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異世界なんかでダンジョンになんか行きたくないけど

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グガァァァ

すぅー

アイズのせいで寝れない!

今十夜達は宿屋で三人、ベッドの上で寝ていた

「いて!アイズ寝相悪すぎだろ!」

グガァァァ

「気持ち良さそうにねやがって!それに比べてレイは静かに寝てるのにな」

本当2人とも気持ち良さそうに寝てる

「俺もほんと寝ないとやばい」

バサ

十夜はアイズに全部取れていた毛布を取り返しレイにかけた

「ダーリン、」

ギク!

「なんだ、寝言か。おやすみ」

そう言って十夜は眠った

「おいじゅーやおきろー」

「ダーリンもう朝ですよー」

「ん?あぁわかった」

十夜は目を擦りながら体を起こした

「十夜起きるの遅いぞ!ちゃんと昨日は早く寝たのか?」

「昨日遅くなったのはアイズのイビキのせいだぞ」

「そうか!それならすまん。っで今日はどうすんだ?」

「切り替え早いな、今日はダンジョンに行こうと思う」

「ダンジョンですか!了解です!」

「ダンジョン?なんだそれは?」

「おい勉強しておいてそれか?ダンジョンって言うのは地下に百層まである大きな物で魔物の住処みたいなもんだ下に行くごとに敵が強くなっていくんだ」

「なるほど勉強になった」

「今日は行けるとこまで行ってみるよ。そうと決まれば2人とも準備するぞ!」

「はい!ダーリン!」

「わかった!十夜昨日買った装備早速早速使うのか?」

「当たり前だ!」

十夜達は昨日買っておいたパンを食べ装備に着替えた

「2人とも準備できたか?」

「おう!」

「できました!」

「よし!じゃぁいく‥」

バン!

「いってーー!!」

「十夜さま!大丈夫ですか!」

「フラネさんか、大丈夫ですよ。慌ててたようですけど、どうしたんですか?」

「実は前に十夜様が追い払ってくれた男がいたじゃないですか?」

あぁそういやなんか斧振り回してた奴いたな

「そいつがどうしたんですか?」

「実はその男が仲間4人とまだ誰も行ったことのない40層まで行ってサイクロプスに襲われたそうで仲間の1人はギルドに戻ってきてクエストを要請してきました」

「サイクロプスって!上級モンスターの1匹じゃないか!そんな奴もいるのか。十夜あいつは相当強いがどうする?」

「んー、でもフラネさんなんで僕たちなんですか?もっと他に強い人ならいるじゃないですか?」

「それが実はまた別のクエストで上位のレベルの人を全員持って行かれてしまって」

なるほどでも俺たちのレベルでサイクロプスを倒せるのか?アイズが言うには上級モンスターらしいし

「とりあえずやるだけやってみます。もし無理だったら男のチームだけでも助けて戻ってきます」

「十夜様!」

「はい?」

「お気をつけて!」

「わかってますよ!」

十夜はフラネに向けてニコッと笑った

「よし!じゃぁ今度こそ行くか!」

「おー!」

「はい!」

十夜達はダンジョンの40層にむけて急いだ
 
俺のレベルは20レイは18アイズは27俺たちのレベルで本当にサイクロプスを倒せるのかは心配だがゲームでは確か体はでかいが動きは鈍い、この世界のサイクロプスがそうなら
素早さが2人より上の俺が基本的に戦う事になるだろう

「アイズ、サイクロプスは動きが早いのか?」

「そんな事はない。体はでかいが動きは鈍い」

「ありがとう。レイ」

「はい!なんですかダーリン?」

「素早さを上げる魔法はあるか?」

「アクセルと言う魔法ならありますよ」

ここはレイとアイズを優先してかけてもらった方がいいだろう

「ダンジョンに入ったらレイとアイズの素早さを上げておいてくれ」

「了解しました!」

よし、じゃぁダンジョンに入るぞ

ギー

十夜は古びた鉄のドアを開けた

「よし、無視できる魔物は無視して40層まで走るぞ、レイ自分とアイズに魔法をかけておけ」

「はい!ふぅー、アクセル!」

「おー!なんか軽くなった感じがするぞ」

「2人とも魔法はかけたな?」

「バッチリです!」

「あぁちゃんとかかったぜ!」

「じゃぁいくぞ!」

バッ!

