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第3章
お隣さんの訪問
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9月27日土曜日の午前中、私は今週の仕事の疲れからか遅くまでベッドに入っていた。すると突然202号室、つまり私の部屋のインターホンが鳴った。
「ピンポーン」
ヘッドボードの置時計を見ると10時を回っていた。日付と温度や湿度が表示される物だ。
(もう9月下旬かぁ。)
私はインターホンに向かい、対応する。
『あの、隣の201号室に住んでいる小池と申します。あのーもし良ければ実家から送ってきた葡萄を召し上がっていただこうと思いまして…』
隣の小池さんだ。私はインターホンで応える。
「あ、ありがとうございます。今開けますね。」
そう言って私は玄関に出た。小池さんの実家が長野で葡萄農家をしているらしい。小池さんだけでなく、一緒に女性も着いて来ていた。
「あ、こんにちは。私は輝の恋人です。『あいり』って言います。」
小池さんよりも先に彼女さんが口を開いた。笑顔で挨拶してくれた。とても感じの良い女性だ。髪はショートでスラリとしてスタイルも良い。
(この人がお隣さんの彼女さんかぁ。やっぱり美人だなぁ。)
「あ、こんにちは。はじめまして。上野舞と言います。」
「いつもお騒がせして、すみません。」
と、あいりさんが言った。
(ん?お騒がせとは… エッチのことか…)
私は一瞬のうちに目の前の女性が乱れているところを想像してしまった。恥ずかしくなって、顔をやや伏せぎみにしてしまった。いつもその声を聞きながらオナニーしているのだから…。
その後に小池さんが、
「良かったら葡萄を召し上がってください。うちの実家で採れたシャインマスカットです。沢山送って来たものですから…」
「それは嬉しいです。ありがとうございます。」
シャインマスカットを2房受け取った。これは有難い。
「もし良かったら、今度一緒にお食事でもいかがですか?嫌でなければ、201号室でとか。」
予想外にもあいりさんから食事に誘われてしまった。多分、社交辞令だろうとは思うが。
「あ、嫌だなんて、とんでもない。お邪魔じゃなければ。」
(こんな感じの人なら、いいかも。)
と少し思った。
小池さんにいただいたのは鮮やかな緑色をしたシャインマスカットという最近とても人気の高い高級な葡萄だ。
(やったぁ。これはラッキーだ。でも何かでお礼しないとな。)
「ありがとうございます。」
こうして、お隣さんの彼女さんとも知り合いになれた。
それ以降、週末は時々あいりさんとも会い、玄関先で挨拶するようになった。あいりさんは私に笑顔を向けてくれて、手を小さく振ってくれるようになった。私としては気分が良い。
月日は経って11月に入り、小池さんとあいりさんが一緒に居る時に玄関先で会った。あいりさんが、
「まだ先なんだけど、ちょっと聞いていい?」
と言ってきた。
「はい。何でしょう?」
「大晦日に一緒に年越しそば食べない?夕食から一緒にうちでどう?あ、うちって201号室のことね。あははっ」
「あ、はい。大丈夫です。お邪魔します。」
「じゃ、また近くなったら連絡するね。あ、そうだ。連絡先交換しない?」
「あ、大丈夫です。そうしましょう。」
私はあいりさんとチャットで連絡取れるようにした。
「あ、輝はダメね。うふふっ…」
輝はちょっと冗談ぽく
「浮気なんかしないよぉ。ねぇ。」
と、私の方を見ながら言った。
「舞ちゃん、あ、舞ちゃんって呼んでいい?」
「いいですよ。」
「舞ちゃんが可愛いから、心配でね。」
とあいりさんが言った。
「そんなことありませんよ。」
私はちょっと慌ててしまい、顔を伏せてしまった。
12月上旬にはあいりさんから連絡が来た。
『大晦日の夕方5時頃に201号室小池宅に来てほしい。飲食するものは全部うちで用意するから、体ひとつで来てね。』
という内容だ。
(うーん、そう言ってもらえるのは嬉しいけど、さすがに手ぶらってわけにはいかないよねぇ…)
『では、お食事甘えさせてください。飲み物ぐらいは私に用意させていただけませんか?逆に気を遣ってしまうので。』
と返信した。
『じゃ、飲み物お願いしちゃおうかな。うちはアルコールが入ってれば何でもオーケーだから。よろしくお願いします。』
