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倒した魔物を解体して魔石を確保しておく。その他の素材も空間収納に入れておいて、また今度売りにでも行くことにする。
アシュリーの体が気になったから、一旦家に帰る事にした。するとやっぱり疲れていたのか、すぐにベッドに入って横になった。
「リュカ、疲れたんだな? 無理はしないでくれと言ったのに……」
「無理はしてないよ?」
「でも、いきなり魔物を倒しに行くのはどうかと思うぞ? あれには正直ビックリした」
「村を襲った魔物だったから……人を襲った時の……血の匂いもしたから、何だか許せなくなって……」
「そういう所はアシュリーに似てるんだな。けど、今まだ目が見えてねぇんだ。危ない事はよしてくんねぇか? 俺の心臓が止まりそうだった。いや、簡単には止まんねぇけど」
「ふふ……そうだね。うん、分かった。気を付ける。あまり心配させちゃいけないもんね」
「そうしてくれな? 頼んだぞ?」
「うん……」
「少し眠って体を休めて……起きたら飯にしような?」
「うん……」
言ってる間にアシュリーは眠りについた。無理をさせ過ぎたか?
けど、少しの間だったけど、アシュリーと二人で村へ行って魔物を狩って。昔を思い出して、ハラハラもしたけど楽しかったのも事実だ。
俺の手を握って離さないアシュリーの頬にそっと口付ける。それから優しく髪を撫でる。アシュリーの髪はサラサラで柔らかくて、触ってると手に馴染んですげぇ気持ち良いんだ。暫くそうやって髪を撫でて、それから頬を撫でる。
ダメだ、これ以上触れてると変な気を起こしそうだ……
そっと手を離してその場を離れ、ソファーに座る。
あの指輪が無ければ首が飛んでいってたかも知んねぇ……
そう考えると、目茶苦茶怖くなってきた。
リュカのアシュリーとは意志疎通が出来る。だから俺がエリアスだと分かっているし、ちゃんと俺の言うことも聞いてくれる。
けどアシュリーの人格だったら?
アシュリーは俺が誰かも、ここがどこかも分かっていなくて目も見えてない状態でいる。いつ気が変わって何処かに行ってしまっても不思議じゃねぇ。
俺が紫の石を持っているから、アシュリーの元へはすぐに行ける。けどそれでも少し目を離した隙に何かあったら? もし自分にガードをかけて、紫の石でも行くことが出来なくなったら?
やっとこうやって会えたのに、もう手離したくねぇってこんだけ想っているのに、アシュリー自身が俺から離れて行ってしまったら……それでアシュリーにもしもの事があったら……
そう考えるだけで手が震えてくる。怖くてどうしようもなくなってくる。
けど、こんな気持ちを知ってるからこそ、俺は亡くなった人の代わりにゴーレムを置いたんだ。
で、結局魔力を補充出来なくてそのゴーレムは機能しなくなって……って、何やってんだか、俺は……
「取り敢えず……飯でも作るか……」
考えたってどうしようもねぇ。だから昼食の準備をする。疲れてるだろうから、元気が出るように牛鴨の肉でも焼くか。付け合わせは庭の畑で取れた野菜を使おう。
ここで採れる野菜や果物は、ニレの木の魔力の効果なのか色んな付与があって、魔力や体力補強、攻撃力や防御力も上がったり、能力アップになるような付与が食べるだけで得られるんだ。
しかも朝種を蒔いたら、夜には実がなっていて収穫できる。まぁここは、とんでもねぇ土地って事だな。
だからリュカもここが良いと言ったと思う。魔力もそうだけど、ここで採れた野菜とかを食べるだけでも体が楽になるだろうからな。
この魔力が他の場所にも丁度よく行き届けば良いのに。そうしたら、わざわざ俺が魔力の補充に行かなくても、ゴーレムはずっと動いてられる。
いや……出来なくはねぇ、か……?
どうなるかは分かんねぇけど、試してみる余地はあるか。
そんな事を考えながら作ってたら、気づいたら料理は終わってた。自炊はずっとしてきてるから手慣れたもんだ。
アシュリーはどうかな。まだ寝てるかな。
様子を見にベッドへ行って、側に置いてる椅子に座ってアシュリーの手を握る。
「細っせぇ指……けど綺麗な爪してんだよな……」
両手で暖めるように包み込んでから、その細い指に優しく口付ける。
「ん……あ……」
「あ、リュカ? 起きたか? 飯出来たぞ?」
「あ、あの……手を……」
「え?」
手を離すと、アシュリーはすぐに手を引っ込めて少し恥ずかしそうにする。やべぇ、リュカの人格じゃなかったか!
「あ、そ、そうだ、飯! もう昼なんだ! 飯にしよう!」
コツンコツンコツン!
