転生の花嫁と忘れられた約束 【報告 後日作書きました♪】

オジSUN

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一章

十六 リスティーの三日目 終わりの涙  月曜日

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 三日目もソラより早く起きたよ。昨日の失敗を踏まえてまだ四時だよ。
 眠いけどソラのためなら頑張れるもん!

 隣でまだ寝ているソラの寝顔を見たら元気もでるし、朝起きてソラがいる。一人じゃないそれがワタシにとってとっても幸せな事だよ。

 「リスティーはソラがいるから一人じゃないよ。大好き!」
 
 ソラに抱き着きたかったけど我慢して、寝巻から着替える。
 勿論朝からソラに求められても良いように準備するよ。

 女の子の朝は早いのです。顔を洗って歯を磨いて寝癖を直してソラの顔をて。
 それから朝ご飯の用意して、ちょうど出来上がった所でソラがアラームと一緒に目を覚ます。む~っ!言ってくれれば起こすのに!
 アラームなんか使わないで良いのに!
 
 でもソラが起きる前に朝ご飯作れたよ。
 
 「おはようソラ。朝ごはん出来てるよ」
 「おはようリスティー。リスティーは早起きだね」
 「ふふーん! 凄い?」

 ソラが優しい朝の時間は大好き!
 そしてソラが私の服をチラチラ見てるのも嬉しい。見たいならもっとジロジロじっくり見ていいんだよ?

 「ちゃんと服を着てたら完璧だったよ」
 「むー。見たい癖に」
 「痴女なの?」
 「どうかなー?」

 ソラの視線が私の胸やお尻に集中してる。それとソラの大事な所もちゃんと反応してる。
 ソラは隠そうとしてるけど全然隠せてない。ワタシに興奮してくれてる。

 「ソラのエッチ」
 「嫌だったら早く服を着てよ」
 「嫌じゃないよ」 

 したいならしても良いんだよ? ソラとリスティーは結婚すんだもん!
 
 けれど、ソラは何もしてくれなかった。酷い!
 そしてそんなことよりとでも言うようにソラは聞いて来る。

 
 「そういえば、リスティーは学校行かないの?」

 学校! そう学校! ソラと同じ学校に転入する事にしたんだった!日本の勉強、沢山して入ったんだよ? 凄い?
 って言いたいけどソラには学校で驚かしたい。ソラの驚く顔を大好き! 
 約束も思い出してくれるかもしれないし、だから

 「内緒」
 「じゃあ行ってくるから、出掛ける時は鍵かけてよ」

 あ! 酷い。興味ないのかな?
 とにかく、ソラと学校行くだもん。

 「待って」 
 「待たない」

 ガチャガチャ。

 あ! .......行っちゃった。

 「ソラの馬鹿! ソラのと一緒に行きたかったのに!」

 でも。ソラが食べた朝ご飯の片付けしてから行かないと.......ううっ。
 ちょっと待ってくれれば良いのに.......ソラのイケず。

 結局、ワタシは皿洗いを済ませて新品の制服に着替えてからソラのいる、そして今日からワタシの学校になる高校に向かった。

 電車が混んでて大変だだったけど、同じ制服の人達が沢山いるから平気!
 
 女性専用車から降りて最寄り駅から学校まで徒歩で通う。
 友達や恋人同士が一緒に学校に向かってる中一人は心細いな、ソラがいたら良かったのに.......
 それにワタシを物珍しく見る視線もある、気持ち悪い! でも我慢。ソラと同じ学校に通よう為だもん。

 転校案内を見ながら職員室に行き担任の先生に会う。竹内先生だよ。若い女の先生でよかった。
 竹内先生はワタシを別室で待機させてくれる。
 色々生活の心配や学校生活の心配等を親身になってくれる。いい人!
 勿論、ソラと一緒に暮らしているのは言ってないよ。言うと変な事になるかもってセイジさんが言うし、ソラが嫌がるかもしれない。
 
 「クリスティーナさん。色々言ったけど。大丈夫だよ。皆いい子達だから、きっとすぐに仲良くなれるよ。クリスティーナさんなら彼氏もすぐかもよ? じゃあそろそろ行くからね。付いてきて」
 「はい。よろしくお願いします」

 竹内先生.......リスティーは彼氏じゃなくて婚約者がいるんだよ?
 とは言えない.......言いたい。ソラと結婚するって言いたい。でもソラに迷惑かけたくない。
 
 竹内先生の後に続いてクラスに入る。当たり前だけど知らない人が沢山いる。
 怖い.......ソラに会いたい。ソラ。
 
 「突然だけど皆。今日は転校生を紹介するよ」

 好奇の視線は朝からだっけどその中で挨拶するのは恥ずかしい。
 でも、ソラと同じ学校だもん! 大丈夫! 

