転生の花嫁と忘れられた約束 【報告 後日作書きました♪】

オジSUN

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一章

4 三日目 初恋の相手 月曜日

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 やかましいアラームの音に目覚めると、時刻は7時。
 
 「おはようソラ。朝ごはん出来てるよ」
 
 俺より早く起きて朝飯を作っているのは。銀髪碧眼の少女クリスティーナ。

 「おはようリスティー。リスティーは早起きだね」
 「ふふーん! 凄い?」

 昨日は何だかんだで俺より遅くまで起きていたのに何故か俺より早く起きて朝食まで終わらせている手際のよさに驚く。が

 「ちゃんと服を着てたら完璧だったよ」

 俺を対して意識していないのだろうが、フリフリの薄いキャミソール姿はやめてほしい。

 「むー。見たい癖に」
 
 これは反応に困る。見たいか見たくないか聞かれたら、男子高校生としては見たいが、ここで見たいとがっつく程の変態ではない。

 「痴女なの?」
 「どうかなー?」

 クスクスと楽しそうに笑うリスティーを見ているとどうしても視線が、局部に集中する。

 「クスクス、ソラのエッチ」
 「嫌だったら早く服を着てよ」
 「嫌じゃないよ」

 痴女じゃん。なんか今ならヤらせてってお願いしたらやらせてくれる気がする。
 しないけど。
 そんなこんなでキャミソール姿のリスティーとまずい朝食を食べて学校に行く準備をする。

 「そういえば、リスティーは学校行かないの?」
 「内緒」
 
 ずっとアパートにいるのは不健全だから聞いたら、そんな答えが返ってきた。
 リスティーの事にそこまで興味の無い俺としてはどうでもいい事なのでさっさと制服を着込んで家を出る事にする。

 「じゃあ行ってくるから、出掛ける時は鍵かけてよ」
 「待って」 
 「待たない」

 あわあわしなかがら。服を着ているリスティーを無視して登校した。着いて来られたら迷惑だし。恥ずかしい。自転車で駅まで向かい、駅から学校最寄の駅まで電車に乗る。登校時間は約1時間といった所だ。
 電車で椅子に座っていると女生徒がのって来る。姫野 聖(ひめの ひじり)俺と同じクラスの、一年一組の生徒だ。
 紺のまだ新しいブラウスの袖を小さな手でギュッと握ってなるべく空気に肌が露出しないようにしている。綺麗でわわふわウェーブの艶のある金髪が腰まで在る、前髪も眉毛の上で切り揃えられていて、身長はリスティーよりも低いがスタイルは抜群だ。親がどこかの外国の貴族的な人らしく、気品在る立ち振る舞い言動、そしてリスティーが麗人の近づくのすら憚られる姫なら、姫野さんは親しみ安い心根の優しい可愛いお姫様だ。同じ姫でもタイプがまるっきり違う。

 中学生の時から好きな俺の一目惚れの相手だ。同じクラスじゃなくて少ししか話せなかったけど男なら引かれても仕方ないだろう。だって優しくて運動勉強何でも出来て超絶可愛い美少女がいたら好きになっても仕方ない。彼女が近くに居るだけで何か幸福になってる気がする。まあだからといってアプローチ的なものはしていない。雲の上の人だからだ、俺じゃ絶対に釣り合わないしそもそも姫野さんはどこか誰と話していても詰まらなそうにしている。いや笑って話してるんだけどね。

 人当たり良い姫野さんの周りには沢山のイケメンや美少女が何故か集まっているし先輩のイケメンともう付き合ってる何て言う噂もあるぐらいだ。ちょっと胸がいたい。まあ噂は噂だ。

 勿論クラスで一番、男子から人気があるのだ。高校に入学して一ヶ月既に告白されている現場を何度も見ている。毎回「お気持ちはとても嬉しいのですがすみません」と断る所まで確認済みだ。他意はない。

 .......この時間に乗ると必ずいるので俺は必ずこの時間に乗るようにしてる。リスティーを待たなかったのは実はこのためだったりもする。
 前に話し掛けられたときは、焦ってしまって失敗した。確か。

 『星野さん。一緒に帰りませんか?』

 っていきなり言われたから。

 「はひぃ!? いい天気ですね」

 とか言ってしまった。因みに雨だった。それとその日は直でバイトだったので一緒には帰れなかった。辞めたい。
 高校生になってから女子と話すと緊張してしまう。遠くの学校で知らない人しかいない学校を選んだのは失敗だったかも知れない。でもそうしないと一人暮らしが出来なかったし.......

