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オーナー
しおりを挟む店に入るとオーナーがカウンターの中にいて俺を見ると「今日は悪かったな」と声をかけてきた。
「大丈夫です」
開店前の準備をしようとカウンターの中に入り手際よく動く。
オーナーこと新堂 明良はいつも店にいる訳ではなく、たまに店に顔を出し気が向いた時はカクテルを作ったりしている。
最初は1人で始めた店も繁盛して成功して他にも店を出すほどの人だった。男の俺からみても容姿はいわゆるイケメンで背も高くスタイルもいい。周りをよく見ているので気遣いも出来る人だ。店に来る女性客は大半はオーナーのファンだ。
店が開店して、しばらくすると何組かのお客が入ってきた。お酒やツマミを出したりして落ち着いた頃、店のドアが開いた。
「いらっしゃいませ」
凜が入ってきた。
凜は俺の姿を見つけると、ふわっと笑みをこぼし遠慮がちにカウンターの方へ近づいてきた。俺はカウンターの1番奥の席へ凜を呼ぶ。
凜はカウンター席に座ると周りをキラキラとした瞳で見回していた。
そんな凜の姿を見て話かけようとした時、オーナーが凜に気がつき話かけた。
「いらっしゃいませ、お客様は初めてのご来店ですよね?」
声をかけられた凜はオーナーの方へ視線を移すとイケメンスマイルのオーナーをぽっと見入り言葉をなくしていた。
「あっ…初めてです。」
頬を赤らめ答える凜を見て、慌ててオーナーに紹介しようとした時、オーナーが「もしかして悠斗の彼女かな?」と言って俺の方に視線を向けた。
「俺の彼女です」
「やっぱり…2人がしてる指輪はペアリングかな?と思ったんだ」目を細めて笑う。
「ゆっくりしていってね」優しい視線を凛に向けた。
話しているとボックスにいたお客に呼ばれて、その場を離れて行った。
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