 「クリスティーナ・フォン・ソフィアです」

 リスティーって言いって良いのはソラだけだからワタシは本名を名乗るよ。
 竹内先生が頷いて話を進める。早く行くソラに会いたいな。
 
 「クリスティーナさんは家庭の事情でスエーデンからきたそうです」

 「可愛い子キター!」「うわっ、美少女外国人だ!」「お人形さんみたい」「綺麗な髪.......」

 ザワザワしながら聞こえて来るのは歓迎の声。良かった。
 可愛い、美人、綺麗.......。言われると嬉しいけど、ソラに言われたいよ。
 ソラは何処にいるのかな? 休み時間探して見よう!

 そんなことを決めていると竹内先生が手で指してワタシの席を教えてくれる。

 「じゃあ、クリスティーナさんは、星野くんの隣に座ってね、ちょうど空いているから」

 そっちに視線を向ける。席は覚えないと大変......

 「ソラ!?」

 そこにはソラがいた! ソラがいた!! なんで?
 ソラがクラスメート達にワタシを知らないふりする。酷い!
 でも、やっぱりソラはワタシと暮らしてることを隠したいみたい。

 「むー。.......ソラの馬鹿。先生、お騒がせしてすみませんでした」

 ソラの迷惑にはなりたくないからワタシも知らないふりする事にするよ。

 「気にしないで良いのよ。じゃあ星野君の隣に座ってね」
 「分かりました」

 先生に促されてソラの隣に向かうウキウキしそう。

 「そうだ! 折角だから星野君が、クリスティーナさんに色々教えてあげてね」
 
 ソラが教えてくれるって嬉しい。姫野? さんも一緒だけど別に良い。嬉しい!

 ソラと軽く話ながら日本の授業を受けているとすぐに時間が過ぎていく。楽しい!
 お昼休みになってソラが席を立つ。
 そのお弁当は作ってある、一緒に食べる。

 「ソラ? どこ行くの?」
 「食堂.......」

 食堂? そうなんだ.......残念。

 「お弁当作ったのに.......」
 「マジか! ありがとうナイスだ」

 あ! 食べてくれるみたい! 嬉しい!
 ソラがお礼も言ってくれた。早くお弁当をだそうとしたら

 「クリスティーナちゃん一緒に食べよう」「色々お話聞かせて」「あ! 俺も」「男子は駄目」

 クラスメート達が沢山押し押せて来た。一緒に食べようって誘ってくれる。けどリスティーはソラと食べたいからって言っても聞いてくれない。しかも髪まで触られた。 イヤ! ソラしか触っちゃダメなの。
 怖いよぅソラ助けて!

 「皆さん! クリスティーナさんが怖がってしまっていますよ」

 助けてくれたのはソラじゃなかった。

 「皆さんのお気持ちはよくわかりますが、がっつき過ぎるのもよくありません。ここは私と......星野さんに任せてください。そういう役割ですし」

 綺麗な金髪のお姫様みたいな人だった。可愛い。良い人?
 確かソラと一緒に色々教えてくれる人だ。姫野さんだったかなぁ?

 「そうだった!」「つい」「クリスティーナちゃんまたね」「今度アドレス交換しようね」

 散っていく人達、アドレス絶対教えない!
 ワタシはドキドキしてる心臓のままソラに抱き着く。

 「ソラ! うう。怖かった」

 こうすると安心できる。ソラ大好き。

 「星乃さん、屋上に行きませんか? 人もいないと思いますよ」
 「は、はい」
 
 ソラと話ながら屋上に行く。

 「意外だなー。天気も良くて気持ちいいのに、人が居ないなんて」
 「皆さん、食堂とか教室で食べますからね。穴場になっているんですよ」
 「そ、そうなんですか」
 「星乃さん、上に上りませんか? 私の秘密のお気に入りの場所です」
 「ひ秘密! いい良いんですか!」
 「特別ですよ」
 「ははい!」「彼氏にも教えていないんです」
 「あ、そうですかー」
 「星野さんは彼女とかいないんですか?」
 「友達すらいませんよ」
 「そうだったんですか.......安心しました」

 ソラと仲良さそうに姫野さんが話してる。入れない.......でもソラに彼女はいないらしい。良かった。
 ソラの初めての彼女はリスティーだよ? 家族(夫婦)だから彼女じゃないけど。

 ソラが姫野さんのパンツを覗いてる。

 「むー。ソラのエッチ」
 「五月蝿い。絶妙に中は見えていないからセーフだ。お前とは違う」
 
 ソラの為にエッチな下着つけるのに酷い!

 「星野さん、どうしたのですか?」
 「ほら、早く上れよ。姫野さんが心配してるから」
 
 ソラがお尻を押してくれる。優しい。けど。

 「ソラのエッチ!」
 「それもそうだね悪かったよ」

 ソラが行きなり離すから落ちそうになる

 「きゃ! ソラ。離しちゃ駄目」
 「ならささっさと上がってよ」

 ソラに押してもらって梯子を登ると姫野さんが手を出して手伝ってくれた。優しい?

