輪廻に踊れウィリアム

佐々木犬蛇MAX

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第1章 亡国の騎士

1.1 姫と少年

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 思い出される幼き日の古傷。

 孤児だった少年が歳の近かい姫の世話係として城へ雇われた。

 当時すでに国は魔王からの侵略を阻止すべく戦争の日々。国は疲弊しており、幼い姫君にわざわざ従者をつける余裕などはなかった。

 それでも数多いる孤児の中でウィルだけが雇われたのはただの姫の気まぐれで、泥雪が積もる街路の傍ら空腹と病で今にも凍え死にそうだった時、たまたま彼女を乗せた馬車が通りかかり、行き倒れの死体など珍しくもない世の中で、これもまたたまたま、ただ何となく目についた少年を拾った。ただそれだけの事だった。

「わたしが拾ったんだから、あなたの全部わたしのものよ。わたしの為に命をかけて、わたしが死ねと言ったら死になさい」

 姫からしたら子猫を1匹拾ったようなものだったのかもしれない。

 城のベットで目を覚まし、側で顔を覗き込んでいた彼女から最初に言われたのがそんな言葉だった。

 朦朧とする意識の中、幼子ながらにこんなに美しい人がいるんだなと、息を飲んだのを覚えている。

 金糸のような柔らかな髪が顔にかかって、むずむずとくすぐったかった。

 滅私奉公。

 命を拾われ、毎日パンとスープにありつける。

 忠義などという言葉を知らずとも、この少女へ命を捧げることに疑いの余念など浮かぶはずがなかった。



 城の中で働きだしてから始めて知ったのだが、クレアは城内で悩みの種だったそうだ。

 『傍若無人なちいさな暴君』

 お転婆などど可愛いものではない。

 「末娘のクレア様には悪魔が宿っている」

 城の外には絶対に漏らしてはいけない秘密事だったそうだ。

 齢6つの時。城の小間使いの女性をナイフでめった刺しにした。

 幸いにして命は助かったが、怪我を負った女性はほどなくして故郷へ帰った。

 なぜそのようなことをしたのかと問われたクレアはひとこと「あいつには悪魔が憑いていた」とだけ言った。

 その後も家財を壊したり、動物を殺して広間に飾ったりと、少女の奇行が治まることはなく、8歳の誕生日に部屋に火を点け別宅を全焼させるほどの大火事を起こした事で、頭を抱えた父王が矯正すべく教会へと娘を送り込んだ。

 信仰を学び、感謝と奉仕の日々。

 ウィルを拾ったあの日が教会を出たクレアが3年ぶりに城へと帰る途中だったそうだ。

 あの手の付けられなかった"悪魔憑き"が行き倒れの少年を助けた。それを情けを持つ真っ当な人間に成れたのだと喜んだ王と妃が拾った少年を世話係へと抱え上げることに口をはさむ者はいなかった。

 慈愛に満ちた貴族の少女と拾われた戦争孤児の少年。

 傍から見たらそれは悲哀情緒な戯曲の一場面、そう思える運命的な出会いだろう。

 しかし、当の"少女と少年"は裏腹な思いを抱えていた。



「城の裏手の山で魔孕蟲の幼体が見つかったらしい。ウィル、1匹捕まえてこい」

「・・・ねぇ、クレア? 魔物なんて捕まえてどうするつもりなのさ? そもそも魔物を捕まえるなんてボクには無理だし・・・」

「その害虫共の持つ毒は非常に強力らしくてな。特に生かさず殺さずの麻痺毒は使い勝手がいい。魔孕蟲を作り出した"魔王"オセローは人間の嫌がることを良く分かっている」

「毒なんて何に使うのさ・・・?」

「毒だぞ、"盛る"に決まってるであろう。それとも貴様は"わたし"が高尚な医家のように"麻酔"や"新薬"の研究の為に毒物を集めるとでも? そんな知識や志を持つ殊勝な女に見えるのか?」

「知識はともかく、世のため人のためとは一番かけ離れた人だと思うけど・・・」

「だろう?」

 悪びれる様子は一切なく、クレアは持っていた本へと視線を落とした。少女の白く細い腕には似つかわしくない分厚い古書。文字を学び読み書きならば一通り身に着けたウィルにとってしても、内容がむつかしくて何の本なのかもわからない。

「侍従長のババアがおるだろう。彼奴きゃつは昔から手癖が悪くてな、たびたび城の物を盗んでは街の質に流しておった。この時勢だ、そのくらいならと捨て置いていたが、どうやら私の寝室に忍び込んだようでな。少々灸を据えようかと思っていたのだ」

