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訓練飛行
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廃墟の式場
ミュー大佐から、訓練飛行の許可を貰った、パイ中佐とオミクロン少佐の、
その二人が、其処から争うように走っていって仕舞うと、俺は、まだ照れ笑いをしている、
ミュー大佐に言う、
「いいんですか、あの二人は、屹度、戦闘訓練は口実で、ミュー大佐の着ている。それと同じ物を取りに行く積りですよ」
その言葉に、ミュー大佐が驚いて、俺の方を急に振り向くと、ハンヒールを履いていた足を捩じって仕舞い、俺に向かって倒れ込んで来た。
俺は、俺の腕に飛び込んで来た、ミュー大佐を反射的に抱き締めていた。
「あ、ああつ、ああーーーーつ、ああーー、ああ、」
俺に抱き止められて抱かれた、そんなミュー大佐の、その顔が真っ赤に為って仕舞い、
俺が、ニホンザルの子ザルを連想する位に、顔を赤らめたミュー大佐がそこにいた。
ミュー大佐は、両手で顔を覆い、キキツ喜々と、恥ずかしげに喜んでいた。
俺が、ミュー大佐をそっと立たせると、恥かしげなミュー大佐が、俺に言った。
「あ、ああ、ああつ、な、なら、私たちも、二人の後を追いましょう」
そう、ミュー大佐が言うのだ。
俺もと言うが、どう言う事だ?だが、ミュー大佐が言う、
「あらしやま准尉も、ボディーアーマーフライングスターGワンの機体に乗って行きましょう」
ヨロイ
「お、俺に、ボディーアーマーに乗れと言うんですか?」
ミュー大佐
「そうです、あなたも、特殊戦闘降下空兵の見習いだったんでしょう、なら、今は、もう、それに乗ってもいいと思います」
んん?何か、ミュー大佐の、俺に対しての柔らかい言葉遣いに、少し違和感を覚えたが、
そんなミュー大佐が、ウエディングドレスを着替える為に、部屋の奥にいく、
その後ろ姿を見て、俺は、その理由が少し分かった。
そのウエディングドレスの横っ腹が解れていた、俺に上手く隠していたが、二人を口実にして、自分もサイズの合った物が欲しいのだと分かった。
ミュー大佐も中々抜け目がないのだと、俺は、その時、そう思った。
何だかんだで、俺は、そのフライングスターに乗る事に為った。
そして、部屋から普段の軍服を着た、ミュー大佐が、片手で胸を押さえて、ホッとした表情の顔付で出て来た。
どうも、やっぱりウエディングドレスのウエストが、相当にキツくて苦しかったらしい、
そんなミュー大佐は、俺と一緒に、ブルーファントムの格納庫に有るボディーアーマーの所に向かった。
俺は、ミュー大佐の下で、このフライングスターGワンに搭乗した。
俺の乗る機体の、後部座席に座った、ミュー大佐が言う、
「どうです?このフライングスターは、ジュピターゼウス当時の、あなたが前に乗っていた筈の、スターアローや、ナイトスター寄り、強力なタクティカルエンジンを搭載しています」
俺が答える、
「そうですか?でも、俺には良く分からない」
ミュー大佐
「大丈夫です、私が、後ろからナビゲートしますから」
そう俺の背後から、息を弾ませたミュー大佐が、熱い息を俺の首筋に吐き掛けて来る。
それにゾクゾクとおぞ気ながら、俺は、そのフライングスターGワンを発進させた。
エンジンの出力を全開にして、カタパルトで打ち出され、グングンと加速していく、
ボディーアーマーフライングスターGワンは、アッと言うまに、上空高い空に吸い込まれていた。
だが、ブルーファントムは、艦長や副官、上級の指揮官がいなくなって仕舞い、
部下たちには、特別休暇と言う事で、森林に船体を隠して、ミュー大佐が帰艦するまで待機する事に為ったが、
全く、これじゃあ、まるで任務放棄の状態だと、俺は思った。
俺が操縦をする、このフライングスターGワンは、意外と性能が良くて、旋回もスムーズで癖が無い機体だった。
その操縦席で俺がミュー大佐に言う、
「どこに行けば、いいんですか?」
ミュー大佐
「は、はいつ、何ですか?」
ヨロイ
「ウエディングドレスを、もう一着 着てみたいんでしょ、それが有る所に行きましょう」
ミュー大佐
