
思わず噎せた。
だって、いきなり大きな水色の蛇(?)が湖の中から現れたのだから。
そして思わず叫んだ。

「ギャアアアアアアア!!!へ、蛇ぃぃぃ!!!?」

蛇って、黒光りする無駄に生命力の塊なヤツの次くらいには嫌いだった。

『我は蛇ではないっ!』

グォウッ!と言う音(鳴き声)と共に副音声的な感じで、そう聞こえた。

「どっからどう見ても巨大な蛇じゃん!」

『我は蛇等とは違う!我は誇り高き神龍族が一、水龍だっ!間違うでない同胞よ!』

「私は蛇と同胞なんかじゃっ……?神龍族…?」

神龍族、と聞いてスっと頭が冷えた。
しかも同胞て…私は神龍族になった覚えは…………あるわ。
私、神龍族の血が混ざってるんだったわ。

『うむ、そうだ、神龍族だ!異なる世界から来た同胞よ、歓迎するぞ!』

「…っな、なん………異なる、世界って………」

その言葉に驚いた。
何故私が異なる世界…異世界から来たとすぐに分かるのだろう。

『ん?あぁ、我は分かるのだよ!
誇り高き神龍族の純血だからな!
敬え同胞!はっはっはー!』

…なるほど、お調子者のお馬鹿龍族さんですか。
はぁ、せっかく1人で静かにストレスを癒そうと思ったのに。
思わぬハプニングだ。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈短いですが、ここで区切ります。
テスト期間が重なってなかなか投稿出来ずすみませんでした!
お気に入り登録者様が60人を超えていたのを見て( 'ω')ふぁっ!?ってなりました(笑)
ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします┏○ペコッ
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感想 1

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みんなの感想(1件)

クロウ
2018.10.05 クロウ

面白いですね。
これからも楽しみに待っています。

解除

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