「え……3回……って事は、食事?」
「そうだぞ!」
コツン
起き上がったアシュリーはベッドから出てテーブルへと歩く。俺は背中に手をやって誘導する。アシュリーは俺の手を払いのける事もせずそのままにしていた。少しずつ俺との距離が近づいてるって思って良いよな?
椅子をひいて座らせて、前に食事を用意すると、アシュリーは微笑みながらありがとうって礼を言う。牛鴨の肉はサイコロ状に切ってあるから、そんなに食べるのも難しくないと思うぞ?
そうは言ってもアシュリーには伝わらないんだよな。俺はアシュリーの横に座って、食事のサポートをする。手に触れても大丈夫と分かってくれただけでもかなり助かる。
「いつもありがとう。貴方は本当に良い人だ」
「そんな事ねぇよ」
「ずっと一人なのか?」
「そうだな……400年程はな」
コツン
「名前はなんて言うんだろう……」
「エリアスだよ。でもどう伝えたら良いか……」
「あ、私は……その、貴方はもう分かっていると思うけど、私は女なんだ。名前はアリアと言う」
「アリアって言うんだな。綺麗な名前だな」
「今はもう、その名前を呼ぶ人は誰もいないんだけどね」
「そっか……母親も父親も亡くして、育った村も無くしたんだもんな……それにディルクも……」
「貴方の名前が分かれば良いのにな……」
「どう伝えたら良いのか分かんねぇんだよなぁー……」
「あ、そうだ。一緒に街へ買い物に行かないか? 貴方を知ってる人に会えば、貴方の事が分かるかも知れない!」
「そう、だけど……俺をエリアスだと知る人はほぼいねぇぞ?」
「やっぱりダメかな……」
「あ、ダメとかじゃねぇんだ、えっと……」
コツンコツン
「じゃあ……良いのか?」
「良い、けど……」
コツン
俺の答えを聞いて、アシュリーはニッコリ笑った。やっべぇ、可愛い。目茶苦茶可愛い。マジで半端なく可愛い。
けど、どうするか。今さら俺だと言いにくいってのもあるよな。帝城へ連れていってウルに会わせようかとも考えたけど、アシュリーはディルクの事をどこまで分かっているのか……
まだ現実が分かってねぇのか? なら知るのは辛い事かも知んねぇよな……
少しずつ誰とも分からない俺との信頼関係が築けている段階で、いきなり全てをぶっちゃけるのは抵抗がある。まだ様子を見た方が良いだろう。
少しでも俺がアシュリーの拠り所となっていれば良いんだけどな……
アシュリーの体が気になったから、一旦家に帰る事にした。するとやっぱり疲れていたのか、すぐにベッドに入って横になった。
「リュカ、疲れたんだな? 無理はしないでくれと言ったのに……」
「無理はしてないよ?」
「でも、いきなり魔物を倒しに行くのはどうかと思うぞ? あれには正直ビックリした」
「村を襲った魔物だったから……人を襲った時の……血の匂いもしたから、何だか許せなくなって……」
「そういう所はアシュリーに似てるんだな。けど、今まだ目が見えてねぇんだ。危ない事はよしてくんねぇか? 俺の心臓が止まりそうだった。いや、簡単には止まんねぇけど」
「ふふ……そうだね。うん、分かった。気を付ける。あまり心配させちゃいけないもんね」
「そうしてくれな? 頼んだぞ?」
「うん……」
「少し眠って体を休めて……起きたら飯にしような?」
「うん……」
言ってる間にアシュリーは眠りについた。無理をさせ過ぎたか?
けど、少しの間だったけど、アシュリーと二人で村へ行って魔物を狩って。昔を思い出して、ハラハラもしたけど楽しかったのも事実だ。
俺の手を握って離さないアシュリーの頬にそっと口付ける。それから優しく髪を撫でる。アシュリーの髪はサラサラで柔らかくて、触ってると手に馴染んですげぇ気持ち良いんだ。暫くそうやって髪を撫でて、それから頬を撫でる。
ダメだ、これ以上触れてると変な気を起こしそうだ……
そっと手を離してその場を離れ、ソファーに座る。
あの指輪が無ければ首が飛んでいってたかも知んねぇ……
そう考えると、目茶苦茶怖くなってきた。
リュカのアシュリーとは意志疎通が出来る。だから俺がエリアスだと分かっているし、ちゃんと俺の言うことも聞いてくれる。
けどアシュリーの人格だったら?
アシュリーは俺が誰かも、ここがどこかも分かっていなくて目も見えてない状態でいる。いつ気が変わって何処かに行ってしまっても不思議じゃねぇ。
俺が紫の石を持っているから、アシュリーの元へはすぐに行ける。けどそれでも少し目を離した隙に何かあったら? もし自分にガードをかけて、紫の石でも行くことが出来なくなったら?
