刺激を求めて

夢咲忍

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第6章

友人、竹内姫華

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 もう1人の高校時代からの友達、竹内姫華は母子家庭だ。小学3年生頃までは父親が夜仕事から帰ると膝の上に乗り、甘えていた。4年生以降もいつもくっついていた。ファザコンである。中学生になっても父親が仕事から帰ってくるとハグをするほど父親が好きで、反抗期らしいものは無かった。


 姫華が中学3年生の春、いつも通り朝仕事に向かう父親を玄関で送り出した。マンションに住む家族は父親がエレベーターに向かう時、廊下を曲がり姿が見えなくなるまで玄関で母親と姫華は父親に手を振り送り出していた。


 しかし、その日は父親は帰ることが無かった。会社の事故に因り帰らぬ人となった。その後、母親と2人暮らしをすることになったが、労働災害給付金と生命保険給付金があったため、母親はパートに働きに出たが、経済的に苦しくなることはなかった。そのため、姫華は大学に進学することが出来た。


 大学生になると姫華はレストランでアルバイトを始めた。30歳代後半の店長の下で働くようになったのだ。店はカウンター7席、4人がけのテーブル席が6つとさほど大きな店ではなかった。姫華はホール担当だった。身長167cmと女性にしてはやや高めで、スラリとしている。だがFカップのふくよかな胸でとてもスタイルが良い。そして、黒髪でロングのストレート。ナチュラルメイクも合わせて清楚なイメージとなる。この店では白いシャツと黒いベストに黒いタイトスカートというシックなスタイルで、姫華は髪を1つにまとめている。


 いつも姿勢良く胸を張っているため、巨乳を強調しているようにも見えるのだ。姫華には決してそんなつもりはないのだが。


 姫華は手際よく仕事をこなし、とても出来るアルバイト店員だった。入店してから数ヶ月、2歳上の先輩アルバイトの男性から交際を申し込まれたが断った。1年を過ぎると後輩も出来、やはり交際を申し込まれたが、それも断った。姫華には憧れている男性がいたからだ。


 店長は30歳代後半でとても優しい男性だ。なのに恋人がいないらしい。アルバイト仲間の間では

『こんなに好い人なのに彼女がいないって、裏では悪いことしてる人なんじゃないの?』

と冗談混じりで噂されていた。


 姫華が大学2年のクリスマスイブのこと。飲食店はとても忙しくしていた。店長と姫華の2人がホールを担当し、調理場では男性アルバイトが2人が動きまわっていた。夕方5時に開店してから午後10時まではほぼ満席で、それ以降は少し落ち着いた。10時半ラストオーダーで、11時閉店する。皆で片付けをする。11時30分頃にはほぼ片付けが終わり、店長が

「じゃあ皆、今日はありがとう。皆のおかげで無事に今年のクリスマスイブを終えることが出来るよ。これからは自分達の時間だ。ケーキだけは用意させてもらったよ。あとは大したものではないが、僕からのプレゼントだ。」

と言い、各々に綺麗に包装された小さな箱を手渡す。姫華が

「開けていいですか?」

と笑顔で言うと、皆がプレゼントを開けた。それはパーカーというブランドのボールペンだった。それぞれに色とデザインが違うものだった。

 店長が

「いやー、悩んだよ。好みがわからないし、何なら使ってもらえるかなってさ」

と笑顔で話す。姫華はとても嬉しかった。

(私の宝物にしよう…)


 その日の店でのクリスマス会は盛り上がった。竹内姫華と店長とアルバイト2人。誰も皆、恋人がいない者達の集まりだ。そして飲食店だからこそ、クリスマスイブは休まずに働いたのだ。そして夜遅くから始まり、日付は変わった。

 シャンパンを飲み、後輩のアルバイトは未成年であるためノンアルコール飲料を飲んだ。

 姫華は一旦トイレに立った。そして姫華がトイレから戻ろうとした時に入れ替りで店長がトイレに立った。トイレ前の狭い廊下ですれ違いざまに姫華はよろけた。飲み慣れないアルコールを飲み過ぎたのだろう。そして店長の胸に飛び込むようになってしまったのだ。店長は姫華を胸に抱えた。姫華は店長に寄りかかる姿勢になった。そして姫華はすぐに自力で立とうと思ったが、酔ったせいもあって5秒ほどそのままで甘えた。そこはフロアーから曲がったところで他の2人からは死角になっていた。店長は姫華を受け入れた。

 2人は離れ店長はトイレに、そして姫華はテーブル席に戻った。


 最後にコーヒーを飲みながら談笑していると深夜1時半をまわっていた。

「さてと、そろそろ締めようか。今日は本当にありがとう。そして、これからもよろしく。皆の力が必要だ。よろしくお願いします。」

と店長は頭を下げた。他の3人は

「そんな固いですよ、店長」

と言いながら拍手をした。

 そして、タクシーを3台呼び解散した。店長は店から徒歩で帰った。


 姫華はタクシーに乗り運転手に行き先を告げた後、バッグから店長からのプレゼントを取り出した。

(素敵なボールペンだわ)