 がたんと電車が大きく揺れ、姫野さんが『きゃっ』と可愛らしい声をあげて倒れてきた。ちょうど俺に。ボブっと柔らかいクッションが肩に当たっている。

 「星野さん!? ごめんなさい、急に揺れて怪我は無いですか?」
 「あっーうっうあ」

 耳元で囁かれた声に心臓が高鳴りまくってしまう。そして香水のような甘い香が鼻を刺激して更に高鳴る。

 ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン。

 「わわわわ。と取り合えず離れてください!」

 やっと出た言葉がそれだった。

 「ごめんなさい! 今はちょっと.......」

 通勤通学ラッシュ中なので身動きが取れないようだ。一度体制を崩すと元に戻るのも一苦労だったりする。
 
 「聖! 大丈夫?」
 
 だが、姫野さんの友達が助け起こして事なきを得た。

 「はい。ありがとうございます。カナさん」
 「今、痴漢とかされなかった? なんか星野に抱き着かれてたように見えたけど大丈夫?」
 「痴漢なんてされていません! 失礼ですよ! 私がバランスをぶつかってしまっただけですよ。それに気持ち悪がられてしまったようです」
 「嘘だ~聖に抱き着かれていやがる男なんかいないよ~」

 めっちゃ誤解されてるけど、それを解くために話しかける勇気など無いので、ほっとく。

 ふわふわだった感触を思い出しているうちに学校に到着して、教室の自分の席に着く。 一番後ろの窓際だ。校庭を見渡せるので好きだったりする。そして何より、姫野さんが斜め前に座ってるので後ろから見放題だ。至福。

 担任が来てホームルームが始まる。
 そして言った。

 「突然だけど皆。今日は転校生を紹介するよ」

 まだ若いが真面目な先生なので冗談は言わない。クラス中が色めき立つ。
 俺は友達がいないので話し相手などいないが可愛い子だったら良いな~と思っていた。
 が、この時期に転校生だと聞いて嫌な予感はしてた。そして入ってきた。銀髪の少女を見て頭を抱えた。

 「クリスティーナ・フォン・ソフィアです」

 ん? クリスティーナ・フォン・ソフィア? あれ? 初めてリスティーの本名を聞くのにずっと昔から知っていたような気がする。因みにここで名前長いとか突っ込まない。朝のあの笑みの意味が分かったが突っ込まない。ここで大声を出せば今でさえ孤立しているのに更に孤立してしまう。
 姫野さんに変な人と思われてしまう。

 「クリスティーナさんは家庭の事情でスエーデンからきたそうです」

 多分、あいつも俺と同じ学校に行くのは知っていたがまさか同じクラスに配属されるとは思って無いはずだ。
 昨日の喫茶店で見た、外ずらは立派な物だったし、俺が黙っていれば事を荒げたりしないだろう。
 星乃空、平常心を忘れるな。