「ええ、ああ、そ、そうですか!私の、ウエディングドレス姿が、まだ見たいのですね!」
俺は、そうは言ってないが、そう言う事にして置こうと思った。
ミュー大佐が、俺に、指示を出して来る、
「ここです、ここから、十分位、飛んだ所の、廃墟の街の中心に、結婚式場が有ります。そこの建物の中に、沢山有りますから、ハアーーーーーツ、」
な、何だ?最後の熱い溜め息は、俺は、その意味を恐々と考えていた。
そこで俺に、何かをするんじゃあ無いかとか、いやいや、もっと別の事をするのかとか、取りとめも無く考えていた。
その場所に向かう間、俺は、後部座席のミュー大佐をバックミラーでチラチラと見ていたが、
だが、そのミュー大佐の姿は、それは見た事も無い程、何ともいやらしい姿だった。
モジモジとして見たり、顔を両手で押さえて、足をバタ付かせたりして、子供みたいな、
子供その物のように、一人ミュー大佐がはしゃいでいた。
そして、その目的地に到着して、俺が、その結婚式場の中庭に、ボディーアーマーを着陸させた。
エジェクトして、俺とミュー大佐が、其処に下りると、ミュー大佐が、急に俺の手を掴んで、行き成りに走り出した。
な、何だこの女は?俺の手を行き成り引っ張りやがって!
だが、そんな事はお構い無しの、ミュー大佐だった、その上に、
「こっち、こっち、早く行きましょう、ウフフフフ、」
何だこの笑いは?俺は、不気味に微笑む、ミュー大佐に手を引かれた儘で、軽やかに走るミュー大佐の、そのあとを走っていた。
階段を駆け上がって、大きな扉を開き、その建物に入ると、中は広くてガランとしていた。
ここは意外に大きな式場だった、だが、壊れた椅子が散乱していて、矢張り廃墟の式場だったが、
然し、その中央の天井から表面の壁に、綺麗なステンドグラスが有り、
そこから差し込む日の光が、床に映って中々厳かな雰囲気が有った。
ミュー大佐は、奥に俺を連れていくと、幾つか部屋が有り、その部屋を指を指して言う、
「この前来た時は、そこの部屋は、私には必要じゃ無かったんですが、でも、今日はあなたがいますから、必要かも知れません!」
んん?必要じゃあ無い、必要かも知れない?何だそれは、然し、そのミュー大佐が言った事が、直ぐに分かった。
その部屋を開けると、中には、新郎用の白いスーツや、羽織袴がハンガーに吊るされていた。
こ、これを俺が着ろと言うのか?まさか、そんな事は無いだろうと思ったが、ミュー大佐が言った、
「私は、向こうで、ウエディングドレスを着て来ますから、あなたも、どれか選んで着てください、ウフフフフ、」
ああ、又着るんだ、だが、あ、あれ、やっぱり俺も着るのか?何でそうなるんだ!俺は、頭を抱えていた。
こう為ったら、羽織はかまを着てやろうか?然し、怒ったミュー大佐が怖いので、
俺は、渋々と白いタキシードに手を通していた。
何でこんな事に為ったんだ?俺は、自分の言った事で、この状況を作り出して仕舞った事に気が付いた。
ミュー大佐に、ウエディングドレスを、もう一着 着させようとした俺がバカだった。
これじゃあ、全くミイラ取りがミイラに為って仕舞った。
俺まで、こんな結婚衣装を着る羽目に為るなんて、俺は、鏡の前で泣きながらポーズを決めていた。
「き、決まったな!んん、良し」
そんな其処に、コンコン、ミュー大佐が、俺の部屋をノックして来た。
俺が答える、
「ど、どうぞ!」
顔を赤らめながら、ミュー大佐が、ドアから顔を出して、俺を見ると、
「あ、ああーーつ、あ、あら、あらしやま准尉、ああーーー、ハアーーー アアアーーーーツ!」
まただ、熱い溜め息を吐いて、ミュー大佐は、両手で顔を押さえながら、寄り一層顔を赤らめて、また子ザルのように赤い顔に為った。
俺が優しく言う、
「さあ、ミュー大佐、こっちに来て、着たドレスを見せてください」
俺が、そのお猿さんを手招きすると、素直に部屋に入って来た。
ミュー大佐
「あ、あら、あら、あらしやま准尉、ああーーーー、ハアアーーーー アアーーーーーーーーン!」
ああ、まただ、何度も熱い溜め息を吐き続ける、赤く焼けた蒸気機関車みたいなミュー大佐だった。
だが、そうなら 怒らせると頭から黒煙が噴き出すのか?それとも手に持った小火器か?
