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採掘場で
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ここはアッサルム王国の東側にある山脈で、その一角の採掘場では毎日朝から晩まで、多くの人達が働かされていた。
ここで働く人達は借金のカタとしてだったり、奴隷として売られたり拐われたりして連れて来られた人達ばかりで、強制的に過酷な労働を強いられている。
食事は最低限のもので、勿論休み等有りはしない。
狭く暗い穴蔵で作業させられる事があり、崩落事故が起こる事もあって、危険と隣り合わせの仕事となっていた。
安全面を考慮される事などなく、働きすぎで体調を崩し、そのまま亡くなってしまう者も多くいた。特に老人や幼い子供の死亡率は高かった。
子供には天井の低い場所の採掘を命じられ、そこで一日中ハンマーとタガネを持って鉱石や化石を求めて掘らされる。まだ力のない子供にも関係なく、一日中その作業をさせる。余分な土や石は集めてネコ車に乗せ、それを外まで運び出す作業も必要で、結構な重労働となる。
しかし子供だから、老人だからと容赦はしてくれず、日々ボロボロになるまで働かされるのだ。
そして、ウルスラがここに連れてこられてから一年が過ぎていた。
一緒に連れてこられた他の子は男の子が多く、今ここに子供はウルスラを含め10人いる。そのうち女の子は二人だけだった。
ウルスラと一緒に連れてこられた女の子はリリーと言った。ここに来た日に助けようとしてくれた事からリリーは、ウルスラを姉のように慕った。
ウルスラも自分に妹が出来たような感覚を覚えて、何かとリリーに手を貸すようになった。
「ウル姉ちゃん、また石いっぱいになったよ。持って外に行かなきゃ」
「うん」
ネコ車にスコップで土砂をリリーと一緒に入れていき、二人で一緒に外へ運び出していく。リリーはこうやって、何かとウルスラに引っ付いて回るようになっている。それがウルスラには嬉しくて仕方がなかった。
子供にしては重いネコ車を、何とか二人で外まで運び出して余分な土砂を捨てていく。それからすぐにまた元の場所へ戻り、採掘を始める。毎日そうやって同じように働く。
宿場に帰ると、家の前に炊き出しが用意されてあって、積まれてある容器を持って並びそこに入れて貰う。少しのクズ肉と野菜が入った薄味のスープに、小さなパン一つ。それが何時もの夕食だった。
こんなのでお腹いっぱいにはならないし、子供だからと極端に量を減らされたりもする。それでも、温かい物が食べられる事は有難い事だとウルスラは思う。
夜は子供達ばかりの部屋で、リリーとウルスラは抱き合うようにして眠った。自分より小さな存在が愛しく思えて、その暖かさに安心した。
人と寄り添う事の心地よさを、こうやってウルスラは知ったのだ。
今日もいつもと同じように、朝早く起きてからすぐに仕事だ。朝は小さなパンを一つ配られるだけで、それを食べてすぐに採掘場へ子供達皆で行く。
低めの高さしかない横穴は子供達の作業場だ。そこで何時ものように採掘をする。
一体いつまでこんな事をさせられるのだろうか。生きてここから離れる事はできるのだろうか。
ここにいる人達は日々そう思いながらも半ば諦め、ただ言われた通りに作業をする。逃げだそうものなら、連帯責任として同室の者達にも体罰が与えられる。
勿論簡単に逃げ出せないようになっていて、看守は鞭を持ってあちこちにいる。採掘場と宿場を囲うように柵が施されてあり、その柵には茨が巻き付けてあって、それには毒が塗られてある。よじ登ろうものなら、茨で傷ついた傷口から毒が体内へと侵入し、死に至る事となる。
出入口は一つだけであり、そこには強靭な体格の看守がいる。
それはここに来た時にすぐに教えられる事で、だからうっかり柵に触れないようにと注意をされる。
それでも逃げ出そうとする者がいるのは事実で、茨の毒で亡くなった者も少なくはない。
そんな状況下でウルスラは働かされていた。
体力的にはキツくて辛いけれど、人と接する事が出来て、そして妹みたい思う存在が出来て、ウルスラはこの場所がそんなに嫌いではなかった。
ただ、衰弱して亡くなってしまう人も多い事から、どうにかならないかと常に考えてはいたのだが、これまでウルスラにどうにか出来る事等無かった。
今日もそんな事を考えながら、ウルスラはひたすら作業に打ち込む。
土砂が多くなったので、ネコ車にそれを乗せてゆく。こんな時、いつもついて来るリリーが今日はついて来ようとしない。
「リリー、行かない?」
「うん……足を捻って痛いから立ちたくない……」
「大丈夫?」
「大丈夫……」
「じゃあ、私一人で行ってくるね」
「ごめんね」
「ううん。全然だよ」
リリーと喋るようになって、ウルスラは辿々しかった言葉がスムーズに出るようになってきた。それもリリーのお陰だと感謝していた。
リリーにニッコリ笑って、ネコ車を一人で押していく。一人だと重いから上手く運べないけれど、ヨタヨタしながらも何とか出口に向かって行く。
外に出て柵の近くまで行って土砂を捨てる。ネコ車を空にして帰ろうとした時、リリーが横穴から出てくるのが見えた。どうやら、やっぱりウルスラと離れるのが嫌だと感じたらしく、後を追って来たのだ。
そんなリリーが可愛くて、早く戻ろうとした時だった。
ドドドドドドドドォォォォォォーーーーン!!
