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本編
8. 魔王
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家に入った後、男は甲斐甲斐しく私の世話を焼いた。外で汚れたローブを脱がせ、ブーツを脱がせ、膝掛けと新しい温石を渡してきた。いつもはソファでブランケットにくるまると怒るくせに、今は包むように羽織らされた。
そのうちラベンダーのお茶の香りが漂ってくれば、しゃくり上げながらもちょっとずつ落ち着いてくる。
ちびちびお茶を飲んで、そんな私を隣に座った男はじっと見ていた。
「大丈夫か?」
「……ん」
私は頷いた。すると男は一度立ち上がり、扉を開けてパチンと指を鳴らした。
雪まみれの騎士たちが宙に浮いて家に入ってきた。
「っ……!」
「落ち着け。もう何もできない」
言った通り気を失っている奴らはいつの間に縛ったのかロープでぐるぐる巻きで、武器は武器でまとまって浮いていた。男がもう一度指を鳴らすとドサッと床に落ちて、その衝撃に目を覚ましたようだった。切り傷や肌の爛れがとっても痛そうだが手当てをしてやる気はない。
「魔王! 貴様ら……っ」
「黙れ。この子が怯える。外で凍え死ぬのが望みならそうしてやるが」
この子って誰だ私のことか。是非外に放り出すことに一票を投じたい。ここは私の家だ。
いつでも薬玉を投げられるように構えようと思ったら男は見越していてブランケットを巻き直された。……温かいんだけど、温かいんだけど!
不完全燃焼なこの苛立ちをどうにかしたくて、男が何か言う前に騎士に向けて言った。
「今すぐ武器を置いて帰るか、縛られたまま狼の巣に捨てられるか、選んで」
「!?」
「だから、お前は落ち着け。そんな風に噛みつくから魔女だと勘違いされる」
「別にかまわないよ。こいつらは魔女が嫌いなんじゃなくてはぐれ者が嫌いなんだ。それに独善的で人の話なんか聞かない」
「聞かないのはお前もだろう」
「じゃああんたの話を聞くよ。何で人間が魔王を殺しに来てるの?」
男ははあとため息をついた。
「知らん。領土を拡大したいのか恐怖を排除したいのか、そんなことは人間の王に聞け」
投げやりな言葉だった。
「恐怖って何かしたの?」
「荒野の城で一人暮らしていただけだ。お前も先程自分で言っただろう、人間ははぐれ者が嫌いだと。そのはぐれ者が力を持っていると恐怖の対象になるらしい」
「それはくだらない劣等感と嫉妬とプライドから来る被害妄想でしょ」
「……はっきり言えばそうだな」
呆れた。本当にそうだったのか。
苛立ちが治まるというより段々馬鹿らしくなってきて足を組んだ。
「つまり人間の王がバカで、それに従うこいつらもバカってこと?」
「さっきからやたらと人間を貶すな。お前も人間だろうが」
「人間とか魔族とか関係ないでしょ。あんたは自分を殺しに来た人間を暖かい家に入れてやるほどのお人好しだし、こいつらは何もしてない奴を殺そうとするクズ」
騎士たちを見ると、何だか変な顔をしていた。
信じられない、というか。さっきまでの殺気がどこかへ行ってどうしたらいいのかわからない、みたいな。顔を見合わせて戸惑う様子がありありと表情に浮かんでいる。
「何してんの」
「……その魔王は、村人を攫っては喰う存在ではないのか?」
「「は?」」
すっとぼけた質問に私と男の声が重なった。
「国王陛下が仰ったのだ。魔王が、居城の近くにある村の人々を夜毎攫っては喰らっていると」
「だから俺たちに命が下り、討伐隊として城を攻めた。民を守るために」
「「………」」
何の話だそれは。
私は男を見た。男が魔王だという話は、まあ本人も認めていたしひとまず真実とする。けど魔族は魔法が使えて寿命が物凄く長いということ以外大して人間と変わらなかったはずだ。だから人間に混ざって暮らせる。実際男はこの家で普通にパンやらサラダやらスープやらを作って食べている。薬師という立場上私はあらゆる生き物に詳しいが、少なくとも人間を好んで喰うのは一部の獣くらいだし魔族の舌に人肉が美味だという話も知らない。
いや、私が知らないだけかも。
「美味しいの?」
「食べたこともないものの味がわかるか」
男は眉を寄せてそう言った。
「というかそれは……私ではなく、コーダという魔族の仕業ではないのか?」
「「「「は?」」」」
今度は騎士たちがひょうきんな声を上げた。
「力のある魔族の一人だ。私の城から近い山に住んでいる者で、最近屋敷の手入れのために人を雇ったと聞いた」
「……人を、雇った?」
「元々は理不尽な雇い主から逃げてきた女を匿ってやったそうだ。帰らないならと仕事を与えたら、女が自分と同じ境遇にいた同僚たちを少しずつ呼び寄せたらしい。コーダは人間の世界で商会を経営しているし、本人も情に厚い。雇用環境としては悪くないだろう」
騎士たちは開いた口が塞がらないといった様子だ。いやそれこっちの気持ちだから。
私は一応、奴らに向けて呟いてみた。
「素朴な疑問なんだけど。夜毎攫われた人たちって、死体はあるの。喰われたって言う根拠は。血痕は。家に私物は」