 クラスの連中はヒソヒソと「可愛い子キター!」「うわっ、美少女外国人だ!」「お人形さんみたい」「綺麗な髪.......」とかやたら聞こえるが無視。

 「じゃあ、クリスティーナさんは、星野くんの隣に座ってね、ちょうど空いているから」
 「ソラ!?」

 知ってた。そうなる気がしてた。
 一斉に視線が俺に向いた。

 「あれ? 星野君知り合いだったの?」

 こりゃびっくりといった風に担任が聞いてくる。しかしクラス中から注目されてる中でどう答えるべきか。

 「さあー。知り合いに似ていたんじゃないですか?」
 「でも今ソラって.......」

 周りの追求がうざい。ばれる訳にはいかない。一緒に暮らしてるなんてばれる訳にはいかない。特に姫野さんに。

 「空なんてどこにでもいる名前ですよ。ほらサッカー漫画にもドライブシュートが得意な奴とかいますし」
 
 「翼君だ」「大空だ」「確かにな」

 なんか納得してくれたぽいので安心する。

 「むー。.......ソラの馬鹿。先生、お騒がせしてすみませんでした」
 「気にしないで良いのよ。じゃあ星野君の隣に座ってね」
 「分かりました」

 やっぱりリスティーはそれ以上掘り下げる事はなかった。ちゃんとわかっているようだ。

 「そうだ! 折角だから星野君が、クリスティーナさんに色々教えてあげてね」
 「は?」

 なんか。担任がめんどくさい事を言い始めた。

 「一人じゃ大変よね。じゃあ後一人.......」

 担任がそういうと、クラス中で俺が私が手がと上がる。積極的で結構である。俺の必要がまるでない。

 「そうね.......じゃあ同性で席も近いし、姫野さんお願いできる?」
 「私ですか!?」

 すると何故か手も上げてない姫野さんを名指しした。良い迷惑だろう。案の定、姫野さんは耳まで真っ赤になってしまった。可愛いな。

 「あんまりがっついちゃう人だと怯えると思うの」
 「でも.......」

 俺の時は拒否権なんか無かったのに姫野さんはあるみたいだ、扱いの差を感じる。
 もじもじしている姫野さんは俺をチラチラ見てくる。
 そういえば朝、色々あったしな.......

 「先生。俺一人で良いですよ」

 二人でやろうが一人でやろうが変わらないしリスティー相手なら一人の方がやりやすい。というか姫野さんと二人だと気が気じゃなくなる。

 「あら、星野君良いの?」
 「良いですよ」
 「なら.......」
 「私もやります!」

 姫野さんがいきなり口を挟んだ、担任がこれ幸いというようにニッコリと笑って。

 「じゃあ星乃君、姫野さん、クリスティーナさんをお願いね」
 
 と纏めた。

 「頑張ります」

 と答えたのは姫野さんだ。頑張る必要性を感じられないが真面目なんだよね。俺は頑張ら無いけど。緊張するし。
 
 そうして波乱の高校生活が幕を開けた。

 「ソラ。同じクラスになれたね!」
 「話し掛けるなよ」
 「むー。話すぐらい大丈夫だよ」
 「俺は友達がいないから普段話さないんだよ」
 「大丈夫。リスティーが友達になってあげるもん」
 
 席に着き早速とばかりに俺に話し掛けて来るリスティーをあしらいながらため息をつく。
 
 座学だけの午前中の授業が終わり2時間の昼休憩。この学校は行間休みをほぼ取らない事で昼休みが長いのだ。リスティーに貸していたノートとシャープペンシルを返してもらってさっさと席を後にする。

 「ソラ? どこ行くの?」
 「食堂.......」

 言ってから思い出した。現在所持金ゼロの事に、二千円は諸事情により使ってしまった。いくら安い学生食堂でもただでは食べられない。

 「お弁当作ったのに.......」
 「マジか! ありがとうナイスだ」

 と思ったが金が無くなったのはリスティーのせいなのでそうでもない。それに。

 「クリスティーナちゃん一緒に食べよう」「色々お話聞かせて」「あ! 俺も」「男子は駄目」

 クラスの連中が転校生美少女というワードに群がらない訳が無かった。これでは弁当を受け取れない。朝渡してくれれば良かったのに.......