いきなり大きな音をたてて、自分達がいた横穴が崩落したのだ。
それは一瞬の事で、ウルスラは何が起こったのかすぐには理解出来なかった。
大きな音の後土煙が舞って、視界は完全に遮られてしまった。ギュッと目を瞑り、思わずその場に踞ってしまう。
音と土煙が少しずつおさまって、ウルスラは何とか目を開ける。
さっきまであった横穴が無くなっている。
上から土砂が崩れ落ちてきて、そこにいた子供達はその土砂に飲まれてしまったのだ。
「リリーっ!!」
リリーは下半身を土砂に覆われていて、グッタリとしていた。
ウルスラはすぐに駆け寄って行く。リリーの上に乗っている土砂を退けて、何度もリリーの名前を呼んでその意識を取り戻そうとする。
「ウ、ル……ね……ちゃ……」
「リリー! 大丈夫だよ! 大丈夫だからね!」
リリーの腕を掴んで、土砂から引き摺り出す。涙が出そうになるのをグッと堪えて、力の限りリリーを引っ張る。
そうして、やっと土砂からリリーを出してあげることができた。
しかし、小さな体に土や石が勢いよく落ちてきたせいで、リリーの足は全く動かなくなってしまったのだった。
「あーあ、こりゃもうダメだなぁ」
「え……」
「崩れちまったかぁー! 何人死んだんだ?!」
「子供はコイツだけか。あとは全滅だな」
「勿体ねぇなぁ。また補充しなきゃなんねぇじゃねぇか」
「とにかく、他も崩れるかも知んねぇから気を付けるよう言え!」
そう言ってその場を離れようとする男の腕をウルスラは掴む。土砂の中にはまだ皆がいるのだ。
「た、助けて! まだあの中にいる……っ!」
「無理だって。二次被害に巻き込まれる可能性もあるしな。ここはもうダメだな」
「まだ! 生きてる!」
「無理って言ってんだろ?!」
「でもっ!」
何とかして貰おうと、集まりだした大人達に訴えるけれど、誰もが既に諦めていて助けようと動いてくれない。
ウルスラは一人で何とかして欲しいと言い続けるが、それは叶うことはなかった。
どうしようと思ってオロオロしていると、リリーが息も絶え絶えにウルスラを呼ぶ。それにハッとして、すぐにリリーを支える。
リリーだけでもどうにかしたい。どうにかしなくちゃ。そう思うけれど、他の大人達はリリーに目もくれない。
「リリー、ごめんね! 助けるからね!」
「ウル……ね……ちゃ……」
「うん! 何?! どうしたの?!」
「抱っこ……し、て……」
「リリーっ!」
寝る時にいつもリリーとウルスラは抱き合って眠っていた。その時いつもリリーは、
「抱っこして寝ようね」
って言っていたのを思い出す。
「うん! 抱っこするよ! だからね! リリー、しっかりしてね!」
「ん……」
「リリー、大丈夫だよ! ずっと一緒にいるからね!」
「…………」
グッタリ横たわったリリーを抱きしめて、ウルスラは何度も何度も名前を呼び続け、何度も何度も話しかけた。
けれどリリーはもう何も答えてはくれなかった。
ここで働く人達は借金のカタとしてだったり、奴隷として売られたり拐われたりして連れて来られた人達ばかりで、強制的に過酷な労働を強いられている。
食事は最低限のもので、勿論休み等有りはしない。
狭く暗い穴蔵で作業させられる事があり、崩落事故が起こる事もあって、危険と隣り合わせの仕事となっていた。
安全面を考慮される事などなく、働きすぎで体調を崩し、そのまま亡くなってしまう者も多くいた。特に老人や幼い子供の死亡率は高かった。
子供には天井の低い場所の採掘を命じられ、そこで一日中ハンマーとタガネを持って鉱石や化石を求めて掘らされる。まだ力のない子供にも関係なく、一日中その作業をさせる。余分な土や石は集めてネコ車に乗せ、それを外まで運び出す作業も必要で、結構な重労働となる。
しかし子供だから、老人だからと容赦はしてくれず、日々ボロボロになるまで働かされるのだ。
そして、ウルスラがここに連れてこられてから一年が過ぎていた。
一緒に連れてこられた他の子は男の子が多く、今ここに子供はウルスラを含め10人いる。そのうち女の子は二人だけだった。
