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第四部
汚れちゃうよ?
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「出来た、けど」
パーテーションから顔だけ出して、スマフォをいじっているユーリに声をかける。顔を上げたユーリがにやりと笑って「見えないよ?」と意地の悪いことを言う。
「ほら、こっちおいで。そこにいたらいつまでも見えないままだよ?」
スマフォをポケットに仕舞って、ユーリがおいでと仕草だけで僕を呼ぶ。流石の僕だって、いいかげん絆されるわけにもいかず、パーテーションから顔だけ出したままだ。そんな僕に、ユーリは軽く息を吐いて苦笑いをした。
「俺を呼ぶなんて、リヒトのくせに生意気じゃない?」
誰も来いなんて言ってないのに、ユーリは椅子から立ち上がるとこちらへ歩いてきて、パーテーションに手をかけて覗き込んできた。
「呼んでないから。あっち行けよ」
「まぁまぁ。ん、似合ってるね」
そんなわけがない。
半袖で、スカートは膝丈で、すかすかしているのが妙に落ち着かないし、少し屈んだだけで後ろが見えそうなのも気に食わない。
それをユーリに、それこそ全身、くまなく、舐められるように見つめられ、僕は恥ずかしくて、身体を隠すように自分を抱きしめた。
「そんなに見るな……」
「えー」
ユーリが笑って愉しげな視線を僕へと送る。それだけで身体が熱くなって、僕はそれを誤魔化すように「だから」と咎めるように視線を上げた。
僕を見下ろすユーリの視線に熱がこもっている。あ、これは駄目なやつだと理解した時には、右手で顎をすくわれ唇を重ねていた。
「んん……っ」
最初は軽く触れ合うようなものから、次に下唇を舌先で舐め取られて、息をするために少し口を開けたらそのまま舌を絡め取られてしまう。ユーリの熱が嫌でも伝わってきて、こんな場所なのに、という感覚さえ鈍くなっていく。
「は……、ふっ……」
「リヒト、駄目だって。そんな目で俺を見ても、ただ煽ってるようにしか見えないよ」
「して、ないっ」
僕を労るように、可愛がるように、ユーリの舌先が優しく耳をつつく。ぴちゃ、ぴちゃ、という水音が嫌でも頭の中に響いて、僕はその感覚をひたすらに逃がそうと、必死でユーリの服の端を掴んだ。
「ん……、ユーリ、こんなとこ、で……っ」
「でもリヒトは我慢の出来ない子、だもんね?」
「違う、からっ」
ユーリの左手がスカートの中に入ってきて、太もも辺りを何度も行き来する。
「下着はいつものなんだ」
「当たり前、だろ。これ以外に、履くもの、ない、し……っ」
「履かないって手もあるよ?」
なんで僕が、そんな変態みたいなことをしないといけないのか。そんな思いを込めて睨めば、ユーリは「冗談だよ」と本気かわからない笑みを向けてくる。
「でも、このままじゃ本当に下着、使い物にならなくなるよ?」
「へ……?」
ユーリの手が、下着越しに僕へと触れる。それだけで腰が跳ね、自分でも先端から何かが溢れるのがわかった。
「待って、それは……!」
「じゃ、脱がないとね」
当たり前のように返されて、僕もそれが至極普通のように思えてくるから不思議だ。けれども微かに残った理性が違うと訴えかけてきて、僕はどうしても下着に手をかけることが出来ない。
「脱がないの? それもいいけど、ぐちゃぐちゃになっちゃうね」
ユーリはどっちでもいいのだ。
ここで僕が脱いでも、下着を汚して困っても。
答えを出さないでいる間も、ユーリは下着の上から僕の形をなぞり、そして後ろの入口も軽く円を描くように触っている。
「ぁ……、脱ぐ、脱ぐから」
「はい。じゃ、どうぞ」
触れていたのが嘘のように、ユーリの手が離れていく。急に失くした熱に身体の奥が疼くのを感じながら、僕はゆっくりと下着を下ろしていく。スカートで直接は見えてないはずなのに、ユーリに見られているという事実だけで身体は嘘みたいに熱くなっていく。
「脱いだ、けど……」
足先から下着を取っ払ってしまえば、さらにスカートの中はすーすーして、それが堪らなく恥ずかしくて僕は内ももを擦り合わせた。
「じゃ、そこ、座って?」
「そこ?」
示されたのは、机をいくつもくっつけて作った荷物置き場だ。ちょうど腰の高さにあるため、少し身体を浮かせれば簡単に座ることが出来た。
「リヒト、足、開いて。自分でスカート上げてて」
「な、なんで……っ」
「なんでって、そのままじゃ服汚れちゃうよ?」
言われて仕方なく、スカートをたくし上げて足を大きく広げた。先走りで先端を光らせる自身が、ユーリから与えられる快楽を今か今かと待っている。
「やるなら、も、早くしろよ……っ」
「リヒトがそう言うなら」