反応は返ってこなかった。
「……頭が悪い」
こんな馬鹿どもに平穏な午後を邪魔され、挙句殺されかけたのか。
天井を仰いで脱力していると、男が私の頭を撫でた。何でかよくわからないが無性にムカついた。
騎士たちはこそこそ会話し始めた。今更になって視野狭窄に気づいたのか。
このまま横になり思考を放棄して穏やかな微睡みの世界へと旅立とうか悩み始めたとき、一人が重々しく口を開いた。
「悪いが……お前たちの言うことはすぐには信じられない」
あっそう。
「だが万が一それが本当なら、俺たちは別にやらなければならないことがある。被害者とされる村人の人間関係を洗い直し、証言をした者たちに再度聴取をしなければならない。そして真実だったならば、そのときは再びここに来て詫びるべきだ」
来なくていい。頭を下げられたところでこれっぽっちも得にならない。
「少なくとも……お前たちは俺たちを殺せたはずなのに、そうせずにいる。ならどうか、この縄を解いて時間をくれないだろうか」
……こいつらの面の皮はその鎧以上に分厚いのか?
閉じていた目を開けて男を見ると、私を見て至極あっさり「好きにしろ」と言った。だから私は立ち上がって一度工房に入った。
手袋をしてから沢山の瓶が並ぶ棚の奥から一つを取り出して居間に戻る。
騎士たちから離れたところにまとめられた剣。装飾は豪華だし多分かなりの業物だ。
関係ないけど。
「……!」
凝視する騎士たちの前で、瓶の中身を剣に垂らした。透明で水のようにサラサラしたそれは、しかし水のように跳ねることもなく剣に触れた瞬間じわりと広がった。そして剣はどろりと融解し形を失った。
コップ一杯分くらい、たったそれだけの量だが四本の剣はもはやどこからがどの剣かわからないくらいドロドロに混ざり合った。薬がかからなかった端っこの柄の部分とかがちょっとだけ形を残しているがこれではせいぜい鈍器としてしか使えそうにない。
絶句する男たちに、半分ほど残った瓶を揺らしてみせた。
「次に来たら、そのときには外の罠にこれを仕掛けておくから」
蒼白な表情を見るとちょっと気分が良くなる。私は別にサディストじゃない、こんな森で一人で生きていくためには敵は容赦なく潰すつもりでいないとだから。
「じゃ、お願い」
それだけ言うと男は察してくれた。また指を鳴らすと騎士たちの体が浮いて外に運び出されていく。
「えっ、え?」
「うわわわっ!」
「やめろ、下ろせ!」
まったく最後まで五月蝿い奴らだ。男が騎士たちを外に放り出してから丁寧に扉を閉め、やっと静かになった。
ソファに戻り、顔面から突っ伏すように横たわる。
疲れた。
何も考えず呼吸だけしていると、ソファが揺れた。多分、男が肘掛けに腰かけたんだろう。
「ありがとう」
声は、ほぼ真上から降ってきた。
「……別に。私も殺されそうだったし」
「……悪かった。最初から魔法を使っていれば、お前にあんなことをさせなくとも済んだのに」
「そうだね。魔王だろうと魔法使おうとどうでもいいから、次からはさっさと使ってよ」
クス、と笑うような音が聞こえた。
……あれ、この男笑ったこと今まであったっけ。
「何故、助けたんだ? あのとき死にかけていた俺を」
「……あれだけボロボロの人初めて見たから、治せるかやってみたかったんだよ。今でもまだ完治させられてないし」
数ヶ月が経った今、唯一治っていないのは体の中心に縦につけられた傷だ。一度剣を胸に突き刺し貫いて、更に下に向かって斬り下ろされていた。勿論骨や内臓があるから、それらの邪魔を相当な馬鹿力で無理矢理通ったのだ。剣の傷とは思えないぐちゃぐちゃな断面で肉は何処かに零してきたようだった。加害者はどれだけのゴリラか是非見てみたい。
「ありがとう」
だから、別にお礼なんか言ってほしいわけじゃない。
面倒臭くなったので返事はしなかった。男もそれ以上何かを喋ることはなくて、気づいたら私は夢の世界へ落ちていっていた。
昼寝から目覚めるときちんとブランケットがかけられていて、男は夕飯を作っていた。
そういえば、笑う顔を見そびれた。
そのうちラベンダーのお茶の香りが漂ってくれば、しゃくり上げながらもちょっとずつ落ち着いてくる。
ちびちびお茶を飲んで、そんな私を隣に座った男はじっと見ていた。
「大丈夫か?」
「……ん」
私は頷いた。すると男は一度立ち上がり、扉を開けてパチンと指を鳴らした。
雪まみれの騎士たちが宙に浮いて家に入ってきた。
「っ……!」
「落ち着け。もう何もできない」
言った通り気を失っている奴らはいつの間に縛ったのかロープでぐるぐる巻きで、武器は武器でまとまって浮いていた。男がもう一度指を鳴らすとドサッと床に落ちて、その衝撃に目を覚ましたようだった。切り傷や肌の爛れがとっても痛そうだが手当てをしてやる気はない。
「魔王! 貴様ら……っ」
「黙れ。この子が怯える。外で凍え死ぬのが望みならそうしてやるが」
この子って誰だ私のことか。是非外に放り出すことに一票を投じたい。ここは私の家だ。
いつでも薬玉を投げられるように構えようと思ったら男は見越していてブランケットを巻き直された。……温かいんだけど、温かいんだけど!