ウルスラと一緒に連れてこられた女の子はリリーと言った。ここに来た日に助けようとしてくれた事からリリーは、ウルスラを姉のように慕った。
ウルスラも自分に妹が出来たような感覚を覚えて、何かとリリーに手を貸すようになった。
「ウル姉ちゃん、また石いっぱいになったよ。持って外に行かなきゃ」
「うん」
ネコ車にスコップで土砂をリリーと一緒に入れていき、二人で一緒に外へ運び出していく。リリーはこうやって、何かとウルスラに引っ付いて回るようになっている。それがウルスラには嬉しくて仕方がなかった。
子供にしては重いネコ車を、何とか二人で外まで運び出して余分な土砂を捨てていく。それからすぐにまた元の場所へ戻り、採掘を始める。毎日そうやって同じように働く。
宿場に帰ると、家の前に炊き出しが用意されてあって、積まれてある容器を持って並びそこに入れて貰う。少しのクズ肉と野菜が入った薄味のスープに、小さなパン一つ。それが何時もの夕食だった。
こんなのでお腹いっぱいにはならないし、子供だからと極端に量を減らされたりもする。それでも、温かい物が食べられる事は有難い事だとウルスラは思う。
夜は子供達ばかりの部屋で、リリーとウルスラは抱き合うようにして眠った。自分より小さな存在が愛しく思えて、その暖かさに安心した。
人と寄り添う事の心地よさを、こうやってウルスラは知ったのだ。
今日もいつもと同じように、朝早く起きてからすぐに仕事だ。朝は小さなパンを一つ配られるだけで、それを食べてすぐに採掘場へ子供達皆で行く。
低めの高さしかない横穴は子供達の作業場だ。そこで何時ものように採掘をする。
一体いつまでこんな事をさせられるのだろうか。生きてここから離れる事はできるのだろうか。
ここにいる人達は日々そう思いながらも半ば諦め、ただ言われた通りに作業をする。逃げだそうものなら、連帯責任として同室の者達にも体罰が与えられる。
勿論簡単に逃げ出せないようになっていて、看守は鞭を持ってあちこちにいる。採掘場と宿場を囲うように柵が施されてあり、その柵には茨が巻き付けてあって、それには毒が塗られてある。よじ登ろうものなら、茨で傷ついた傷口から毒が体内へと侵入し、死に至る事となる。
出入口は一つだけであり、そこには強靭な体格の看守がいる。
それはここに来た時にすぐに教えられる事で、だからうっかり柵に触れないようにと注意をされる。
それでも逃げ出そうとする者がいるのは事実で、茨の毒で亡くなった者も少なくはない。
そんな状況下でウルスラは働かされていた。
体力的にはキツくて辛いけれど、人と接する事が出来て、そして妹みたい思う存在が出来て、ウルスラはこの場所がそんなに嫌いではなかった。
ただ、衰弱して亡くなってしまう人も多い事から、どうにかならないかと常に考えてはいたのだが、これまでウルスラにどうにか出来る事等無かった。
今日もそんな事を考えながら、ウルスラはひたすら作業に打ち込む。
土砂が多くなったので、ネコ車にそれを乗せてゆく。こんな時、いつもついて来るリリーが今日はついて来ようとしない。
「リリー、行かない?」
「うん……足を捻って痛いから立ちたくない……」
「大丈夫?」
「大丈夫……」
「じゃあ、私一人で行ってくるね」
「ごめんね」
「ううん。全然だよ」
リリーと喋るようになって、ウルスラは辿々しかった言葉がスムーズに出るようになってきた。それもリリーのお陰だと感謝していた。
リリーにニッコリ笑って、ネコ車を一人で押していく。一人だと重いから上手く運べないけれど、ヨタヨタしながらも何とか出口に向かって行く。
外に出て柵の近くまで行って土砂を捨てる。ネコ車を空にして帰ろうとした時、リリーが横穴から出てくるのが見えた。どうやら、やっぱりウルスラと離れるのが嫌だと感じたらしく、後を追って来たのだ。
そんなリリーが可愛くて、早く戻ろうとした時だった。
ドドドドドドドドォォォォォォーーーーン!!