 「え? ワタシはソラと.......」
 「その髪は天然なの」
 「やめてください。ワタシは.......」
 「うわー綺麗」
 「やぁ.......ソラ助けて」

 なんか凄いことになっているが無視する。
 さてどう時間を潰そうかと思っていると。

 「皆さん! クリスティーナさんが怖がってしまっていますよ」

 良く通る声で一喝したのは姫野さんだった。

 「皆さんのお気持ちはよくわかりますが、がっつき過ぎるのもよくありません。ここは私と......星野さんに任せてください。そういう役割ですし」

 クラスメイト達の興奮ゲージがみるみる下がっていくのが見えるようだ。流石だ良く通る声と一声で皆をまとめるリーダーシップ。やっぱり俺は姫野さんが好きだ。

 「そうだった!」「つい」「クリスティーナちゃんまたね」「今度アドレス交換しようね」

 散々と散っていくクラスメイト達。

 「ソラ!」

 リスティーに抱き着かれて困惑する。

 「うう。怖かった」
 「星野さん、屋上に行きませんか? 人もいないと思いますよ」
 「は、はい」
 
 リスティーの様子を見て姫野さんが提案したので受け入れる。そして小さな声でリスティーに話しかける。

 「リスティー。大金持ってきて無いよね」
 「昨日、口座作ったからそんなに持ってきて無い」

 どうやら、昨日はリスティーも色々動いていたようだ。
 そんなに、という所が怪しさ満点だが触れないことにする。盗まれたところで知ったこっちゃ.......無くは無いな。

 「ほら、屋上行くから鞄持って来なよ」
 「うん」

 リスティー姫野さん二人の美少女と屋上に行く。
 両手に花だな。まあリスティーは毒薔薇だけど。まさかの姫野さんとの食事会だ、テンションが上がる上がる。

 屋上には姫野さんの言った通り人が誰も居なかった。
 
 「意外だなー。天気も良くて気持ちいいのに、人が居ないなんて」
 「皆さん、食堂とか教室で食べますからね。穴場になっているんですよ」
 「そ、そうなんですか」

 姫野さんが俺の疑問にわざわざ答えてくれたのでびっくりした。

 「星野さん、上に上りませんか? 私の秘密のお気に入りの場所です」
 「ひ秘密! いい良いんですか!」
 「特別ですよ」
 「ははい!」

 心臓がドクンドクンうるさい。これは脈ありでは無いか?

 「彼氏にも教えていないんです」
 「あ、そうですかー」

 しかし彼氏という言葉に愕然となった。
 
 「星野さんは彼女とかいないんですか?」
 「友達すらいませんよ」
 「そうだったんですか.......安心しました」
 
 安心って流石に酷いですよ姫野さんさん。

 はしごを登りながら姫野さんが聞いてくるので答える。なんかもう緊張すらしない。完全に脈無しと分かったら緊張しないみたいだ。それともリスティーが居るからかな? これはこれで良いか。下から風に揺られる姫野さんのスカートを見ていると。

 「むー。ソラのエッチ」
 「五月蝿い。絶妙に中は見えていないからセーフだ。お前とは違う」

 リスティーに注意された。スカートってなんかフワフワ揺れてるから視線が.......

 「ソラの......なのに.......」
 
 リスティーがぐちぐち五月蝿い。

 「星野さん、どうしたのですか?」

 上から姫野さんが声をかけてきた。

 「ほら、早く上れよ。姫野さんが心配してるから」
 
 ちまちま、はしごを登っているリスティーのケツをを押して急かす。

 「ソラのエッチ!」
 「それもそうだね悪かったよ」

 いくらリスティーだからといって女の子のケツを触るのはデリカシーに欠ける。
 だから手を離す。

 「きゃ! ソラ。離しちゃ駄目」

 だが離したら安定感が無くなったのだろう。ぐらついて危なっかしくてしょうがない。

 「ならささっさと上がってよ」

 仕方なくもう一度押し上げようと手を伸ばしたら風が吹いてリスティーのスカートを揺らした。よって中を強制的に覗き込む形となった。これがラッキースケベか。
 なんて余裕こいている暇なんて無いほどの衝撃を受けた。着ている下着が、超絶にエロかったのだ。隠すべきところが中途半端にしか隠せて無い。

 ーーーコイツなんて下着履いているんだ!

