あなたの前世は勇者様です

智玲

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プロローグ

普段の生活

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どんなに疲れてても学校に行かなければいけない。



ここは御曹司の集う全寮制の男子高校。山奥に学園があるため野郎共の無法地帯となっている。そんな無法地帯で、俺は風紀委員長をやっている。
昔から武道をやっていたので腕が立つし、顔も恐いから丁度いいと、先代から指名されてしまった。
顔が恐いは不服である。



「ゆーちゃーん、まぁた眉間に皺が寄ってんぞ☆」
「ああ、すまない。」
「ただでさえ顔が恐いんだから、気をつけろよー?後輩ちゃん達がびびってんだから。」


ここは風紀委員室。話しかけて来たのは副委員長。
顔が恐いは余計だ。


「そんなんだから、周りに魔王様ーとか言われちゃうんしょ?ほんとは何も考えてないだけなのにねー。」

うりうりと言いながら俺の眉間をグリグリしてくる。地味に痛いから止めろ。
あとそこの後輩たち、ハラハラするな。これ位で怒らないから。



そうなのだ。
昨日自分の前世が勇者だと知った俺だが、今は『魔王』と呼ばれているのだ。

解せぬ。非常に解せぬ。
顔が恐いからか?身長がデカイからか?
副委員長の雰囲気が柔らかいせいで、俺が余計に恐く見えるんじゃないのか?
無口な事も理由の1つに入るのかもしれない。


昨日の神様っぽい何か様、前世が勇者だったのに魔王なんて呼ばれててスミマセン。
何故前世の記憶を見せたんだろうか。勇者だった事を思い出して今の自分を改めろって事か?

いや、高3にもなって急にキャラ変とか無理なんですが。精神科直行コース確定じゃないですか。
魔王とは呼ばれてるが、悪い事一切してないんで。だって風紀委員長様だもの。


「なーんかゆうちゃんお疲れ気味?実は体調わるわるのわる?俺先生に言っとくから、寮に帰って休んじゃう?」
「いや、寝付きが悪かっただけだから大丈夫だ。ありがとう。」



夢を思い出していた事に気付かれたらしい。
心配してくる副委員長に感謝しながら、彼の方を向く。








そして気付いてしまった。
お前、前世で国王やってなかったか?









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