十夜達は一斉に走り出した

「うぉぉぉぉぉぉ!」

「アイズ!うるさいぞ!魔物に気づかれちゃうだろ!」

「走ってる時点でアルミラージどもが追っかけてきてるぞ!」

「まじか!」

後ろを振り返るとアルミラージの群れが十夜達を追いかけていた

「ここは俺が足止めするから先いけ!」

「アイズ頼んだ!」

「おう!俺の技喰らいやがれ!
エアカッティング!」

バゴーーン

「なんだ!今の音!」

「凄い音でしたね」

「多分アイズだろうな」

すげー攻撃だな。あんなのまともにやり合ったら流石に負けるな

「おーい!じゅーやー」

「もうきたのか、早かったな」

「当たり前だぜ!」

「次の層いくぞ!」

こうして十夜達は一層をクリアしその後も二層三層とクリアしていった

「まだ二十五層かこうしてる間にもあいつらは追われてるんだろ?」

「あぁそうだろう。ん?アイズなんか音聞こえないか?しかも揺れてる」

「まて、何か近づいてくる。これは‥」

「誰かー!」

「そこの奴らー!助けてくれー!」

そう言って逃げてきたのはひげをはやしたふたりの男だったその後ろからまた1人逃げた来た

「おい!てめーら!何逃げてんだ!この
サイクロプス俺1人じゃ倒せねーぞ手を貸しやがれ!いた!」

男は後ろ向きに歩いていたため足が挟まってって転けてしまった

「うぁ足が!くそ!抜けろ!抜けろ!」

「アイズ!あれがサイクロプスか!」

「あぁ!」

暗闇から姿を現したのは一つ目の巨人
サイクロプスだった

デカすぎだろ

「誰かー!助けてくれー!」

ここからだと距離があるな

「アイズ!俺を乗せてあいつの所まで行ってくれないか!」

「了解した!ぐっぐわぁぁぁ!」

アイズの体がみるみる毛に覆われていく

バタ

アイズはフェンリルの状態では斧が背中に付けれないため斧が地面に落ちた

「グラァァァ!」

「よっと」

十夜がアイズの背中に乗り男の元へ走っていった

「おらおら!サイクロプスさんよ!これを喰らいやがれ!爆炎剣ダーインスレイブ!」

ジャキーン!  

ゴワァァァ!

十夜の攻撃はサイクロプスの左腕を切った

「おっさん大丈夫か!」

「お前は!ちぃ!邪魔すんじゃねー!」

ゴワァァァァァ!

「ぶはぁー!」

「おっさん!」

サイクロプスが持っていた木の武器は男に直撃した

「レイちゃん!武器を!」

「はい!」

「サンキュー!うぉぉぉりゃーー!」

バゴーーン!

「レイ!おっさんを回復させてやれ!」

「はい!」

さてどうするかさっきの俺の攻撃は不意打ちで当たっただけだ。どうする俺どうする俺!
一か八かやってみるか!

「アイズ俺があいつの気を引く!その間に攻撃してくれ!」

「おう!任せてけ!」

「サイクロプスこっちみやがれ!」

ゴワァァァ!

バゴーーン!

十夜に向けてサイクロプスが攻撃した

「あぶねー、アイズ今だ!」

「くたばれー!」

ゴワァァァ!

「なに!」

サイクロプスがアイズに気づきアイズに攻撃しようとした

やばい!このままだと受け身が取れない!

「アイズさん!」

「サイクロプスさんよー!お前の獲物は俺だっただろがー!」

ジャキーン!

十夜が後ろからサイクロプスの首を切った

「十夜!」

「ダーリン!」  

バーーン

サイクロプスの体が地面に倒れた

「「「イェーイ!」」」

十夜達はハイタッチをした

「あれ?レイちゃんさっきのおっさんは?」

悔しそうな顔して逃げて行きました

「そうか」

「あんな奴ほっといて帰りましょ!」

「まぁ襲われてたら帰りわかるだろうし、帰ろうか」

こうして何事もなく十夜達はダンジョンを抜けた
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