と返信が来た。じゃあ、私はサワーとかカクテル系の甘いもので、お隣さんはビールでいいかな。サワーも余分に買って行こう。あいりさんも飲むかもしれないし。
「ピンポーン」
ヘッドボードの置時計を見ると10時を回っていた。日付と温度や湿度が表示される物だ。
(もう9月下旬かぁ。)
私はインターホンに向かい、対応する。
『あの、隣の201号室に住んでいる小池と申します。あのーもし良ければ実家から送ってきた葡萄を召し上がっていただこうと思いまして…』
隣の小池さんだ。私はインターホンで応える。
「あ、ありがとうございます。今開けますね。」
そう言って私は玄関に出た。小池さんの実家が長野で葡萄農家をしているらしい。小池さんだけでなく、一緒に女性も着いて来ていた。
「あ、こんにちは。私は輝の恋人です。『あいり』って言います。」
小池さんよりも先に彼女さんが口を開いた。笑顔で挨拶してくれた。とても感じの良い女性だ。髪はショートでスラリとしてスタイルも良い。
(この人がお隣さんの彼女さんかぁ。やっぱり美人だなぁ。)
「あ、こんにちは。はじめまして。上野舞と言います。」
「いつもお騒がせして、すみません。」
と、あいりさんが言った。
(ん?お騒がせとは… エッチのことか…)
私は一瞬のうちに目の前の女性が乱れているところを想像してしまった。恥ずかしくなって、顔をやや伏せぎみにしてしまった。いつもその声を聞きながらオナニーしているのだから…。
その後に小池さんが、
「良かったら葡萄を召し上がってください。うちの実家で採れたシャインマスカットです。沢山送って来たものですから…」
「それは嬉しいです。ありがとうございます。」
シャインマスカットを2房受け取った。これは有難い。
「もし良かったら、今度一緒にお食事でもいかがですか?嫌でなければ、201号室でとか。」
予想外にもあいりさんから食事に誘われてしまった。多分、社交辞令だろうとは思うが。
「あ、嫌だなんて、とんでもない。お邪魔じゃなければ。」
(こんな感じの人なら、いいかも。)
と少し思った。
小池さんにいただいたのは鮮やかな緑色をしたシャインマスカットという最近とても人気の高い高級な葡萄だ。
(やったぁ。これはラッキーだ。でも何かでお礼しないとな。)
「ありがとうございます。」
こうして、お隣さんの彼女さんとも知り合いになれた。
それ以降、週末は時々あいりさんとも会い、玄関先で挨拶するようになった。あいりさんは私に笑顔を向けてくれて、手を小さく振ってくれるようになった。私としては気分が良い。
月日は経って11月に入り、小池さんとあいりさんが一緒に居る時に玄関先で会った。あいりさんが、
「まだ先なんだけど、ちょっと聞いていい?」
と言ってきた。
「はい。何でしょう?」
「大晦日に一緒に年越しそば食べない?夕食から一緒にうちでどう?あ、うちって201号室のことね。あははっ」
「あ、はい。大丈夫です。お邪魔します。」
「じゃ、また近くなったら連絡するね。あ、そうだ。連絡先交換しない?」
「あ、大丈夫です。そうしましょう。」
私はあいりさんとチャットで連絡取れるようにした。
「あ、輝はダメね。うふふっ…」
輝はちょっと冗談ぽく
「浮気なんかしないよぉ。ねぇ。」
と、私の方を見ながら言った。
「舞ちゃん、あ、舞ちゃんって呼んでいい?」
「いいですよ。」
「舞ちゃんが可愛いから、心配でね。」
とあいりさんが言った。
「そんなことありませんよ。」
私はちょっと慌ててしまい、顔を伏せてしまった。
12月上旬にはあいりさんから連絡が来た。
『大晦日の夕方5時頃に201号室小池宅に来てほしい。飲食するものは全部うちで用意するから、体ひとつで来てね。』
という内容だ。
(うーん、そう言ってもらえるのは嬉しいけど、さすがに手ぶらってわけにはいかないよねぇ…)
『では、お食事甘えさせてください。飲み物ぐらいは私に用意させていただけませんか?逆に気を遣ってしまうので。』
と返信した。
『じゃ、飲み物お願いしちゃおうかな。うちはアルコールが入ってれば何でもオーケーだから。よろしくお願いします。』
と返信が来た。じゃあ、私はサワーとかカクテル系の甘いもので、お隣さんはビールでいいかな。サワーも余分に買って行こう。あいりさんも飲むかもしれないし。
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