 あっけらかんとそう述べるとクレアは「まぁ、無理にとは言わぬ」とつぶやき再び口を閉ざした。

 行けとも、行くなともなにも言わず、黙り込んで書を読みふける少女を前に、本当に魔物を捕まえに行った方が良いのだろうかと考え込むウィル。

 ふと部屋を見回すと壁一面を埋め尽くす書棚が視界を覆う。整然と並べられた棚の書物と、床へと積み上げられたいくつもの書の山。彼女が尻に敷いている山もここ数日で読んだ書が積み上げられたものだ。数千冊にも及ぶこの書の山は、城へと帰ってきたクレア読み漁ったものだった。

 日はもう傾いていた。

 手持ち無沙汰なウィルが崩れた本の山を整理しだす。以前は棚へと戻していたが、クレアなりに仕分けて置いているらしく一度怒られてからは崩れたものを整理し、ゴミやほこりを掃除するだけにとどめている。

 ウィルがクレアと出会ってから2年ほどが過ぎていた。その間、クレアはこの古紙とカビと埃の匂いが充満した城の書庫に閉じこもって古今東西、ありとあらゆる書物を読み漁る日々を送っている。

 はじめはこまっしゃくれたクレアの話口調も、今ではすっかりウィルをこき使う不遜なものになっている。

 ウィルはというとクレアの計らいで教育を受けさせてもらう傍らで、部屋の掃除や食事の用意といった身の回りの世話全般を行い、先ほどのようにクレアから不意に出される無理難題をこなす日々を送っていた。特に彼女は放っておくと碌に食事もとらず、湯あみもせずに何日も没頭してしまうのでほとんど幼子か老人の世話をするかのように忙しく世話を焼いていた。

 教会から帰ってきてからというものクレア様が大人の女性らしくなったと城内でも言い語られているが、その裏では先のような突拍子もない無理難題をウィル相手には押し付けていた。

「そろそろご飯にしようよ。 朝からまだなにも食べてないでしょう?」

「ああ、もう少ししたらな。キリの良いところまで読んでしまう」

 この2年間、時折クレアの幼き頃の傍若無人ぶりの噂は耳にしていた。侍女を串刺しにし、別宅を全焼させたと。クレアにはナイショだが、王直々に彼女の素行を監視する命も受けている。

 けれども、ウィルの触れる彼女の性格は毒気や突拍子の無さを孕んでいるし、配下の人間や自分自身に対する厳しさのようなものは確かに持っているが、噂に聞く狂人のような恐ろしさは感じたことが無かった。

いや、正確には一度だけ。―――『わたしが拾ったんだから、あなたの全部わたしのものよ。わたしの為に命をかけて、わたしが死ねと言ったら死になさい』――― 初めて彼女の声を聴いたベットの上。あの時は確かにどこか危うげな恐ろしさを感じたような気もするが、少なくともクレアという少女に狂った異常者という印象は持っていなかった。

―――3年にも及ぶ、教会での教えの賜物なのだろうか?

 ウィルの知る限り、クレアは城の他の者たちには社交を身に着けた大人の女性として振る舞っている。

 誰に対しても“影”の面をみせていない。ただひとり、ウィルだけを除いて。そして、自分にだけみせる悪魔的な一面こそが、クレア本来の顔なのだろうともウィルはわかっていた。

 そして、自分にはそうして一面を見せてくれていることに誇らしさすら感じていた。



 食事も終え、クレアから休むように言われた深夜。就寝する前に自室で読書をしていたウィルだったが、不意に窓の外が明るい事に気が付いた。

「山火事・・・? いや、あれは」

 窓の外には普段、漆黒に染まった広い森が広がっている。城の裏手側、魔孕虫の幼体が見つかったとクレアが言っていた森林だ。そんな森のなかでポツリぽつりと火の手が上がっているのが確認できた。

「魔孕虫の巣の焼払い。もう駆除を始めたのか」

 魔孕虫巣は地中に広くコロニーを形成する。大型のものだと人間の住む街よりも遥かに広大な巣が作られることもあるほどだ。夜行性の魔孕虫は日が傾きだすと、巣に籠っていた虫たちが獲物を求め外へと這い出して来る。その隙に巣へと入り込み火薬や燃料を撒いて広大なコロニーを一気に燃やし尽くすのが"焼払い"と呼ばれる手法だ。