いきなり大きな音をたてて、自分達がいた横穴が崩落したのだ。
それは一瞬の事で、ウルスラは何が起こったのかすぐには理解出来なかった。
大きな音の後土煙が舞って、視界は完全に遮られてしまった。ギュッと目を瞑り、思わずその場に踞ってしまう。
音と土煙が少しずつおさまって、ウルスラは何とか目を開ける。
さっきまであった横穴が無くなっている。
上から土砂が崩れ落ちてきて、そこにいた子供達はその土砂に飲まれてしまったのだ。
「リリーっ!!」
リリーは下半身を土砂に覆われていて、グッタリとしていた。
ウルスラはすぐに駆け寄って行く。リリーの上に乗っている土砂を退けて、何度もリリーの名前を呼んでその意識を取り戻そうとする。
「ウ、ル……ね……ちゃ……」
「リリー! 大丈夫だよ! 大丈夫だからね!」
リリーの腕を掴んで、土砂から引き摺り出す。涙が出そうになるのをグッと堪えて、力の限りリリーを引っ張る。
そうして、やっと土砂からリリーを出してあげることができた。
しかし、小さな体に土や石が勢いよく落ちてきたせいで、リリーの足は全く動かなくなってしまったのだった。
「あーあ、こりゃもうダメだなぁ」
「え……」
「崩れちまったかぁー! 何人死んだんだ?!」
「子供はコイツだけか。あとは全滅だな」
「勿体ねぇなぁ。また補充しなきゃなんねぇじゃねぇか」
「とにかく、他も崩れるかも知んねぇから気を付けるよう言え!」
そう言ってその場を離れようとする男の腕をウルスラは掴む。土砂の中にはまだ皆がいるのだ。
「た、助けて! まだあの中にいる……っ!」
「無理だって。二次被害に巻き込まれる可能性もあるしな。ここはもうダメだな」
「まだ! 生きてる!」
「無理って言ってんだろ?!」
「でもっ!」
何とかして貰おうと、集まりだした大人達に訴えるけれど、誰もが既に諦めていて助けようと動いてくれない。
ウルスラは一人で何とかして欲しいと言い続けるが、それは叶うことはなかった。
どうしようと思ってオロオロしていると、リリーが息も絶え絶えにウルスラを呼ぶ。それにハッとして、すぐにリリーを支える。
リリーだけでもどうにかしたい。どうにかしなくちゃ。そう思うけれど、他の大人達はリリーに目もくれない。
「リリー、ごめんね! 助けるからね!」
「ウル……ね……ちゃ……」
「うん! 何?! どうしたの?!」
「抱っこ……し、て……」
「リリーっ!」
寝る時にいつもリリーとウルスラは抱き合って眠っていた。その時いつもリリーは、
「抱っこして寝ようね」
って言っていたのを思い出す。
「うん! 抱っこするよ! だからね! リリー、しっかりしてね!」
「ん……」
「リリー、大丈夫だよ! ずっと一緒にいるからね!」
「…………」
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