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オーナー2
しおりを挟む凜は離れて行くオーナーを見ながら「カッコいいね…この前のカクテルを教えてくれた人?」
「そう、色んなカクテルを教えてくれる」
凜のカッコいいねと言う言葉にモヤっと感じながら凜の話を聞いていた。
凜は軽めのカクテルを飲みながら、barの雰囲気を楽しみ時間を過ごしていた。
時よりカウンターの方へ戻ってくるオーナーとも最後の方は打ち解けて話をしたりしていた。
店の中にあるピアノに気がついた凜が俺に「あのピアノは使っているの?」と聞いてきた。
そういえば俺がバイトを始めた頃はピアノを弾きに来ていた女性がいた。多分、オーナーの恋人だったような?最近は来てないと考えていたら、いつの間にか凜の隣に座ったオーナーが「ピアノ弾けるの?」と凜に話しかける。
「えっ…弾けるけど…人前で聴かせるほどではないです」
「これもひとつの経験として弾いてみない?」
オーナーは爽やか笑顔で凜に問いかける。「悠斗…凜さんにピアノ弾いてもらってもいいかな?」
オーナーは俺がいいと言えば凜はお願いを断れないと考えてたんだと思う。
凜は俺の顔を見ながら「少し考えさせてください」困ったような顔をしていた。
するとオーナーは凜の耳元まで顔を寄せて耳打ちをする。その至近距離に凜は驚きの表情をして顔が段々と赤みをおびた。
俺はそんな凜の顔を見て、心が騒ぐような落ち着かない気持ちになる。
そろそろ閉店時間になる頃、凜は化粧室へと席を外した。
オーナーが今日は助かったと言うと凜の座っていた椅子の方を見ながら「悠斗が女の子を連れてくるなんて初めてだな、あの子モテるだろう」
えっ…なんでわかるんだ。
ドキリと胸を鼓動がうつ。
「なんで…」
「なんだろうな…男しかわからない女の子独特の香りを感じる…フェロモンみたいなやつ?」
確かに香水とか人工的な香りではなく、凜自身の放つ微量な香りは、自分の理性が危うくなるときがある。オーナーは感じるのか?
「女として開花されたら、ますます魅力的になるだろうなぁ、久しぶりにそういう女の子に会ったよ、ドキドキしちゃった」とテヘっとオーナーがふざけて笑う。
「オーナーそれはダメ、ダメです!ぜっったい!」
「ふふっ、わかってるよ。初々しいなぁ…俺だったら自分の色に染めてみたくなる」
なんととんでもないことを言い出すんだ。オーナーに冷たい視線を送るとイタズラっぽい笑みを含みながら
「あれだけ悠斗に大好きオーラが出てるもの…でも、時には恋のスパイスがあってもいいな」
「恋のスパイスって…」そんなのふりかけないでと心で呟く。
この恋愛スピリチュアルの高いイケメンモテ男には油断ができないと危険フラグがたった。
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