やっとこうやって会えたのに、もう手離したくねぇってこんだけ想っているのに、アシュリー自身が俺から離れて行ってしまったら……それでアシュリーにもしもの事があったら……
そう考えるだけで手が震えてくる。怖くてどうしようもなくなってくる。
けど、こんな気持ちを知ってるからこそ、俺は亡くなった人の代わりにゴーレムを置いたんだ。
で、結局魔力を補充出来なくてそのゴーレムは機能しなくなって……って、何やってんだか、俺は……
「取り敢えず……飯でも作るか……」
考えたってどうしようもねぇ。だから昼食の準備をする。疲れてるだろうから、元気が出るように牛鴨の肉でも焼くか。付け合わせは庭の畑で取れた野菜を使おう。
ここで採れる野菜や果物は、ニレの木の魔力の効果なのか色んな付与があって、魔力や体力補強、攻撃力や防御力も上がったり、能力アップになるような付与が食べるだけで得られるんだ。
しかも朝種を蒔いたら、夜には実がなっていて収穫できる。まぁここは、とんでもねぇ土地って事だな。
だからリュカもここが良いと言ったと思う。魔力もそうだけど、ここで採れた野菜とかを食べるだけでも体が楽になるだろうからな。
この魔力が他の場所にも丁度よく行き届けば良いのに。そうしたら、わざわざ俺が魔力の補充に行かなくても、ゴーレムはずっと動いてられる。
いや……出来なくはねぇ、か……?
どうなるかは分かんねぇけど、試してみる余地はあるか。
そんな事を考えながら作ってたら、気づいたら料理は終わってた。自炊はずっとしてきてるから手慣れたもんだ。
アシュリーはどうかな。まだ寝てるかな。
様子を見にベッドへ行って、側に置いてる椅子に座ってアシュリーの手を握る。
「細っせぇ指……けど綺麗な爪してんだよな……」
両手で暖めるように包み込んでから、その細い指に優しく口付ける。
「ん……あ……」
「あ、リュカ? 起きたか? 飯出来たぞ?」
「あ、あの……手を……」
「え?」
手を離すと、アシュリーはすぐに手を引っ込めて少し恥ずかしそうにする。やべぇ、リュカの人格じゃなかったか!
「あ、そ、そうだ、飯! もう昼なんだ! 飯にしよう!」
コツンコツンコツン!
「え……3回……って事は、食事?」
「そうだぞ!」
コツン
起き上がったアシュリーはベッドから出てテーブルへと歩く。俺は背中に手をやって誘導する。アシュリーは俺の手を払いのける事もせずそのままにしていた。少しずつ俺との距離が近づいてるって思って良いよな?
椅子をひいて座らせて、前に食事を用意すると、アシュリーは微笑みながらありがとうって礼を言う。牛鴨の肉はサイコロ状に切ってあるから、そんなに食べるのも難しくないと思うぞ?
そうは言ってもアシュリーには伝わらないんだよな。俺はアシュリーの横に座って、食事のサポートをする。手に触れても大丈夫と分かってくれただけでもかなり助かる。
「いつもありがとう。貴方は本当に良い人だ」
「そんな事ねぇよ」
「ずっと一人なのか?」
「そうだな……400年程はな」
コツン
「名前はなんて言うんだろう……」
「エリアスだよ。でもどう伝えたら良いか……」
「あ、私は……その、貴方はもう分かっていると思うけど、私は女なんだ。名前はアリアと言う」
「アリアって言うんだな。綺麗な名前だな」
「今はもう、その名前を呼ぶ人は誰もいないんだけどね」
「そっか……母親も父親も亡くして、育った村も無くしたんだもんな……それにディルクも……」
「貴方の名前が分かれば良いのにな……」
「どう伝えたら良いのか分かんねぇんだよなぁー……」
「あ、そうだ。一緒に街へ買い物に行かないか? 貴方を知ってる人に会えば、貴方の事が分かるかも知れない!」
「そう、だけど……俺をエリアスだと知る人はほぼいねぇぞ?」
「やっぱりダメかな……」
「あ、ダメとかじゃねぇんだ、えっと……」
コツンコツン
「じゃあ……良いのか?」
「良い、けど……」
コツン
俺の答えを聞いて、アシュリーはニッコリ笑った。やっべぇ、可愛い。目茶苦茶可愛い。マジで半端なく可愛い。
けど、どうするか。今さら俺だと言いにくいってのもあるよな。帝城へ連れていってウルに会わせようかとも考えたけど、アシュリーはディルクの事をどこまで分かっているのか……
まだ現実が分かってねぇのか? なら知るのは辛い事かも知んねぇよな……
少しずつ誰とも分からない俺との信頼関係が築けている段階で、いきなり全てをぶっちゃけるのは抵抗がある。まだ様子を見た方が良いだろう。
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