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八章 完結編

二百十六 もうちょっとでコースインだよね

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 ......セレナとの仲直りエッチが終わった。

 「私だけ雑過ぎるわよ!」
 「何が? エッチが?」
 「描写が! もっと私とダーリンが愛し合っている所を書きなさないよ!!」
 「まあまあ、それだけ俺がセレナを愛してるって事だよ」
 
 セレナの危険な台詞を適当に交わして、左腕で抱きながらキスをしてあげた。
 すると、まだ不満そうに鼻息を強く吐いて、諦めたように左肩から胸にかけて寄り掛かった。

 左半身はセレナ、右半身はヒムート。
 そして、真ん中はロニエ。

 この三人をこうして抱いていられるなら、死んでも良い!
 超幸せ!

 「セレナ。ムラムラする。抜いて......」
 「ヒカル様! ロニエがいます! ロニエを頼ってください!」

 再び、ロニエの嫉妬発動!
 小さいお尻をぷりぷり動かしてぺニスを刺激する......

 「ロニエ......」
 「それとも......ロニエでは満足させてあげることは出来ませんか?」
 
 俺の胸元を弱い力で掴んで瞳を揺らしながらそう尋ねるロニエ。
 ......そんなわけ無いよ。

 「ごめんよ......ロニエ」

 また悲しい思いをさせてしまった。
 そう思って、セレナとヒムートから手を離しロニエを抱きしめる。
 
 「セレナなんかどうでもいいよ。ロニエがしてくれるならそれが一番嬉しいよ」
 「どういう意味よ!」
 「五月蝿い!」
 「......扱いも雑過ぎるわね」

 ちょっと落ち込んだセレナだったが、今度は怒っていなくならずに、左半身に掴まっている。
 後で埋め合わせしないと......セレナも大好きなんだよ?

 「ロニエ。抜いてくれる?」
 「もちろんです!! もちろんですよ! ヒカル様!」
 
 嬉しそうに飛び上がって向き変わり、膝をすとんと落として、ズボンからぺニスを取り出す。
 それを、すぐに口に含もうとしてから、一度止まり、固まっていたルルに視線を向けた。
 
 「ルルさん。ロニエのいない間ヒカル様のお膝に乗っても良いですよ?」
 「......そうなのカ!」

 ロニエの赦しを貰ったルルが一気呵成に飛びついて来て、それをセレナがめんどくさそうに魔法はで受け止めてくれた。

 「では、セレナ。後は任せます......分かっていますね?」
 「嫌よ! そこを変わって、自分でやりなさいよ!」
 「もう......誰にも譲ったりはしません!」

 じっと見つめ会う二人......

 「ふふん。いつものロニエじゃない。それで良いのよ。 でも、独り占めは狡いわ、私にもやらせなさいよ?」
 「考えておきます」

 何やらわかりあった風に話して笑い会う二人。
 仲良いね。

 それから、ロニエがぺニスに唇をつけて性処理を始めてくれる。
 
 「ヒカル様 気持ちひいですか?」
 「超気持ちい! すぐに十回は出せるよ」
 「ふふっ。いつでも出していいですからね?」

 ロニエを性処理に使うなんて贅沢なこと......贅沢なこと!
 でもロニエがしたいって言うんだからいいよね?

 腰が砕けそうになりながら愉しんで居ると、セレナが部屋にいる全員の妻達に言い放つ。

 「ロニエなんてこんなものよ。私達と一緒で、ただダーリンを愛してる」
 「......」
 「今までは対面気にして自分を抑えてた様だけど......今日からはもう全員、ダーリンの妻になったんだからこの子が遠慮する必要も無くなったわ」

 そういって一心に奉仕をしているロニエと、ロニエの頭を掴みながら腰を浮かせている俺の事をセレナは抱きしめた。

 「ダーリンの妻になるために一番大事なことは、ダーリンに愛を捧げる事だけど、ダーリンの妻として一番大事な事は、ロニエとダーリンの邪魔をしないことよ!」
 「セレナ......お前......!」
 「ふふん。もちろん。私の邪魔もしちゃダメよ?」

