一人暮らしの欲求不満女③~壁の向こう・完結編~

夢咲忍

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第6章

拾われたパスケース

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2025年12月中旬…


 上野舞の隣人、203号室のヲタク男が仕事が休みの日の朝、歩いてコンビニエンスストアに朝ごはんを買いに出かけた。店内を適当にフラフラし、買い物を終えると自宅へと向かった。

 歩道を歩いていると20m程先に何か黄色い物が落ちている。

(何だ?ゴミか?)

近づいて行くと、それは黄色いパスケースだった。それを拾うと周りをキョロキョロと見回した。誰もいない。遠くへと視線を向け、こちらを見ている人がいるかなどの様子も見たが、誰もいない。

(何が入ってるのかな?)

中を見るとSuicaと運転免許証と大学の学生証と勤務先のIDカードが入っていた。

(学生証… おぉ、優秀な大学だな。令和3年4月発行かぁ。3・4・5・6、今は令和7年だからもう卒業してるかな。あれ?デパートのIDカード、店員か。)

運転免許証と学生証には写真が添付されていた。数年前のもので、共に無表情。決して美人には見えない、普通な感じの人だ。IDカードには写真は無い。パスケースにはSuicaはあるものの、残高が分かるわけでもなく、現金は入っていない。別に現金があったからといってネコババしようとしているわけではないが。

(んー、これも何かの運命か。写真撮っておこう。)

スマートフォンを取り出し、運転免許証と学生証とIDカードの撮影をした。

(このまま持ち帰ると犯罪者だな。交番に届けよう。)

 自宅に向かっていたが、方向を変え交番へ向かった。近いので、すぐに着いた。

「あの、すみません。これを拾ったのですが…」

と黄色いパスケースを警察官に差し出した。警察官はすぐに、

「ありがとうございます。あの、落とし主からのお礼などがありますので、書類を作成したいのですが…」

「あ、いや、そういうのはいいです。落とした人が困ってるだろうし…」

「では、せめてお名前をうかがってもよろしいですか?」

「いえ、それもいいです。そんな大したことしてませんから。」

そんなやり取りをしていると、交番に1人の女性が入ってきた。

「あのー、黄色いパスケース落としちゃって。届いてませんか?多分さっき落としたばかりなんです。」

警察官は女性の方を向き、

「あ、それならちょうどこちらの方が今届けてくださったところですよ。」

警察官は女性の名前を確認した。

「あ、ありがとうございます。」

警察官はそれに加え、

「それにこの方はお礼もいらないし、お名前も名乗らずにお帰りになろうとしてたんですよ。」

と言った。

「あ、届けるのなんて普通のことですから。」

パスケースの持ち主の女性は、

「本当にありがとうございます。何とお礼をしたら…」

「ですから、お礼なんて…」

(なんて美人なんだ!免許証の写真と全然イメージが違うな。寒いから厚着していてスタイルは分からないけど… 撮影しておいて良かった。何かの役に立ちそうだ。)

ヲタク男は後で何か悪いことを考えようと思った。

(23歳か。若くて美人だ。いいなぁ。)

不自然に思われない程度に女性の顔をよく見て、頭に叩き込もうと思った。交番では善人のふりをしたが、心の中では悪人だ。

(これからが楽しみだ。朝飯食いながら考えよう。)


 ヲタク男は自宅に帰り、朝ごはんを食べながらスマートフォンを見る。先程撮影したパスケースの持ち主の写真だ。名前も生年月日も、住所ですら分かっている。そして、今は美人であることも。

(さてと、どうするかな。あの人はこれから出かけるところだったから、きっと今は留守だな。近いし、行ってみるか。歩いても10分ぐらいだな。)

 押し入れからある道具を持ち出して、家を出た。


 スマートフォンの地図アプリを使い、番地を入力して場所が分かった。歩いて10分程でアパートに着いた。ここの105号室。道路から1番離れた奥の部屋だ。恐らく今は勤務時間だ。アパートの外観、隣室とのドアの間隔を見る限り、広い間取りではないと判断した。

(まぁ、うちとほとんど変わらないな。一人暮らしだろう。)

ポケットから押し入れから持ち出した道具を取り出した。ピッキングの道具だ。今まで実際にピッキングをしたことは無いが、勤務先が合鍵作成をしている所なので、鍵の仕組みは解っているつもりだ。

 午前中の明るい時間だが、通りに人通りはなく、アパートの1番奥のため人目につきにくい。ヲタク男は105号室のドアの前にしゃがみこみ、道具を鍵穴に差し込んだ。

カチャリカチャリ…

周りを気にしながらも手先に神経を向ける。

カッチャッ

1分も経たずに解錠することが出来た。

(ヨシッ!)