 姫野さんはニコニコ微笑んでから言った。同時に強い風が吹いてバサバサスカートを揺らした。

 「さて。クリスティーナさん。いえ、リスティーさんでしたか?」
 「リスティーはソラだけ。クリスティーナって呼んでください」

 ニコニコしてる姫野さんにリスティーとは呼ばれたくない。これはあの日ソラがつけてくれた名前だから。ソラだけが呼んでほしい名前だから。

 星野さんは分かってくれたみたい。ニコッと微笑んだよ。
 そして強い風の中。

 「では、クリスティーナさん。星野様が好きなのですか?」

 そう聞いてきた。ワタシはソラが好き。大好き。
 それは隠すことじゃないから嘘無く答えた。

 「うん! ソラが大好き!」

  姫野さんはそれを聞いてニコニコしながら.......

 「そうですか。なら私と同じですね」
 「え?」

 風が強くて聞き間違えたのかと思った。けど。姫野さん.......は続けた。

 「一つ。約束してください。今の星野様にちょっかいをかけないでもらえませんか? 予定が狂ってしまうので」
 「な.......何を言っているん.......です?」

 姫野さんは変わらず笑っている。けどその微笑みは何処か冷たい。

 「分かりませんでしたか? 私は星野空様に貴女は近づくなと言っているのですよ」
 「な、なんで? そんなのこと言うの?」

 もう敬語なんて使えなかった。何処かその金髪のお姫様の様な女性の言葉に何かを感じた。危険!
 
 「それは私が星野様と結ばれる為です」

 ニコニコと全く悪びれず金髪の姫は言った。そういった。
 大好きなソラに近付くな、理由は自分がソラと結ばれる為?
 
 そんなの嫌に決まってる! 決まってる!

 「イヤ! ソラはリスティーと結婚するんだもん!」
 
 風が吹き荒れた.......
 暫くワタシが嫌な女を睨んでいると、

 梯子を登ってきたソラに頭を叩かれた。痛い。

 「何してんだよ」

 ソラが聞く。だから答える。

 「ワタシ、この人嫌い!」

 大嫌い! とにかく嫌い! ありえない!
 ソラはワタシと結婚するんだもん!

 「指を指すな指を、何があったんだよ」
 「ソラには教えない」

 ソラには絶対に言えない。だってソラにこんなことで迷惑かけたくないもん。
 こんな人無視すれば良いんだもん。
 それにソラに言ったら逃げたと思われる。そんなの嫌。ワタシはソラの事では逃げない。
 どうせ言っても信じてくれないだろうし.......ソラの馬鹿!

 「それじゃあ、お前のことを庇えないぞ」
 「庇ってくれるの?」

 嬉しい! ソラはワタシの味方!

 「リスティーが悪くなかったらね。だから教えろよ」

 嬉しい。教えたい。けどねソラ。
 事の人はワタシとソラを裂こうとしたんだ。あの約束を知らないのに! ソラ。
 ワタシこの人にだけは負けたくない! ソラに逃げたくない! だから

 「それでもソラには教えない!」
 「おい!」

 ソラが怒る。そして。
 
 「よし分かった。ならお前が悪い。今すぐ姫野さんに謝れ」
 「やー。ワタシは悪くないもんっ」
 「人に指を指して嫌って言うことの何処が悪くないんだよ」
 「ソラの馬鹿! 嫌い! 大っ嫌い!」
 
 嘘。ソラ大好き。でもソラ。これは譲れない! 絶対!

 「星野さん。リスティーさんは悪くないです。私がちょっと意地悪をしたんですよ」
 
 !! その声とワタシの呼び方にワタシはとてつもなく嫌悪したよ
 さっきあんな事を言ったのに平然とこの人大嫌い!

 「リスティーって呼ばないで!」

 ソラにだけしかも言われたくない。イヤ!
 それにこの人に呼ばれるのはもっとイヤ! イヤ! イヤ!

 そんなワタシを見てその人は笑う。ニコニコ笑う。最初はいい人だと思ったけど違う!
 わかった。この人は、この女はワタシの敵だ。

 「ふふふ。ごめんなさい。クリスティーナさん」
 「やー」
 
 ■■■■■■■

 読み返した愛用の日記帳を閉じて、ごみ箱に捨てた。もう要らないからだ。
 楽しかったソラとの生活は終わりを迎えた。

 「ソラ.......約束守って欲しかったよ.......馬鹿」

 そして、見てしまった。八日目、つまり今日の朝。空に、ご飯を作るために起きたその時、空と音音がしようとしていた事を。

 それを見てクリスティーナは分かった。
 何度誘惑してもダメだった空が音音とはしようとしていた。

 クリスティーナは目を閉じて思い出す。

 分かっていた。空が約束を覚えてないとは、分かっていた。でもそれでも良いと思っていた。
 空と一緒なら一人じゃないって思っていた。

 でも。

 「ソラはワタシを選ばなかった.......」

 ソラを追い出しネネを追い出し、一人になって夜まで待ってソラは帰ってきてくれなかった。
 今頃ソラはよろしくやっているのかもしれない。

 ソラが居ないならワタシは独り、この世でたった独り。

 分かっている。
 あんな子供の約束誰も本気にしないことはワタシだって分かってる!
 でも!

 「ソラがソラだけがワタシの支えだった.......ソラ。もう、ワタシじゃ駄目.......だよね」

 この日。クリスティーナ・フォン・ソフィアは世界で一人になった。
 
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