 予想外のセレナの言葉に驚くと、セレナは鼻を鳴らして胸によりかかりペロッと首をひとナメしてお茶目に笑ってそういった。

 「それと、ヒムートのもね。そこから下はダーリンに愛されている順に邪魔をしちゃダメよ?」
 「おうさま~」

 ヒムートは普通に甘えつづけてる。
 いつも通りのダメムート。
 でも可愛い。

 「誰が誰の邪魔をしちゃいけないかは後でロニエにでも聞いておきなさい。逐一ね」
 「......」
 「それが嫌なら、ダーリンの妻なんて今すぐにやめてしまいなさい! 居なくても構わないのだから」
 「セレナ!」
 「ダーリンが! 私達に言ったように最初にはっきり言っておかないから、秩序が乱れてるんでしょ?」
 「うっ......」
 「ロニエを蔑ろにされたら怒るのはダーリンじゃない!」

 言葉も無いです。

 セレナは、ルミア。メルディー。ルル。雫。をゆっくり見つめて、

 「そこはまだスタートラインよ? そこからダーリンに捨てられないところまで駆け登りなさい」
 「捨てないよ!」 
 「嘘言わない!」
 「......」

 捨て無いよ......
 ロニエが嫌がんない限り......
 
 「私も最初はダーリンに抱き着くといつも投げ捨てられて居たのよ?」
 「......ねちねちと、もうしないのに」
 「だから、努力さえすれば、私のつま先位にはなれるかもしれないわ」
 
 口ではきついことをセレナは言っているが、俺には解る。
 セレナは、これで応援していることを......

 ひしひし伝わって来る......セレナの底なしの優しさが!
 
 「セレナ......!」
 「何かしら?」
 「愛してる!」

 我慢出来ないよ!
 もう無理!

 そういえばさっき、途中だったからね?

 あ、でも、今はロニエがしてくれてる......
 ルルもいるし......

 ああ! ああああ! 

 「セレナぁあああ」
 
 ルルを降ろして、セレナを押し倒した!
 ローブの上から乳首を弄り......唇に吸い付き、舌を絡める。

 「セレナ! セレナ! セレナ!」
 「もうっ。どうしたのよ? 急に?」
 「好きだ! 好きだ! 好きだ! 愛してる! 愛してる! 愛してる!!」

 ロニエの事も、俺のことも、セレナは最初から解っていてくれた。
 これ程、愛おしい女性は他にいない。

 「ロニエ! セレナが俺は好きだ!」
 「はい。知っています。私も大好きですよ?」
 「抱いていいよね? 嫉妬しないよね?」
 「フフフ。はい。ヒカル様のお望みのままに」

 ロニエが性処理をやめて、左腕にくっついた。
 
 それで、自由になったぺニスをセレナのショーツをずらして、小さい膣に挿入!
 そして、中だし!!

 ドルルルル!!

 そのまま、抱きしめる。

 「セレナは俺の最高の嫁だよ。もっと繋がろう」
 「あら? 私が一番でいいのかしら?」
 「また。セレナはそういうこという。解ってる癖に」
 「ふふん。ダーリンの言葉で聞きたいのよ?」
 「ちんぽで良いなら答えてあげるよ!」

 ズボズボ......

 ギチギチに締め上げて来るこのセレナ独特の閉塞感!
 チョー! キモチイイ!!

 セレナを抱くことで勝手に上がるテンションのまま、ローブをはだけさせ乳首をポロリと露出させる。 
 美味そうな乳首に我を忘れてむしゃぶりつく。

 じゅるじゅるじゅるじゅる......

 「セレナ? 気持ちい?」
 「......んっ。どうかしらね?」
 「強がって......俺は気持ちいから出すよ?」
 「良いわよ......好きに犯して......ダーリン」

 そのあと、三回連続で中だしした。
 すると、セレナの膣から精液が逆流して来たから一度、セレナの身体を持ち上げて放出。
 それを、ロニエが飲もうとしたのでやめさせて、

 出したばっかりのぺニスをしゃぶらせてあげる。

 飴玉のように丁寧にナメてくれる......
 そのせいで、今度はロニエに発情!

 ぺニスをしゃぶっていたロニエを抱き上げて、
 ピンクのドレスのスカートをめくって、パンツを脱がせて挿入......

 ねっとりきつきつな、エッチしているのに落ち着けるロニエの膣を堪能する。
 ひとまず......

