死にたがりJCと占い師のアイスクリーム

四季苺

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DAY7-1 死の運命に抗うために

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 寝てるんだか寝てないんだかよく分からない浅い眠りをかえして、朝の四時に目が覚めた。
 今日は、占い師に言われた「私が死ぬ日」だ。

「死ぬ運命うんめいあらがう…」
 綾によると、占い師が「未来は変えられる」と言っていたらしい。だったら、私が一週間前に死ぬ運命だったとしても、頑張がんばれば変えられるかもしれない。
 ううん、変えてみせる。それで、昨日やりたいと思ったことも、これから先にやりたいと思うことも、きっとかなえるんだ。

「そのためには、もう今日はなるべく自分の部屋から出ないようにしよう」
 死ぬとしたら、一番事故じこ有力ゆうりょくだと思うんだよね。車にひかれるとか、階段から落ちるとか。とおうということも考えられる。そういうのって、しっかり戸締とじまりして部屋から出ないでいればふせげるのでは?

「後は、変なもの食べちゃうとか?」
 なんかニュースで生焼けのお肉食べて食中毒しょくちゅうどくになったって話聞いたことある。今日はあんまり食べないでごそう。水分はとらないとダメだけど、ごはんは一日くらい大丈夫だいじょうぶだよね。
「よし」
 今後の方針ほうしんが決まったところで、お母さんにLINEを送る。
「えー…今日は、具合悪いので学校休みます…連絡れんらくしといてね、と。よし」
 一応健康も守っておいた方が良いかなと思い、再びふとんにもぐりこんで目をつぶる。あと二十時間で「私が死ぬ日」が終わる…。どうにか、乗り越えられますように…。

「凛々、入るわよ」
 コンコンとノックの音が聞こえて、お母さんが部屋に入ってきた。いつの間にかうとうとしていたみたいだ。時計を見たらまだ六時。あと十八時間か…。
「休むってLINE着てたから様子見に来たんだけど…どうしたの?風邪かぜ?」
「たぶん…」
「熱はないみたいね。病院、行く?」
 お母さんは私のひたいに手をあててそう言った。
「寝てればなおると思うから大丈夫」
「そう…。お母さん、今日は仕事休んで家にいるから、悪くなってきたら病院行こう」
 えっ!なんで!?全然大したことないのに!もしや仮病けびょううたがわれている?
「いや、大丈夫…仕事行っていいよ」
「でも…凛々、ここ数日ろくに食べていないじゃない」

 そうだっけ?昨日ビュッフェでたらふく食べたけど…。あー、昨日も一昨日もその前も、夕ご飯はほとんど食べられなかったなぁ。そういえば。夜はなんか食欲なくて…。あと、昨日の夕飯お刺身さしみだったからちょっと…生ものはけたかった。

「えっと…じゃあ、出勤前しゅっきんまえに何か作ってほしい。おかゆとか…」
 ちゃんと食べるアピールしとかないと。病院行く途中とちゅう交通事故こうつうじこったら大変だ。
「わかった。じゃあ、寝ていて」
 お母さんはまだ何か言いたそうな顔をしていたが、気付かないふりで目を閉じた。

「あと十七時間五十分…」
 ドアが閉まるパタンという音を聞いた後、私はそうつぶやいた。 
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