そう言ったユーリは、耳に髪をかける仕草をしてから、僕の先端をそっと咥えた。
パーテーションから顔だけ出して、スマフォをいじっているユーリに声をかける。顔を上げたユーリがにやりと笑って「見えないよ?」と意地の悪いことを言う。
「ほら、こっちおいで。そこにいたらいつまでも見えないままだよ?」
スマフォをポケットに仕舞って、ユーリがおいでと仕草だけで僕を呼ぶ。流石の僕だって、いいかげん絆されるわけにもいかず、パーテーションから顔だけ出したままだ。そんな僕に、ユーリは軽く息を吐いて苦笑いをした。
「俺を呼ぶなんて、リヒトのくせに生意気じゃない?」
誰も来いなんて言ってないのに、ユーリは椅子から立ち上がるとこちらへ歩いてきて、パーテーションに手をかけて覗き込んできた。
「呼んでないから。あっち行けよ」
「まぁまぁ。ん、似合ってるね」
そんなわけがない。
半袖で、スカートは膝丈で、すかすかしているのが妙に落ち着かないし、少し屈んだだけで後ろが見えそうなのも気に食わない。
それをユーリに、それこそ全身、くまなく、舐められるように見つめられ、僕は恥ずかしくて、身体を隠すように自分を抱きしめた。
「そんなに見るな……」
「えー」
ユーリが笑って愉しげな視線を僕へと送る。それだけで身体が熱くなって、僕はそれを誤魔化すように「だから」と咎めるように視線を上げた。
僕を見下ろすユーリの視線に熱がこもっている。あ、これは駄目なやつだと理解した時には、右手で顎をすくわれ唇を重ねていた。
「んん……っ」
最初は軽く触れ合うようなものから、次に下唇を舌先で舐め取られて、息をするために少し口を開けたらそのまま舌を絡め取られてしまう。ユーリの熱が嫌でも伝わってきて、こんな場所なのに、という感覚さえ鈍くなっていく。
「は……、ふっ……」
「リヒト、駄目だって。そんな目で俺を見ても、ただ煽ってるようにしか見えないよ」
「して、ないっ」
僕を労るように、可愛がるように、ユーリの舌先が優しく耳をつつく。ぴちゃ、ぴちゃ、という水音が嫌でも頭の中に響いて、僕はその感覚をひたすらに逃がそうと、必死でユーリの服の端を掴んだ。
「ん……、ユーリ、こんなとこ、で……っ」
「でもリヒトは我慢の出来ない子、だもんね?」
「違う、からっ」
ユーリの左手がスカートの中に入ってきて、太もも辺りを何度も行き来する。
「下着はいつものなんだ」
「当たり前、だろ。これ以外に、履くもの、ない、し……っ」
「履かないって手もあるよ?」
なんで僕が、そんな変態みたいなことをしないといけないのか。そんな思いを込めて睨めば、ユーリは「冗談だよ」と本気かわからない笑みを向けてくる。
「でも、このままじゃ本当に下着、使い物にならなくなるよ?」
「へ……?」
ユーリの手が、下着越しに僕へと触れる。それだけで腰が跳ね、自分でも先端から何かが溢れるのがわかった。
「待って、それは……!」
「じゃ、脱がないとね」
当たり前のように返されて、僕もそれが至極普通のように思えてくるから不思議だ。けれども微かに残った理性が違うと訴えかけてきて、僕はどうしても下着に手をかけることが出来ない。
「脱がないの? それもいいけど、ぐちゃぐちゃになっちゃうね」
ユーリはどっちでもいいのだ。
ここで僕が脱いでも、下着を汚して困っても。
答えを出さないでいる間も、ユーリは下着の上から僕の形をなぞり、そして後ろの入口も軽く円を描くように触っている。
「ぁ……、脱ぐ、脱ぐから」
「はい。じゃ、どうぞ」
触れていたのが嘘のように、ユーリの手が離れていく。急に失くした熱に身体の奥が疼くのを感じながら、僕はゆっくりと下着を下ろしていく。スカートで直接は見えてないはずなのに、ユーリに見られているという事実だけで身体は嘘みたいに熱くなっていく。
「脱いだ、けど……」
足先から下着を取っ払ってしまえば、さらにスカートの中はすーすーして、それが堪らなく恥ずかしくて僕は内ももを擦り合わせた。
「じゃ、そこ、座って?」
「そこ?」
示されたのは、机をいくつもくっつけて作った荷物置き場だ。ちょうど腰の高さにあるため、少し身体を浮かせれば簡単に座ることが出来た。
「リヒト、足、開いて。自分でスカート上げてて」
「な、なんで……っ」
「なんでって、そのままじゃ服汚れちゃうよ?」
言われて仕方なく、スカートをたくし上げて足を大きく広げた。先走りで先端を光らせる自身が、ユーリから与えられる快楽を今か今かと待っている。
「やるなら、も、早くしろよ……っ」
「リヒトがそう言うなら」
そう言ったユーリは、耳に髪をかける仕草をしてから、僕の先端をそっと咥えた。
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