または 口から火を吐き出すかだ。
と、俺は考えていた、兎に角、物凄く怖いお嫁さんだった、やっぱり角隠しは欲しい所だ。
だが然し、孫にも衣装とは良く言った物だ。
そこにいるミュー大佐は、何ともはや、また一段とド派手なウエディングドレスを選んだ物だ。
思いっ切りに開いたスカート、長いベールを引き摺っていて、特大のブーケと、まるで白い女王様のような、そんな姿をしていた。
差し詰め俺は、派手で大きな女王蜂に、付き添ったオスバチみたいな、添え物だった。
俺が、ふざけて言う、
「序でに、この儘、結婚でもやっちゃいますか?女王様」
俺の投げやりな冗談に、ミュー大佐は、目を輝かせている。
「あ、あら、あら、あら、あらしや、ま、じゅん、じゅん、いい、ああーー、はああーーーー あああーーーー あああーーーーーーん!」
まただ、何度も熱い溜め息を吐き出す蒸気船だ!
初めて会った時は、物凄く暴力的で怖かったのに、今はこれだ!
何でこうまで変われるんだ?俺は、その不可解な、ミュー大佐の変貌ぶりに首を傾げていた。
2025年4月19日
再編集
ミュー大佐から、訓練飛行の許可を貰った、パイ中佐とオミクロン少佐の、
その二人が、其処から争うように走っていって仕舞うと、俺は、まだ照れ笑いをしている、
ミュー大佐に言う、
「いいんですか、あの二人は、屹度、戦闘訓練は口実で、ミュー大佐の着ている。それと同じ物を取りに行く積りですよ」
その言葉に、ミュー大佐が驚いて、俺の方を急に振り向くと、ハンヒールを履いていた足を捩じって仕舞い、俺に向かって倒れ込んで来た。
俺は、俺の腕に飛び込んで来た、ミュー大佐を反射的に抱き締めていた。
「あ、ああつ、ああーーーーつ、ああーー、ああ、」
俺に抱き止められて抱かれた、そんなミュー大佐の、その顔が真っ赤に為って仕舞い、
俺が、ニホンザルの子ザルを連想する位に、顔を赤らめたミュー大佐がそこにいた。
ミュー大佐は、両手で顔を覆い、キキツ喜々と、恥ずかしげに喜んでいた。
俺が、ミュー大佐をそっと立たせると、恥かしげなミュー大佐が、俺に言った。
「あ、ああ、ああつ、な、なら、私たちも、二人の後を追いましょう」
そう、ミュー大佐が言うのだ。
俺もと言うが、どう言う事だ?だが、ミュー大佐が言う、
「あらしやま准尉も、ボディーアーマーフライングスターGワンの機体に乗って行きましょう」
ヨロイ
「お、俺に、ボディーアーマーに乗れと言うんですか?」
ミュー大佐
「そうです、あなたも、特殊戦闘降下空兵の見習いだったんでしょう、なら、今は、もう、それに乗ってもいいと思います」
んん?何か、ミュー大佐の、俺に対しての柔らかい言葉遣いに、少し違和感を覚えたが、
そんなミュー大佐が、ウエディングドレスを着替える為に、部屋の奥にいく、
その後ろ姿を見て、俺は、その理由が少し分かった。
そのウエディングドレスの横っ腹が解れていた、俺に上手く隠していたが、二人を口実にして、自分もサイズの合った物が欲しいのだと分かった。
ミュー大佐も中々抜け目がないのだと、俺は、その時、そう思った。
何だかんだで、俺は、そのフライングスターに乗る事に為った。