箱を胸に当て、店長を想った。身体が熱くなるのを覚えた。


 店でのクリスマス会はとても楽しかった。そしてトイレ前でのこと。よろけて店長の胸に寄りかかってしまった。ハッとすぐに離れれば良かったのだが欲望がそうはさせなかった。たったの5秒。されど5秒。店長に自分の胸から当たって行ってしまったのである。Fカップの乳房が店長の胸に当たり、そして肩を抱き締められたのだ。姫華はドキドキした。その時は元々お酒を飲んでいたため顔は赤らんでいたが、更に赤くなっていたかもしれない。


 また店長に抱き締められたい… そう思うと身体は更に熱くなった。

(あっ、いけない。私ったら何を考えてるの…)


 自宅マンション付近にタクシーが到着し、タクシーを降りた。鍵を開けて部屋に入った。母親と2人暮らしである。父親は既に亡くしているのだ。母親が玄関だけ灯りをつけてくれていた。奥に進み自室に入った。プレゼントのボールペンを机に出し、スマホで写真を撮った。

(大切にしなきゃ。)

そして、下着とパジャマを持って浴室へと向かった。


 姫華は脱衣所で服を脱ぎ、ブラジャーを外し、最後にパンティを脱いだ。おまんこに当たる部分がグショグショに濡れていた。身体が熱くなっていた正体はこれだ。いつも母親が洗濯してくれているので、これを見つからないように1度パンティだけを持ってシャワーで全体を濡らし、軽く洗った後強めに絞った。それを洗濯機に放り込んだ。


 浴室に入り右手でシャワーヘッドを持ち、左肩からシャワーをかける。首の後ろ、右肩、背中…

上半身に一通りかけ終わると下半身へ。腰から臀部、そして…

(あっ!) 

股間へとシャワーを当てながら左手で割れ目を撫でると物凄くヌルヌルになっていた。液体が沢山溢れていた。これではパンティがあんな風になって当たり前だというぐらいに。

 人差し指と中指で割れ目をなぞる。そして、目の前に持ってきて指を開くと糸を引いた。指先はヌメヌメし、光っていた。とても嫌らしい。

(私は淫乱なの?)

そんなことを考えて、おまんこにシャワーを当てる。気持ちいい。

(あ、こんな感覚、たまらない…)

姫華はシャワーをおまんこ全体に当てた。

(気持ちいい。たまらない…)

こんな感覚は初めてだ。男性に憧れるのも初めて、そしてこんな気持ちになるのも初めてだった。もちろん性についての知識はあったが、自分の身体がこんなにも反応するとは思っていなかった。

 シャワーを当てながら店長を想う。胸板の感覚、温もり… そんなことを想うと更におまんこからスケベ汁が溢れてくるのが分かる。だが、酔ってるせいもあり、早くシャワーを終えて寝ようと思ったため、急いで全身を洗って浴室を出た。そして綺麗な下着を身に付け、パジャマを着て自室に戻った。

「すっかり遅くなっちゃったな。明日はゆっくり寝てようっと」

と呟き、ベッドに横になり、仰向けで布団を掛けた。消灯し部屋を真っ暗にした。すると頭に浮かぶのは店長の温もり。また身体が熱くなるのを覚えた。

(何なのよ。眠れないじゃない…)

おまんこに手が伸びる。パンティに右手を入れ、割れ目を確認する。おまんこからスケベ汁が溢れていた。

(また下着が濡れちゃうじゃない…)


 姫華は灯りをつけ、パジャマとパンティを脱いだ。そして仰向けになった。

(もっと店長を想いたい。)

すると姫華は立ち上がり、机から店長にもらったボールペンを手に取った。そしてベッドに仰向けになった。左手にボールペンを持ち、自分の胸に当てた。そして、右手はおまんこに。割れ目をなぞり、おまんこから溢れる液体で指を濡らし、また割れ目をなぞる。オナニーの仕方を知らない姫華は割れ目の上に指がたどり着いた時に強い衝撃を受けた。指がクリトリスに触れたのである。

(あっ、ここ、たまらなく気持ちいい…)

ヌルヌルに濡れた指でクリトリスを撫でる。思わず左手に持っていたボールペンにキスをする。右手の動きが激しくなる。ボールペンを舐める。もちろん店長との激しいキスを妄想してのことだ。

 そして、ボールペンを右手に持ち変える。その右手で持ったボールペンのペン先の反対のところで軽くクリトリスに当ててみた。

(あっ、あん…なにこれ)

店長に触られてる妄想をしている。痛くならない程度にボールペンを左右に動かす。

「あっ、あっ、あうー」

思わず声が漏れてしまった。

「あっ、気持ちいい」

深夜だというのにオナニーに没入し過ぎて、あられもない声が漏れてしまうのだ。

(あっ、こんなに気持ちいいなんて。私は淫乱なの?女ってみんなこうなの?)

20年間知らなかったこの感覚を20歳になって初めて覚えた。


 右手ではボールペンでクリトリスを刺激し、左手ではおまんこの入口を撫で回している。

「あっ、あっ、もう、だ、め…」

姫華は絶頂に達した。
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