 巣を失った魔孕虫達を駆除する手間が発生してしまうが、コロニー内には地表に出た魔孕虫の数百倍に及ぶ孵化する前の卵を孕んだ苗床が蓄えられている。その苗床を完全に排除することが魔孕虫駆除で最も重要なことだ。

 裏山のコロニーもそれなりに大きなものだったのだろう。巣穴への出入り口が森のいたるところに存在し、その穴から火を噴いているため森全体のシルエットが浮かび上がるほどに明るい。これから数日にわたって巣穴の外にいる魔孕虫の狩りが国の軍隊によって行われるのだろう。

 ウィルが拳を固く握りしめる。また、多くの兵が死ぬだろう。

「ボクも・・・軍に入れるだろうか? こんなボクでも」

――― 魔物や敵軍と戦う? 鎧を着て、矢や砲弾の降りしきる戦場を駆けて。生き物を、人間を斬り殺す?

 いつの間にか閉じられていた手のひらに汗がにじんでいたことに気が付いた。いや、気が付いたら額からも汗が滲み、玉のような雫が顎を伝って落ち、机に広げた本に丸い染みを作った。呼吸が乱れ、瞳孔も開いて定まらない。 

 天井を仰いで大きく息を吐いた。

――― 情けない。少し想像しただけでこのざまだ。

 城に雇われてすぐに騎士団の演習へと参加した。この国の男児は軍兵への参加が義務づけられているが、貴族階級の子供らは城内の騎士団庁舎で暮し騎士としての訓練を積む。

 幾度かの訓練の後に行われた模擬剣での試合。その場でウィルは対戦相手と向かい合った瞬間に、嘔吐しその場に倒れ込んでしまった。

 騒然とする演習場。同年代の貴族の子らは"臆病者"だと言って陰口を叩き。指導をしていた騎士団の大人たちは呆れてものも言えなかった。そんな中で演習を視察していたクレアだけは、人目もはばからずケタケタと笑い声をあげながらも落ち着くまでずっと背を擦ってくれていた。

 その後ウィルは戦士としての適正なし、と判断されてクレア専属の世話係として訓練への参加が免除された。きっとクレアが王へと掛け合ってくれたのだろう。

「"臆病者のウィル"よ。そう肩を落とすな。ヒトには向き不向きがある。適材適所、最も能力を発揮できる場への采配が上に立つ者の役割だ」

 自分の全てを捧げて守ると決めた女性に役立たずの烙印を押されなかったことに安心こそしたが、気にするなと言われて開き直れるような前向きな性格はしていない。その後の下男としての生活の中常に後ろめたさは感じつつも、かといって戦士として戦場に立つ、そんな勇気など少年には無かった。



 そんな数年前の事を思い出しつつ、森を焼く炎をぼーっと眺めていると不意に外から喧騒が聞こえてくることに気が付いた。バタバタと城内を走り回る音も聞こえる。騒いでいるのは衛兵と従者達のようだ。

 何事かと思い、外を覗こうと部屋の扉をゆっくりと開けた。

「衛兵! 急いで庭園へ集まれ! "魔獣"が入り込んだぞ!!」

――― 魔獣が? この王都で魔獣が見つかったなんて聞いたこと無いぞ!?

 魔獣は数こそ多くはないが、その個の脅威は魔孕虫の非ではない。1匹でも軍隊を壊滅させられるだけの強さを持つ魔王の手先だ。

 よりにもよって魔孕蟲の焼払いでほとんどの兵が出払っている今、蟲とは別種の"天敵"が城内に出現した。偶然だろうか? おそらく違う。知能が高く強したたかな魔の獣。狙ったのだ。このタイミングを。

――― なんにせよボクの出る幕じゃない。

「対処は衛兵に任せて僕はおとなしく・・・・・」

 そう思ったその瞬間、城内に轟音が響いた。

 城壁か天井か、石造りの建物が崩れ落ちる瓦礫の音と鼓膜を劈つんざく獣けだものの咆哮。

 喉元にに爪を突き立てられたような、生き物の本能を揺さぶる威嚇の音色がウィルの心の臓を鷲掴む。

 全身から汗が吹き出し足が震える。これはウィルに限ったことではない。その咆哮を聴いたすべての生物が本能的に危機を察知して反射的に身を強張らせるだろう。



 入ってきた

 逃げ

 衛兵は何を

 みんなやられた?

 死

 どこに

 なぜ



 突然の出来事でパニックを起こすウィル。まともな判断など出来うる状態ではなく反射的に扉をあけ放ち、長い廊下へと身を躍らせた。

 そんな中で頭がよぎったのは自身の身の安全ではなく

――― クレアはどこにいる?





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