そして、部屋から普段の軍服を着た、ミュー大佐が、片手で胸を押さえて、ホッとした表情の顔付で出て来た。
どうも、やっぱりウエディングドレスのウエストが、相当にキツくて苦しかったらしい、
そんなミュー大佐は、俺と一緒に、ブルーファントムの格納庫に有るボディーアーマーの所に向かった。
俺は、ミュー大佐の下で、このフライングスターGワンに搭乗した。
俺の乗る機体の、後部座席に座った、ミュー大佐が言う、
「どうです?このフライングスターは、ジュピターゼウス当時の、あなたが前に乗っていた筈の、スターアローや、ナイトスター寄り、強力なタクティカルエンジンを搭載しています」
俺が答える、
「そうですか?でも、俺には良く分からない」
ミュー大佐
「大丈夫です、私が、後ろからナビゲートしますから」
そう俺の背後から、息を弾ませたミュー大佐が、熱い息を俺の首筋に吐き掛けて来る。
それにゾクゾクとおぞ気ながら、俺は、そのフライングスターGワンを発進させた。
エンジンの出力を全開にして、カタパルトで打ち出され、グングンと加速していく、
ボディーアーマーフライングスターGワンは、アッと言うまに、上空高い空に吸い込まれていた。
だが、ブルーファントムは、艦長や副官、上級の指揮官がいなくなって仕舞い、
部下たちには、特別休暇と言う事で、森林に船体を隠して、ミュー大佐が帰艦するまで待機する事に為ったが、
全く、これじゃあ、まるで任務放棄の状態だと、俺は思った。
俺が操縦をする、このフライングスターGワンは、意外と性能が良くて、旋回もスムーズで癖が無い機体だった。
その操縦席で俺がミュー大佐に言う、
「どこに行けば、いいんですか?」
ミュー大佐
「は、はいつ、何ですか?」
ヨロイ
「ウエディングドレスを、もう一着 着てみたいんでしょ、それが有る所に行きましょう」
ミュー大佐
「ええ、ああ、そ、そうですか!私の、ウエディングドレス姿が、まだ見たいのですね!」
俺は、そうは言ってないが、そう言う事にして置こうと思った。
ミュー大佐が、俺に、指示を出して来る、
「ここです、ここから、十分位、飛んだ所の、廃墟の街の中心に、結婚式場が有ります。そこの建物の中に、沢山有りますから、ハアーーーーーツ、」
な、何だ?最後の熱い溜め息は、俺は、その意味を恐々と考えていた。
そこで俺に、何かをするんじゃあ無いかとか、いやいや、もっと別の事をするのかとか、取りとめも無く考えていた。
その場所に向かう間、俺は、後部座席のミュー大佐をバックミラーでチラチラと見ていたが、
だが、そのミュー大佐の姿は、それは見た事も無い程、何ともいやらしい姿だった。
モジモジとして見たり、顔を両手で押さえて、足をバタ付かせたりして、子供みたいな、
子供その物のように、一人ミュー大佐がはしゃいでいた。
そして、その目的地に到着して、俺が、その結婚式場の中庭に、ボディーアーマーを着陸させた。
エジェクトして、俺とミュー大佐が、其処に下りると、ミュー大佐が、急に俺の手を掴んで、行き成りに走り出した。
な、何だこの女は?俺の手を行き成り引っ張りやがって!