 射精して肉欲を緩和する。

 そして、ロニエとは結合したまま、ずっと見ていたルル達に視線を向ける。
 ......忘れてた。

 「えっと......」

 どうしよう。
 ロニエを抱いて、セレナを抱いて、ヒムートを侍らせて......それで満足している俺がいる......。
 
 セレナが言った言葉は、前に俺がセレナに言った言葉。
 それを言わないから......ロニエが嫉妬したのか?
 でも......今更......か。
 それでも、ロニエの為にはっきりさせておかないといけない。
 そう。いけないんだ。

 「皆ごめん! セレナの言った通り......俺は、誰よりもロニエを優先する」
 「......」
 「ロニエだけは特別扱いする。そんな俺と一緒になる以上。全員を満足させてあげられないと思う」
 「......」
 「それでも......それでも良いって言うなら、一緒に居てくれ」
 「……」

 無言。

 話が違う! そう言いたそうなルル。
 馬鹿じゃないの? そう言いそうな雫。
 ただ困惑しているメルディー。
 無表情で見つめているルミア。
 そして......

 「つまり! 私はアマノ様の椅子にでもなれば良いのですね?」
 
 四つん這いになって目を輝かせるイリアって!
 イリア!! なにいってんだよ!

 「イリアは......怒らないの? 俺、酷いこと言ってるよ?」
 「はい? そうですか? 私は元々、アマノ様の奴隷でも良かったところを、アマノ様の温情で妃の地位になれた身です。それに上位王妃(ロニエ)の邪魔になるなと言うのは当然の事かと思いますが?」

 首を傾げて本気でそういってるイリア。
 ......俺もう王様は辞めたけどね。

 「流石は姉様です! ヒカル様の人間椅子になろうとは......! ロニエもなりたいぐらいです!」
 「ロニエは、アマノ様に一番大切にされるのですから、椅子にはなれないと思いますよ?」
 「は!? そんなぁああ!!」
 「さささ! アマノ様! お乗りください!」
 
 嫌だよ!

 「イリアの気持ちは嬉しいし解ったよ。でも椅子だと、イリアの身体に負担が掛かりすぎるよ」
 「はぁん! おやさしい! 私の身を案じてくれる心の広さ! 蕩けそうです! では足載せにでも使ってください。それで少しでもお役に立てるなら、私は幸せですから」

 流石はロニエの血族......ノースカロライナなだけはあるよね。滅んで良かったんじゃん?
 なんて言いそうになるけど、ブラックジョーク過ぎるかな?

 「イリア。おいで」
 「はい! なんなりと」

 イリアを手招きで呼び寄せて、嬉しそうなイリアにキスをする。
 とろとろ濃厚にイリアの全てを吸い取るつもりで......力も少し使いながら。

 すると、イリアがキスだけでほうけて倒れて来たのを受け止める。

 「イリア。あんまり困らせないでよ。イリアがなるのは奴隷じゃなくて妻でしょ? 肉体奉仕はいらないよ?」
 「はああん~」
 「ロニエの邪魔にならないようにって......難しいかも知れないけど、それはイリアを蔑ろにするってことじゃないから......ちゃんと悩みや不満があったら相談してよ?」
 「はああん~」
 
 イリアの後頭部を優しく撫でていると、青い髪を後ろにはらったセレナがアドバイスしてくれた。

 「ふふん。難しい事じゃないわよ。ちょっとダーリンを独占させて、ロニエの我が儘を我慢すれば、ダーリンは貴女に振り向く時間をキチンと作ってくれるわ」
 「セレナは全然我慢しないですぐ怒るけどね?」
 「私を最高の女とか言った後に、出てけと言い放つ鬼畜が何を言うのよ! 怒るに決まってるじゃない!」
 「鬼畜だと!? 親友が辛そうにしているのに気付いた癖に、誘惑しつづけてくる淫乱には言われたくないね!」
 「なんですって!」

 ムキー!

 また、セレナとの溝が出来そうになってる。
 でも! ロニエが傷ついてたのは本当だし、それをセレナがわからないわけがない。
 あの時はセレナが悪い!

 「ヒカル様! セレナと喧嘩しても凹むのはヒカル様ではないですか! お止めください」
 「うっ......」
 「セレナも! ヒカル様と喧嘩しても愛してると言われるだけで、機嫌を治すのですからちょろいです」
 『途中まで説得するのかと思ったら、ただけなされただけだったわ......』
 「そして、ロニエもヒカル様と仲良く喧嘩してみたいです」
 「俺はロニエとは一瞬も仲たがいしたくないよ」
 
 最後は、自分の懇願で締めたロニエだったね。

 ......次話に続く。

 え? 続くの?

 続く。
 まだまだ続く......

 まだまだ!?

 でも、次は久しぶりにエッチしない......かも。

 それって、アイディークライシス!
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