 買ったのは一緒に買いに行った時か? 大量に買っていたのはこれだったのか?
 やっぱり馬鹿だ。

 戦慄から立ち直ってすぐに押し上げて見なかった事にする。
 妹のだって見たことが無かった場所を見てしまった。

 ゆっくり心を落ち着けてから、はしごを登ると、リスティーが姫野さんを睨みつけていた。
 慌ててリスティーの頭を叩く。

 「何してんだよ」
 「ワタシ、この人嫌い!」
 「指を指すな指を、何があったんだよ」
 「ソラには教えない」

 相当すねているようで、プイッと顔を背けられた。

 「それじゃあ、お前のことを庇えないぞ」
 「庇ってくれるの?」

 ちょっと機嫌が治った見たいで驚いたように俺を見る。

 「リスティーが悪くなかったらね。だから教えろよ」

 過去何度も、決め付けで怒られた事がある俺としては、事情も聞かずに怒ることはしたくない。まあ、姫野さんが悪い訳は無いんだが。

 「それでもソラには教えない!」
 「おい!」

 ちょっとムカついた。

 「よし分かった。ならお前が悪い。今すぐ姫野さんに謝れ」
 「やー。ワタシは悪くないもんっ」
 「人に指を指して嫌って言うことの何処が悪くないんだよ」
 「ソラの馬鹿! 嫌い! 大っ嫌い!」

 ガキかよ。もう知らん。

 「星野さん。リスティーさんは悪くないです。私がちょっと意地悪をしたんですよ」
 
 しかし、何故か姫野さんがリスティーの肩を持った。

 「リスティーって呼ばないで!」
 「ふふふ。ごめんなさい。クリスティーナさん」
 「やー」

 何々なんなの? この嫌なムード。何でこんなことになってるの? リスティーの下着に興奮してたのが馬鹿らしくなってきた。

 「まあ、仲が良くなったって事か」
 「仲良くないもんっ」
 「これから仲良くしましょうね、クリスティーナさん」
 「やー」

 いつの間にかすっかり打ち解けているようで何よりだ。嫌い嫌いも好きのうちってね。うん。そういうことにしておこう。

 「まあなんだ、リスティー。怒って悪かったよ」
 「ソラの事は怒って無いもんっ」

 本当にめんどくさい奴だ。なら姫野さんの事も許せば良いものを、こんなに優しそうで可愛いのに。

 「まあ良いや弁当食べようか」
 「星野さん。それなら.......」

 リスティーに弁当を貰っていると姫野さんが何かを言おうとしてきた。

 「何ですか?」
 「.......星野さんとクリスティーナさんは仲が良いのですね」
 「あ」

 しまった。普通にリスティーから弁当を受け取っていた。これは勘違いされる。そこから一緒に暮らしてることまでばれたら!

 「べー。ソラとワタシは一緒に暮らしてるもんっ」
 「っておい! 言うのかよ」

 まさかのリスティーによるネタばらしを喰らった。

 「星乃さん。それは本当なんですか!?」
 
 まだ隠そうと思えば隠せるがなんかめんどくさくなってきたので。

 「コイツ、実は俺の従姉妹なんですよ。で、色々あって家に居候.......じゃなくて、共生することになったんです。皆が知ると、めんどくさそうなので黙ってましたけど」
 「従姉妹......従姉妹ですか。安心しました」
 「安心したんですか?」
 「ええ。良かったですねリスティーさん」
 「リスティーって呼ばないで!」

 従姉妹なら安心の意味が分からない。

 「リスティー。お前そんなにリスティーって呼ばれるの、やなのかよ」
 「やー」
 「だったら言えよ。じゃあクリスティーナで良いよね」
 「ソラはリスティーって呼んで良いの! 他の人は駄目なの!」

 駄々っ子かよ。めんどくさい。

 「取り合えず弁当をさっさと食べるか。お腹減ったし」
 「.......そうですね」
 「べー!」
 「おい!」
 「むー。分かった」

 リスティーが本当にめんどくさい。
 でも5月の風がリスティーの銀髪を揺らしているのがとても幻想的に見えた。



 
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