だが、そんな事はお構い無しの、ミュー大佐だった、その上に、
「こっち、こっち、早く行きましょう、ウフフフフ、」
何だこの笑いは?俺は、不気味に微笑む、ミュー大佐に手を引かれた儘で、軽やかに走るミュー大佐の、そのあとを走っていた。
階段を駆け上がって、大きな扉を開き、その建物に入ると、中は広くてガランとしていた。
ここは意外に大きな式場だった、だが、壊れた椅子が散乱していて、矢張り廃墟の式場だったが、
然し、その中央の天井から表面の壁に、綺麗なステンドグラスが有り、
そこから差し込む日の光が、床に映って中々厳かな雰囲気が有った。
ミュー大佐は、奥に俺を連れていくと、幾つか部屋が有り、その部屋を指を指して言う、
「この前来た時は、そこの部屋は、私には必要じゃ無かったんですが、でも、今日はあなたがいますから、必要かも知れません!」
んん?必要じゃあ無い、必要かも知れない?何だそれは、然し、そのミュー大佐が言った事が、直ぐに分かった。
その部屋を開けると、中には、新郎用の白いスーツや、羽織袴がハンガーに吊るされていた。
こ、これを俺が着ろと言うのか?まさか、そんな事は無いだろうと思ったが、ミュー大佐が言った、
「私は、向こうで、ウエディングドレスを着て来ますから、あなたも、どれか選んで着てください、ウフフフフ、」
ああ、又着るんだ、だが、あ、あれ、やっぱり俺も着るのか?何でそうなるんだ!俺は、頭を抱えていた。
こう為ったら、羽織はかまを着てやろうか?然し、怒ったミュー大佐が怖いので、
俺は、渋々と白いタキシードに手を通していた。
何でこんな事に為ったんだ?俺は、自分の言った事で、この状況を作り出して仕舞った事に気が付いた。
ミュー大佐に、ウエディングドレスを、もう一着 着させようとした俺がバカだった。
これじゃあ、全くミイラ取りがミイラに為って仕舞った。
俺まで、こんな結婚衣装を着る羽目に為るなんて、俺は、鏡の前で泣きながらポーズを決めていた。
「き、決まったな!んん、良し」
そんな其処に、コンコン、ミュー大佐が、俺の部屋をノックして来た。
俺が答える、
「ど、どうぞ!」
顔を赤らめながら、ミュー大佐が、ドアから顔を出して、俺を見ると、
「あ、ああーーつ、あ、あら、あらしやま准尉、ああーーー、ハアーーー アアアーーーーツ!」
まただ、熱い溜め息を吐いて、ミュー大佐は、両手で顔を押さえながら、寄り一層顔を赤らめて、また子ザルのように赤い顔に為った。
俺が優しく言う、
「さあ、ミュー大佐、こっちに来て、着たドレスを見せてください」
俺が、そのお猿さんを手招きすると、素直に部屋に入って来た。
ミュー大佐
「あ、あら、あら、あらしやま准尉、ああーーーー、ハアアーーーー アアーーーーーーーーン!」
ああ、まただ、何度も熱い溜め息を吐き続ける、赤く焼けた蒸気機関車みたいなミュー大佐だった。
だが、そうなら 怒らせると頭から黒煙が噴き出すのか?それとも手に持った小火器か?
または 口から火を吐き出すかだ。
と、俺は考えていた、兎に角、物凄く怖いお嫁さんだった、やっぱり角隠しは欲しい所だ。
だが然し、孫にも衣装とは良く言った物だ。
そこにいるミュー大佐は、何ともはや、また一段とド派手なウエディングドレスを選んだ物だ。
思いっ切りに開いたスカート、長いベールを引き摺っていて、特大のブーケと、まるで白い女王様のような、そんな姿をしていた。
差し詰め俺は、派手で大きな女王蜂に、付き添ったオスバチみたいな、添え物だった。
俺が、ふざけて言う、
「序でに、この儘、結婚でもやっちゃいますか?女王様」
俺の投げやりな冗談に、ミュー大佐は、目を輝かせている。
「あ、あら、あら、あら、あらしや、ま、じゅん、じゅん、いい、ああーー、はああーーーー あああーーーー あああーーーーーーん!」
まただ、何度も熱い溜め息を吐き出す蒸気船だ!
初めて会った時は、物凄く暴力的で怖かったのに、今はこれだ!
何でこうまで変われるんだ?俺は、その不可解な、ミュー大佐の変貌ぶりに首を傾げていた。
2025年4月19日
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