不完全燃焼なこの苛立ちをどうにかしたくて、男が何か言う前に騎士に向けて言った。
「今すぐ武器を置いて帰るか、縛られたまま狼の巣に捨てられるか、選んで」
「!?」
「だから、お前は落ち着け。そんな風に噛みつくから魔女だと勘違いされる」
「別にかまわないよ。こいつらは魔女が嫌いなんじゃなくてはぐれ者が嫌いなんだ。それに独善的で人の話なんか聞かない」
「聞かないのはお前もだろう」
「じゃああんたの話を聞くよ。何で人間が魔王を殺しに来てるの?」
男ははあとため息をついた。
「知らん。領土を拡大したいのか恐怖を排除したいのか、そんなことは人間の王に聞け」
投げやりな言葉だった。
「恐怖って何かしたの?」
「荒野の城で一人暮らしていただけだ。お前も先程自分で言っただろう、人間ははぐれ者が嫌いだと。そのはぐれ者が力を持っていると恐怖の対象になるらしい」
「それはくだらない劣等感と嫉妬とプライドから来る被害妄想でしょ」
「……はっきり言えばそうだな」
呆れた。本当にそうだったのか。
苛立ちが治まるというより段々馬鹿らしくなってきて足を組んだ。
「つまり人間の王がバカで、それに従うこいつらもバカってこと?」
「さっきからやたらと人間を貶すな。お前も人間だろうが」
「人間とか魔族とか関係ないでしょ。あんたは自分を殺しに来た人間を暖かい家に入れてやるほどのお人好しだし、こいつらは何もしてない奴を殺そうとするクズ」
騎士たちを見ると、何だか変な顔をしていた。
信じられない、というか。さっきまでの殺気がどこかへ行ってどうしたらいいのかわからない、みたいな。顔を見合わせて戸惑う様子がありありと表情に浮かんでいる。
「何してんの」
「……その魔王は、村人を攫っては喰う存在ではないのか?」
「「は?」」
すっとぼけた質問に私と男の声が重なった。
「国王陛下が仰ったのだ。魔王が、居城の近くにある村の人々を夜毎攫っては喰らっていると」
「だから俺たちに命が下り、討伐隊として城を攻めた。民を守るために」
「「………」」
何の話だそれは。
私は男を見た。男が魔王だという話は、まあ本人も認めていたしひとまず真実とする。けど魔族は魔法が使えて寿命が物凄く長いということ以外大して人間と変わらなかったはずだ。だから人間に混ざって暮らせる。実際男はこの家で普通にパンやらサラダやらスープやらを作って食べている。薬師という立場上私はあらゆる生き物に詳しいが、少なくとも人間を好んで喰うのは一部の獣くらいだし魔族の舌に人肉が美味だという話も知らない。
いや、私が知らないだけかも。
「美味しいの?」
「食べたこともないものの味がわかるか」
男は眉を寄せてそう言った。
「というかそれは……私ではなく、コーダという魔族の仕業ではないのか?」
「「「「は?」」」」
今度は騎士たちがひょうきんな声を上げた。
「力のある魔族の一人だ。私の城から近い山に住んでいる者で、最近屋敷の手入れのために人を雇ったと聞いた」
「……人を、雇った?」
「元々は理不尽な雇い主から逃げてきた女を匿ってやったそうだ。帰らないならと仕事を与えたら、女が自分と同じ境遇にいた同僚たちを少しずつ呼び寄せたらしい。コーダは人間の世界で商会を経営しているし、本人も情に厚い。雇用環境としては悪くないだろう」
騎士たちは開いた口が塞がらないといった様子だ。いやそれこっちの気持ちだから。
私は一応、奴らに向けて呟いてみた。
「素朴な疑問なんだけど。夜毎攫われた人たちって、死体はあるの。喰われたって言う根拠は。血痕は。家に私物は」
反応は返ってこなかった。
「……頭が悪い」
こんな馬鹿どもに平穏な午後を邪魔され、挙句殺されかけたのか。
天井を仰いで脱力していると、男が私の頭を撫でた。何でかよくわからないが無性にムカついた。
騎士たちはこそこそ会話し始めた。今更になって視野狭窄に気づいたのか。