心臓はドキドキだ。実際にピッキングをして侵入したことはない。今回が初めてだ。また辺りを見回して誰も居ないことを確認してからドアを開け、侵入する。

 ドアを閉め、鍵を締める。ドキドキが止まらない。

「はぁ…ふぅ…」

深呼吸し、整えようとする。が、胸が痛いぐらいドキドキしている。

(ついにやっちゃったな。バレたら仕事はクビになるだろう。それどころか刑務所行きか。)

そう考えた時に自分が手袋をせずに周りをベタベタと触ってしまったことに気がついた。

(あぁ、やっちまった。でも前科が無いからバレないだろう。そもそも、侵入したことをバレなければいいんだ。)

 玄関で靴を脱ぎ、靴下で部屋に上がる。まずはフローリングのダイニングキッチンだ。奥には約6畳ぐらいの洋室がある。ピンクを基調としたオシャレな雰囲気の可愛い部屋だ。何か良い香りがする。フローラル系だろうか。

 奥へ進むとラグが敷いてあり、ベッドがある。

(女子の部屋だ。夢にまで見た女子の部屋だ。リアルには人生で初めてだ。夢の中ではお隣の上野舞ちゃんの部屋に侵入はしてるけど…)

 ベッドに視線を向けると、

(ここでどんなプレイを繰り広げてるんだろう。あんな美人だから彼氏はいるだろう。オナニーもここでしてるんだろうな。彼氏がいたってきっとオナニーはしてる。どんな格好でしてるんだろう…)

朝見たばかりの綺麗な顔で、淫らな姿をしているところを妄想した。無意識のうちにペニスは完全にカチンカチンに勃起していた。

(ズボンがきついな。脱いじゃおうか。どうせ、すぐに戻って来るわけじゃないだろう。)

ズボンとパンツを脱ぎ、ペニスが丸出しになった。まだ暖房を消した温もりが残っているので、部屋はさほど寒くはなかった。

スゥーッ

鼻から大きく息を吸った。

(あの子が居た空間だ。)

これだけでペニスの先からは先走り液が垂れてきた。

「すげぇ興奮するな。」

(そうだ。どこに下着があるかな?)

整理ダンスを見つけ、検討をつけて引き出しを開ける。

「ここはどうかな?」

引き出しの中はいくつかに仕切られていて、そこに小さく畳んであるパンティを見つけた。

「おぉ!」

(ピンク、水色、薄黄色、薄紫、ベージュ、黒…)

横にはブラジャーが重ねてある。1つ手に取って見る。

(サイズは?サイズは外されてるのか?最初から付いてない物なのか?)

こんな風にブラジャーを見るのは初めてだから、そんなことは知らない。

(うーん、普通かな…)

ブラジャーの内側を人差し指で擦ってみた。

(ここがいつも乳首が当たる所だな。そうだ!パンティも見てみよう。)

1つ手に取ってまじまじと見る。広げてみる。特に内側からだ。そして先程のブラジャーの時と同じように内側から擦る。

(この辺に割れ目がきて、この辺がクリトリスか。多分、この辺が穴だな。)

鼻を近づけてみる。大きく鼻で吸う。

(うーん、これが…)

柔軟剤か洗剤の香りしかしないが、気分的には満足だ。

右手でペニスを握る。

(あっ、こんなにヌルヌルしてる。ヤバい床に垂れる。)

先走り液が床に垂れないようにペニスを指で撫でる。ペニスがビクンビクンと反応する。

(出したい!!)

ペニスを握り、しごき始めた。

(あの人のおまんこ、きっとキレイだ。)

パンティを鼻に付けながらオナニーをしている45歳。誰かに見られたら大変なことになる。初めて体験する女子の部屋、初めての侵入、美人のパンティ、こんな刺激はなかなか体験出来るものではない。しごく手に力が入る。

「んんんっ…」

シコシコシコシコシコシコシコシコ…

「うぉぉー… 気持ちいい!ヤバい!」

(自分をコントロール出来ない。手を止めることが出来ない。自分の手なのに…)

シコシコシコシコシコシコシコシコ…

「うぅ、で、出ちゃう…」

シコシコシコシコシコシコシコシコ…

「んんんんんっ…」

ラグに射精するわけには行かない。数歩歩いてダイニングキッチンに移動し、床に向かった。

「んんんんんっ…」

シコシコシコシコシコシコシコシコ…

「んっ、イクっ!!」

ビュビュビュッ…

ドクン、ドクン、ドクン…

ダイニングキッチンの床に勢い良く発射した。いつものオナニーより大量に放出した。

「気持ち良かったぁ。」

ティッシュペーパーを見つけ、ペニスと手と床を拭く。パンツを履いてから、床をキレイに跡が残らないように。


 床を拭き終わるとブラジャーとパンティを引き出しに戻した。ティッシュペーパーを丸めてトイレに流した。

「まぁティッシュペーパー2枚ぐらいなら詰まることないだろ。」

触った覚えのあ?場所は、一応ティッシュペーパーで拭き、指紋を拭き取る。整理ダンス、トイレ、照明のスイッチ。あとは帰る時にドアノブだな。

 部屋を見渡し、証拠が残っていないかを確認する。玄関で靴を履き、照明を消す。

 外に出て、辺りを見回す。人が居ないことを確認してからドアの前にしゃがむ。鍵を締め、立ち去る。

(間違いないな。いい女だろう。また行くことにしよう。)
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