このまま横になり思考を放棄して穏やかな微睡みの世界へと旅立とうか悩み始めたとき、一人が重々しく口を開いた。
「悪いが……お前たちの言うことはすぐには信じられない」
あっそう。
「だが万が一それが本当なら、俺たちは別にやらなければならないことがある。被害者とされる村人の人間関係を洗い直し、証言をした者たちに再度聴取をしなければならない。そして真実だったならば、そのときは再びここに来て詫びるべきだ」
来なくていい。頭を下げられたところでこれっぽっちも得にならない。
「少なくとも……お前たちは俺たちを殺せたはずなのに、そうせずにいる。ならどうか、この縄を解いて時間をくれないだろうか」
……こいつらの面の皮はその鎧以上に分厚いのか?
閉じていた目を開けて男を見ると、私を見て至極あっさり「好きにしろ」と言った。だから私は立ち上がって一度工房に入った。
手袋をしてから沢山の瓶が並ぶ棚の奥から一つを取り出して居間に戻る。
騎士たちから離れたところにまとめられた剣。装飾は豪華だし多分かなりの業物だ。
関係ないけど。
「……!」
凝視する騎士たちの前で、瓶の中身を剣に垂らした。透明で水のようにサラサラしたそれは、しかし水のように跳ねることもなく剣に触れた瞬間じわりと広がった。そして剣はどろりと融解し形を失った。
コップ一杯分くらい、たったそれだけの量だが四本の剣はもはやどこからがどの剣かわからないくらいドロドロに混ざり合った。薬がかからなかった端っこの柄の部分とかがちょっとだけ形を残しているがこれではせいぜい鈍器としてしか使えそうにない。
絶句する男たちに、半分ほど残った瓶を揺らしてみせた。
「次に来たら、そのときには外の罠にこれを仕掛けておくから」
蒼白な表情を見るとちょっと気分が良くなる。私は別にサディストじゃない、こんな森で一人で生きていくためには敵は容赦なく潰すつもりでいないとだから。
「じゃ、お願い」
それだけ言うと男は察してくれた。また指を鳴らすと騎士たちの体が浮いて外に運び出されていく。
「えっ、え?」
「うわわわっ!」
「やめろ、下ろせ!」
まったく最後まで五月蝿い奴らだ。男が騎士たちを外に放り出してから丁寧に扉を閉め、やっと静かになった。
ソファに戻り、顔面から突っ伏すように横たわる。
疲れた。
何も考えず呼吸だけしていると、ソファが揺れた。多分、男が肘掛けに腰かけたんだろう。
「ありがとう」
声は、ほぼ真上から降ってきた。
「……別に。私も殺されそうだったし」
「……悪かった。最初から魔法を使っていれば、お前にあんなことをさせなくとも済んだのに」
「そうだね。魔王だろうと魔法使おうとどうでもいいから、次からはさっさと使ってよ」
クス、と笑うような音が聞こえた。
……あれ、この男笑ったこと今まであったっけ。
「何故、助けたんだ? あのとき死にかけていた俺を」
「……あれだけボロボロの人初めて見たから、治せるかやってみたかったんだよ。今でもまだ完治させられてないし」
数ヶ月が経った今、唯一治っていないのは体の中心に縦につけられた傷だ。一度剣を胸に突き刺し貫いて、更に下に向かって斬り下ろされていた。勿論骨や内臓があるから、それらの邪魔を相当な馬鹿力で無理矢理通ったのだ。剣の傷とは思えないぐちゃぐちゃな断面で肉は何処かに零してきたようだった。加害者はどれだけのゴリラか是非見てみたい。
「ありがとう」
だから、別にお礼なんか言ってほしいわけじゃない。
面倒臭くなったので返事はしなかった。男もそれ以上何かを喋ることはなくて、気づいたら私は夢の世界へ落ちていっていた。
昼寝から目覚めるときちんとブランケットがかけられていて、男は夕飯を作っていた。
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